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「障害年金」です。「障害者年金」とは言いません。

障害年金のお問い合わせをいただく際、感覚的にですが約7割の方が「障害者年金について聞きたいのですが・・・」等、「障害年金」とは言わず、「障害年金」と言っています。

たった1文字の違いですが、障害年金について色々誤解されていることが現されていると思っています。

おそらく「(身体)障害者年金」というイメージが強いのでしょう。「車いす生活の方がもらっている年金」、「肢体のどこかを切断した人が対象になる」等のイメージですね。それはそれで間違いではないのですが、うつ病等の精神的な傷病でも対象になる場合があると知ると、とても驚く方が多いです。又、化学物質過敏症・線維筋痛症等の難病でも対象になる場合があります。がんでも受給している方もいます。

「障害年金」という名称が良くないのかもしれません。以前、印象が良くないので「チャレンジ年金」等の名称変更案があったと聞いていますが、実現には至りませんでした。(更にピンと来ないかもしれませんね。)

障害年金をはじめ、老齢年金・遺族年金等の国の年金も保険制度だと言われています。実際、「厚生年金保険法」という法律があります。(それに対して何故「国民年金法」というのかは、長くなるのでここでは省略します。)

皆さんも何らかの保険・共済等に加入されていると思いますが、加入している一番の目的は何でしょうか。

「万が一病気で入院することになったら、手術をすることになったら、仕事を長期間休む必要があったら」等の心配のために加入する方が多いのではないでしょうか。

国の保険制度である国民年金・厚生年金のこれにあたるのが「障害年金」です。病気や怪我が原因で日常生活に著しい支障がある場合は2級、労働に制限がある場合は3級等の基準があり、病名は限定されていません。(一部、原則対象外とされている傷病名はありますが・・・)

民間の保険・共済に加入する際は、保険給付の条件等を慎重に検討してから加入するでしょう。又、入院等の保険給付の対象になりそうな件が発生した場合は、迷わず保険会社に連絡するでしょう。

しかし、うつ病等で長期間に渡り仕事が出来ない等の障害年金に該当しそうな状態になっても、制度を知らないまま何年も経過している人が大勢います。自分が加入している保険ですが、どういう場合に保険金を請求できるか分からない人が大勢いるということです。

この様な矛盾をひとつひとつ解決していかなければ、「もっと早く障害年金というものを知っていれば」等で辛い思いをする方は後を絶ちません。



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