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普段何気なく使っているベンチに隠された工夫

こんにちは。24時間テレビも終わり、間もなく8月も終了する夏の終わりという印象が強いこの時期を皆さんはどうお過ごしでしょうか。私はほぼ毎日普段足を運ばないような場所へ用事を熟す目的を果たしに行っているため、あまり親しくはない鉄道路線を利用する機会が増えております。そんなこともあって私はこんな発見をしていしまいました。

え!何この光景!!ベンチが線路の方向から90度違う方向を向いているんだけれど!!


そうなんです。御覧の通りなぜかベンチが線路の方向とは90度ずれた方向を向いています。これはやや珍しい光景と考えても過言ではありません。普通駅のベンチというとこのように線路へ一直線の方向を向いている印象が非常に強いですし。

これが誰もが想像する駅のベンチ


現在駅のベンチはいったいどうして線路へ一直線の方向を向いたものに統一されない状態なのでしょうか。そんな謎について研究したことにより分かった情報を紹介していきます。

実は線路の方向から90度違う方向を向いたベンチはというと?

現在関西を初めとした普及が進んでいる新しい存在である!!

のです。
関西を初めとした普及が進行中と言える主な理由について説明します。かつてJR西日本は泥酔したお客さんが線路へ転落してしまう行動特性について分析したところこんな情報が明らかになりました。泥酔者が線路へ転落する要因として半醒半睡状態でふらつきながらホームを歩行することではなく、ベンチに座っていたところずり落ちてしまいその勢いで転落してしまう傾向が強いということです。
そんな真実を生かして関西ではJR西日本はもちろん他の京阪や近鉄などといった私鉄においても線路の方向から90度違う方向を向いたベンチへの更新工事が次々と進められました。さらに、今となってはすっかりそれを全ての鉄道会社が重視するようになったことが関係して線路へ一直線の方向を向いたベンチと線路の方向から90度違う方向を向いたベンチが混在する世の中が完成したのであります。
確かに以下の写真のように誰もが想像するようなベンチの場合は・・・

見ての通りずり落ちた際には線路の方向へと体が進み、そのまま転落してしまうリスクが高まりますよね。
一方以下の写真のように線路の方向から90度違う方向を向いたベンチの場合はというと・・・

見ての通り例えずり落ちたとしても線路とは違う方向に体が進むため転落のリスクをほぼゼロの状態に下げますよね。
ちなみに私も過去には人の少ない箱根の早雲山駅に設置されているベンチに足を延ばす形で座っていた際にずり落ちた経験や夜遅くに眠った状態で江ノ電の狭いホーム上のベンチに座ってやや長い時間電車を待っていた際にずり落ちかけて怖い思いをした経験があります。こうした経験を通じてホームのベンチは意外とずり落ちやすい特徴があるのかもしれないと実はふと思っていました。どうやらそれは本当のようだったみたいですね。
こうしたことから一見して将来的には線路へ一直線の方向を向いたベンチはかなりのレアな存在になると思ってしまいがちであるが、深く考察すると実はそんな事態にはならないと言えます。なぜなら、皆さんもご存じの通り現在は比較的多くの駅がホームドア設置プロジェクトを活発に進めているからです。そのため、基本的にホームドア自体がお客さんの線路転落を阻止する役割を果たしてくれるので将来的にはプロジェクトが完了し、どの駅にもホームドアが設置されるとなるとぶっちゃけいくらベンチの向きを変えたとしても無意味であることに間違いありません。
しかし、私がこの夏に線路の方向から90度違う方向を向いたベンチを探す旅に出かけて限りはこのように既にたくさんの駅でそんなベンチが利用され始めている様子が確認できました。

東京メトロ南北線溜池山王駅

相鉄線大和駅

小田急線相模大野駅

大阪メトロ谷町線八尾南駅

こうなると実際に今後は線路転落防止対策としてホームドア設置とベンチ方向転換運動のどちらが中心的に進められるのでしょうか?やっぱりさすがにホームドアでしょうかね。今後いったいどんな答えを見せるのかが楽しみなところであります。
どっちにしても現在私たちが無神経な行動から事故に遭うことが非常に少なく日々安心して公共交通機関を利用できているのはこうした目立たない細かな工夫が安全を構成してくれているおかげであると考えられます。しかしこれはあくまでも事故に遭いにくい状態にしているだけに過ぎないためあまりにも極度な油断的思考を働かせつつ行動してしまうと思わぬ事態が原因で事故を招いてしまう危険があるためそれは大の禁物であります。


安全を第一優先に考えてくれているなんて!!さすがナイス公共交通機関!!



今後も安全を構成してくれる要素をみんなの為にたくさん生み出してくれていることに感謝しつつ日々公共交通機関を利用させていただこうと強く決心いたしました。




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