花火大会7時間前から場所取りも・・・開始20分前に中止 

夏の風物詩・足立区の花火大会。
1万3000発の花火が夜空を彩るハズだったが・・・
悪天候で、開始20分前にまさかの中止。

炎天下のなか、昼の12時から場所取りをしていた身としては、
ガックリである。

熾烈極める場所取り争い

場所取りは、「打ち上げ当日の夜中」から始まる。

我々のチームは、会社の同僚ら10人+そのファミリー、
全部で20人ほどが参加。

まず、打ち上げ場所の近くに住む同僚が、夜中にシートで場所を確保。
誰かに移動されないよう、四隅を杭で打つ徹底ぶりだ。

つづいて、開始7時間前、お昼の正午ごろに私が到着。
シートが移動されないよう炎天下のなか、ひたすら待つ。
直射日光にさらされ、汗もダラダラ。
干物のようになりながら、チームが交代してくれるまで待つ。

周りを見渡せば、「有料席」が多いことに気付く。
打合げ場所に近い場所は、ほぼ有料席だ。
値段は1人5000円~6000円だ。高い。

「自分が守っている場所は20人分だから、
 10万円ほどの価値がある!」と、言い聞かせながら
開始時間をひたすら待つ。

途中で「小競り合い」もあった。
後からやってきた中国人が、持ち主不在のシートを少しずつ移動させ
座っていたのだ。
すると、後から来たシートの持ち主が大激怒。
「こっちは、夜中から場所をとっているんだ!」と怒鳴る一幕もあった。

開始20分前に中止 その時、現場は・・・

なんやかんやで、開始20分前に。
日も暮れ始め、少しずつ涼しくなってきたなーと思い気や
ふと空を見上げると・・・

「ぴかー ゴロゴロゴロ」

そして、ついに「花火大会中止」が告げられ・・・
その瞬間、会場には大ブーイングが巻き起こった。
ここから、一斉に「人の大移動」が始まる。

警察の誘導は、とても統制が取れていたと思う。
梨泰院事故の教訓もあってか、
特に狭い階段付近には警察官が複数人配備され
一度に階段を下りる人数を制限するなど、人流をコントロールしていた。

感動したのは、私が大きなゴミ袋を抱えていたことに気が付いた警察官が、
「ゴミはこちらで捨てますので」と、ゴミを引き取ってくれたことだ。
とてもありがたかった。

もう一つエピソードが。
雨が強まるなか、階段を下りる順番を待っていた子連れのママがいた。
ママは、傘もタオルも持っておらず、幼い赤ちゃんは、ずぶぬれに。
気の毒に思い、自分のタオルを赤ちゃんに差し出すと、
母親にとても感謝された。
非常時の助け合いは、いいものだなと感じた。

去年、74万人が訪れたという花火大会。
中止となると、沢山の苦情がくることも予想される。
しかし、人命を考えると、中止は英断だったように感じる。

気になるのは、有料席の観客だ。
足立区によると、返金するとのことだが、
損害額は一体いくらになるのだろうか。。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?