身勝手さと孤立と

友達の結婚式に呼ばれなかった、ことに気づいてしまった。

私はへらへらしているので友達自体がいなかったわけではない。学生時代は少ないながらも友人がいた。友達をつくること自体はできる。では問題は? 継続ができないことである。関係性の継続、これが一番苦手とするところで、今でも付き合いが続いている友人は片手で数えるほどしかいない。
その中でも仲がいい高校時代の友人Aが、昨年Bの結婚式のために帰省してきた。私はBが結婚することを知らなかった。その後も特にBからの連絡はなし。私が結婚式を行った時はBを呼んでいたので「まあ私はLINEでBのことブロックしてるし、誘ったけど返事が来なくて諦めたんでしょう」と思っていた。自分は誘われているが、私が無視している状況だと思っていたのだ。
ところがそうじゃなかった。何気なくLINEの友達欄を見ていたら、いたのだ!Bが! 私はブロックしていなかったのだ。
Bと最後に連絡を取ったのは、私が離婚した際で、こうだったんだよ~と説明したら「お互い自業自得だね」と言われてすごく傷ついたので、ブロックしたつもりになっていたのだ。
Bからしても円満でない離婚をした私を呼ぶ気にはならなかったのだろう。納得の心理である。しかしこちらはいい気がしない。正直むかつく。なぜむかつくかと言うと、Bは私に対してかなり友好的だったからだ。
なんて身勝手なんだろう! 自分はブロックを気軽にした(つもりだった)のに、相手から誘いがなければ怒るのだから。
特に大した出来事ではない。ご祝儀だって捻出できなかったし、これでよかったんだと思いつつも釈然としない。
友人Cに子供が生まれた話も、私のところには連絡来なかったなあ……なんて別のことまで気になりだす始末。ああよくない。自分で放置して、廃れた絆じゃないか。
こういうところが自分の弱さだなと思う。魚心あれば水心なんていうくらいだ。人間関係はお互いに育み合わないと成立しない。親切にするから親切が返ってくるのだ。わかっていてもうまくやることができない。
寂しい。好かれたい。できれば一方的に連絡をください。そんな甘ったれた人間だから、ほとんどの縁が切れてしまったのだ。わかっている。

つくづく自分は凡庸な人間である。俗世(と呼ぶ傲慢さ!)を切り捨てて進んでいけたらいいのに。

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