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船橋ステークス (2024/04/06 中山10R)


・序

2024/04/06 中山競馬場10R 3勝クラス芝1200m
船橋ステークスの予測値とレーティング比較

・中山芝1200mポジション傾向

まずは2024年の中山芝1200mの傾向をおさらい。
下表は3コーナー突入時のポジションと3着以内の関係を表したもの。

中山芝1200


9R合計124頭での施行中、1-5番手に相当するのは45頭。

1-5番手(9R45頭)の馬券内率は16/45=35.5%
この内訳は
1番手 4/9
2番手 3/9
3番手 5/9
4番手 4/9
5番手 0/9
合計 16/45   
となっており、『1-5番手ならば同程度で前有利な傾向』という判断が可能となる。

9R全124頭の3コーナー突入時での可能性を振り分けると、
・1-5番手は45頭存在、そのうち16頭が馬券内→35.5%
・6番手以降は124-45=79頭存在、そのうち27-16=11頭が馬券内→13.9%
とポジションの違いで3倍近い馬券率となっている。
もちろんこれは対象となるポジションの分母が違うからなのだが、ベイズの定理を用いて【事前確率】×【尤度】から【事後確率】を算出してみても1-5番手ポジションの占有率が高いことは導かれている。
単純に5番手以内であれば16/27≒60%は馬券に絡むという認識でも可。

(このとき5番手は未達データとして扱われる。詳細としては6番手以降との比率や、実際の先頭からの距離なども考慮しなくてはいけない。5番手が不利であると判断するためには他の条件も必要になるので注意。あくまでもひとつの指針と捉えておくのが良い。
例えば、とあるレースの5番手が先頭から0.2秒差の時と0.5秒差の時では同じ5番手でも馬券率が違うかもしれない、という可能性を否定出来ないからだ。今回はあくまでもポジションと順位の相関のみを取り扱う。
先頭からのポジションと距離にどの程度相関があるのかは別の機会に。)

補足

以上のことから今回は1-5番手の中より軸に相応しい馬を選定する方針が最適と判断したい。

おまけ
10番手以降が馬券内に絡んだ場合、果たして残りの席の顔ぶれはどうなっているのだろうか?
中山京都阪神中京の2024年の記録だと
・1-5番手と10番手以降の組み合わせ
・6-9番手と10番手以降の組み合わせ
これらはほぼ同率となった。
ここの詳細は仮説を立てて検証する価値はありそう。

おまけ

・前半3F地点ポジション


前半予測値

青枠4頭の先頭争いがどこまでもつれるか、これが重要。
ここに前目を欲したイルクオーレまでを加えて『3コーナーまでの1-5番手』とする。
11ウインモナーク
12オードゥメール
02エイシンエイト
04ブッシュガーデン
08イルクオーレ

ここから堅実な走りを見せるのは02エイシンエイトか。

05スピードオブライトは前走は騎手の希望で差しに回したということなので今回前を狙うのかは半信半疑な所。

・上がり3Fポテンシャル


後半予測値

完全に後ろからで前との距離やペース次第で届くかどうかの青枠。ロマン枠だがイン突きは馬場が緩そうなので望みを託すなら外を回せる馬を。
3-4コーナーの失速率が今開催の中山芝1200では顕著に見られる。馬場が荒れているというよりは柔らかい感じ。
外ブン回し確定の15サウザンサニーと09ブーケファロスがこの中では期待が持てそう。

後半ポテンシャルトップの06ミッキーハーモニーは在厩+火曜追い切りということでギリギリまでテンションの確認が必要。

・対戦マトリクスから見る混戦度合い

Eloレイティング変形版を作成し、着差ベクトルに補正値を加え算出。対戦ノードが3-5戦分に満たない場合はダミーを作成して使用。

今回は対戦数の多さと先行寄りの安定した脚質であるブッシュガーデンを基準として算出。(基準レート1500)

high
スピードオブライト(1620-1550)
プロスペリダード(1610-1550)
エイシンエイト(1600-1550)

middle
イルクオーレ(1580-1460)
ブルースピリット(1590-1450)
ブーケファロス(1550-1460)
★ブッシュガーデン(1530-1470)★基準馬

ドーバーホーク(1550-1440)
ミッキーハーモニー(1550-1420)

low
メイショウツツジ
ウインモナーク

highとmiddleの差は非常に小さく接戦の様相を表している。
今回のメンバー同士だと着差ベクトルが小さく、勝利ノードの数で加算されている部分が見受けられた。
それを受けてレーティング差は小さいものとなっている。

大まかな指標になるが、今回のhighとmiddleのレーティング差では2回に1回は逆転が起きても不思議ではないといったレベル差でしかないと言える。

・タイムレンジと走破予測タイム比較による勝敗予測


走破タイム予測値

稍重寄りのデータを算出したので全体的にタイム幅が大きくなった。
そのなかで02エイシンエイトは荒れた馬場も苦にしないということで軸には良さそう。

04ブッシュガーデンは揉まれた場合、前走のようなサラ脚のままバテず伸びずの恐れが。



・結論

最有力
02エイシンエイト

このクラスでも力上位。かつ柔らかい馬場でも対応可能ということでの軸。
①3コーナー1-5番手の条件クリア
②レーティング3位
③走破タイム予測値1位
ここまで材料が揃えばあとは騎手の手綱捌きだけ。

臨戦ローテ
阿見トレセンより2/28帰厩。同馬のこのパターンは【1.0.0.1】、田中剛厩舎のこのクラスの阿見トレセン経由は25%強の連対率。

有力
15サウザンサニー
昇級だが叩き2走目で外から差してくる1頭としての候補。

05スピードオブライト
相沢厩舎も土日で8頭出走と、厩舎特有の『どれかは賞金を持って帰るぞ』というパターン。
こちらも叩き2走目で同じ馬主のイルクオーレよりは仕上がっていそう。
レーティングも1位なので大崩れはないはず。

お楽しみ
10ピンクマクフィー

臨戦ローテ
四位厩舎×JOJIステーブルは総数5頭で内2回は馬券に。
ノーマークからの中団差しならこれ。


13プロスペリダード
ルメール→田辺ということで今回このクラスでの立ち位置が判明しそう。
買い要素は西園翔厩舎の短距離叩き2戦目という点。
レーティングは上位だが予測値がそこまででもなかった。
舞台を選ぶタイプかもしれない。


☆消した馬の理由
01ブルースピリット……岩戸厩舎×ミッドウェイはこのクラス未だに馬券内なし。
04ブッシュガーデン……クラス上位も調教師が「フケっぽい」というなら買いにくい。叩き2戦目でローテは良いのだが。
06ミッキーハーモニー……芝1200に拘っているが、それがこの馬に合っているのかどうか不明。末脚は確かだがそれで4着というパターンは買いにくい。来たら諦める心構えで。
09ブーケファロス……こちらも末堅実だが、鳴田牧場経由は完全にリフレッシュ効果狙いなので仕上がりに疑問。


追記(4/6 06:30)
08イルクオーレ……安定しているが、3/27帰厩なのでパドック次第。
吉澤SE利用の典型的なヒダカブリーダーズユニオンの臨戦過程なので問題はないが、調教師の「前走よりも前で競馬を」というコメントと坂路調教の出足の刻みかたがチグハグな気も。
単勝一番人気では手を出しにくい。
同馬の吉澤SE利用時の成績は3割程の馬券率だが、高橋文雅×吉澤SEの組み合わせはこれ以外にはあまりないのでオーナー主導のローテ、臨戦過程だろう。
オッズの変動に注意。

・個人的な買い目

02エイシンエイトの単勝

馬連02-05.15
三連複02-05.15-05.10.13.(14パドック次第で)


馬場傾向で変更する場合あり。しなかったときはこの文を棒線で上書き訂正します。


©️ぺぬ

自作システムを利用した走破予測タイムと他のファクターを比較して勝ち馬を予想。
各馬ポテンシャルは重回帰分析ベース。
対戦レイティングはMasseyとEloの変形版を作成して使用。

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