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初診日の証明書を頼みに来ただけなのに(手続きのスタ-トであきらめそうになる時)

HTLV-1関連脊髄症という病気を患っている方の、障害年金の手続きをサポートしています。

耳慣れない病名ですが、簡単に言いますと、脊髄で慢性の炎症が起こり、脊髄中の神経細胞に障害を与え、次第に歩行等の基本的な機能に支障が起こる病気です。(簡単ではなかったですね。すいません。)

難病です。もちろんすぐに確定診断される訳ではありません。何か所も病院を受診して、やっと原因が分かったという場合がほとんどだと思います。

障害年金の手続きにおいて、初診日は病名が確定した日ではありません。HTLV-1関連脊髄症の最初の症状は、手や足が動きにくくなる場合が多いです。この方の場合は、歩行に違和感が出たため、最初は近くの整形外科を受診しました。ここが初診日となりました。

HTLV-1関連脊髄症と確定診断され、障害年金の手続きをしようと思ったのは、最初の整形外科受診(初診日)から5年以上経過していました。

ご本人から委任状をいただき、まず整形外科に初診日の証明書(受診状況等証明書といいます。)を私が代理人として依頼に行きました。受付の方から「先生に直接お話しください」と言われましたので、証明書用紙と依頼文書を提出し説明したところ、「HTLV-1関連脊髄症での障害年金請求?、うちは関係ないでしょ。」との第一声でした。

初診日の説明をしたのですが、「意味が分からない、関わりたくない」と態度は硬化の一途をたどりました。請求者本人が依頼しに行ったとしたら、この後、どうしたでしょうか。おそらく医師からここまで言われれば、あきらめて帰ってくるしかないと思います。

私は、「それでは、パソコンに残っている通院記録の画面だけでもいただけませんでしょうか。」とお願いしました。それは何とかいただくことができました。(何に使うんだろう?と最後まで不審に思っていたようですが。)整形外科に通院したことだけでも分かれば、それで初診日の証明に出来る場合があります。

私もこの業務をして1~2年目くらいでしたら、この様な粘りは出来なかったと思います。(現在6年目です。)実はこの様なケースは実は珍しくないのです。

現在、障害年金の手続きで困っている方は大勢いらっしゃると思います。一人だけで悩まないでください。近くに味方になってくれる人は必ずいます。








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