5年生以下の国試勉強について

CBT後だけど勉強したい!おすすめは何ですか?と聞かれることが多いので、私がやっていたこと、やっていたら良かったなと思ったことを書いておこうと思います。これが良かったか良くなかったかは現状分かりません、がマイナスではなかったなと思っています。
前半部分には簡易的に書きましたが、詳しい理由などは長くなるので興味がある方は後半の本文を読んでください。



#CBT後 ~実習前まで
やっていたこと
 ・必須問題10年分(実際できたのは7年分くらい)
(6年の序盤に国試過去問10年分をそのまま使ったテストがあるのでやって損は無いと思った)

やっておきたかったこと
 ・薬の名前と分類
  (○○プリル=ACE阻害薬、と分かること)
 ・薬理、生化学、免疫学
  (薬の作用に直結する部分は知ってたほうがよかった)

#実習中
やっていたこと
・必須問題の残り
・日々の実習で分からなかったこと知りたいことはその日のうち、その週のうちに調べること。
・青本を中古で買う。
(実習で分からないことを調べる際、深く調べることも面白いのですが国試ではどの辺のレベルまで知っておけば十分なのか、という指標が分かるため)

やっておきたかったこと
・薬理、生化学、免疫学
(実習中に触れた薬で分からないものはメモして簡単な薬理作用くらいは調べていましたが詳しい部分など深いところまで調べてはいなかったので調べておくとより実のある実習だったかなと思ってます)

#実習後
やっていたこと、やりたいこと
・実践問題10年分
  (これはやりたいこと、ですね…今は力尽きてます)
・国試のぶっかせいの部分を全てとく
 (Bコースでは物化生のテストがあるためそれの知識があるうちに解ける部分は解けるようにしたい。先述のとおり6年のテストに向けて。)


まず、CBT後~実習前までの勉強について。

研究室にもよりますがこの時期がいちばん勉強しない時期というか、自由な時期です。Bコースであれば授業はありますが基本的にはグループワークで話し合いが多いです。時間換算すれば3日間1~6限みっちり授業と同じ時間くらいかなと思います。断然暇な時間の方が多いです。

その時期私がやっていたことは国家試験の必須問題を10年分解くことです。難易度もそんなに高くなくCBTの知識でとけるものも多いので解いて解説を見て、とやっていました。難易度がそう高くないとはいえ難しいものも多いので深追いせずに分からないものは「実習に行ったらわかるかもしれない」「6年生になったら解けるようになるかもしれない」と思いながら軽い気持ちで解いてました。これをやっていたおかげか、実習で指導薬剤師から出された問題(例えば、プラバスタチンの作用機序は?でHMG-CoA還元酵素阻害薬です、など)に答えられる事も多かったと思いますし、CBTで付けた知識を落とさずに実習に行けました。先に知っていたことでより知識を深められたかなと思っています。教材として使っていたのは必須問題の過去問(厚労省ホームページからダウンロード可能)とネット上にある過去問解説です。個人的にはここで中古の青本買っても良かったかなって思ってますがあったら深追いしてしまってそうだなと思ったのでなくてよかったかもと思ってはいます。青本の内容は大きく変わることは無いので最新版でなくてもいいと思います。

この時期、やっておいたら良かったと思ったものについて。まず、薬の名前と分類です。例えば「○○プリル」が付くものはACE阻害薬、「○○ブジン、○○ビル」は何かウイルス系に作用する薬かな、とかNSAIDsには何があるか、などです。この辺りは実習でかなり分かるようになる(成分名聞くだけでどこに作用するか位は分かるようになる)部分ではありますが、薬は膨大な量があるので先に知っておいて損は無いし先に着けた知識を実習で復習し定着、という形をはかれたかなとおもいます。
もうひとつは薬理と生化学、免疫学です。例えば「○○プリル」=ACE阻害薬だけど、ACEってなんだっけ?ACEはアンギオテンシン変換酵素か。ACE阻害すると血圧下がるんだっけ?上がるんだっけ?なんで血圧下がるんだっけ?そういえばアンギオテンシンはⅠとⅡがあったな、それぞれどんな作用してたっけ?この辺ってどこの臓器で行われてるんだっけ?副作用に乾咳あるけど、なんでだっけ??みたいな感じに芋ずる式に「やったきがするけど細かくは覚えていない部分」が出てきます。個人的にはこの辺をさらっとでもやっておけば実習でより知識の定着がはかれたなと思ってたのでこの辺はやっておいて損は無いです。あとは単純に、指導薬剤師から「カプトプリルって何の薬?」って聞かれた時「ACE阻害薬です」「血圧下げる薬です」って答えられるのめっちゃ気持ちいいし!!周りみんな答えられないのに答えられるの最高です!(プリルくらいは分かる人いるかもしれないけどね…)いずれにせよこの辺は国試にも直結してくる部分ではあるのでやっておくと得かなと思います。
薬理と同じような理由で生化学、免疫学もやっておけばよかったなと思ってます。まず、正常な人間は生化学的にどう動くのか、どんな異常を薬のどんな作用で正常化してるのか、ってのはわかってたら良かったなって思います。私たちは病気があることを前提に薬を扱うため病気に注目しがちですが、正常な状態が何かも知っておくべき部分だと思います。正常な状態を知っていればどこまでが正常なのか、どこから異常なのか。異常がどこまで戻れば病気が治ったと言えるのか、が分かります。それってきっと、薬剤師として国民の健康を司るものとして大切なことですよね。

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