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伊予灘剛腕物語第26話『母なる瀬戸の内海が教えてくれた優しさと時に厳しいその愛を…』









2024年2月下旬。
今回も厳しい季節の投げ釣りです。
こういう時季は釣果を望めないので開き直って釣行。
厳しくても行きたいんだから仕方ない。
記録的暖かさが数日続き、その後、雨が降って冷やされた後。はっきり言って最悪のタイミング。
こんな間が悪い男。それが剛腕です。
いつでも休めるわけではないのでこれまた仕方ない。



行き先はしまなみ海道。
本命はヒミツ。なぜなら釣れなかったからです(泣)(ネタバレしてて草)



釣れると思ってしまなみへ行こうとしていました剛腕は、投げ釣り開始前にシーバスルアーでも投げてみようかと企んでいました。

この日は1人釣行。少し早めに家を出て現着は午前3時過ぎ。干潮が午前5時過ぎ頃でしたので夜明けまでシーバスルアーを投げてみようと思います。

剛腕は、松山や伊予市では過去にルアーや泳がせでシーバスを釣った事はありますが、
しまなみでは釣ったことがありません。しまなみは海水が綺麗な海域なのでシーバスも臭くないだろうと思い、キャッチ&イートが信条の剛腕はしまなみシーバスが食べてみたくて狙っています。
(恐らくこの殺気がシーバスに伝わっています。)

複雑な激流が流れるしまなみでルアーを巧みに操作するのは至難の業。
※剛腕がショボいだけです。



・タックル
ロッドはシマノ '20ルナミスS100MH
リールはシマノ '19ヴァンキッシュ4000MHG
PE1.5号。リーダーはフロロ30lb。


砂浜と地磯が隣接するエリアにエントリー。
手前はシャロー、地磯の沖はそこそこの水深
シャロー帯に何かベイトが寄っていないか?確認の意味も込めて砂浜から第1投。選択したルアーはBlue Blueブローウィン165Fスリム。
(思い切りサヨリ意識してて草)
立ち位置や投入点、トレースコース等に違いを作っていくもノーバイト。


立ち位置を少し移動。地磯に近づきながら、砂浜から撃っていきます。
ルアーの着水点付近は潮が左へ流れているらしく、感触を確かめながらトレース。
シマノ サイレントアサシン140Fやアイマ サスケ裂波140Fを試すも反応無し。
だんだん向かい風が強くなり、ルアーの飛距離が低下。腰上まで立ち込んで少しでも遠くに飛ばす努力をしますが届かず。
(フローティングベスト、ウェーダー着用)

沖の潮筋まで届かなくなって来た為、シンペンに変更。
シマノ トライデント130S。メーカー公試でアベレージ95mの飛距離を叩き出す長距離ルアーをセット。
沖の潮流の筋に直撃。ゆっくーり、ゆっくーりリールを巻きます。しばらくしてルアーが潮流の筋から離脱。引き抵抗がフッと軽くなります。ルアーが一瞬、ふらつきます。

…アタるならココ。
…アタるならこの瞬間。
…アタれ、

  

             “  ドォン  ”



手元に伝わる感触。

剛腕「よおっしゃ!喰ったあ!」

しっかりアワセを入れた…つもりでした。。
魚信を感じた後、テンションを失うロッド。

剛腕「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ」

痛恨のフックアウト。
一回完全に魚が乗りました。
悔しさのあまり砂浜に突っ伏したくなりましたが、砂を払うのが面倒くさいのでしません。
狙い通り、イメージ通りにルアーを通し、魚に口を使わせたのに……(泣)
その後、何度もバイトパターンを再現させるもノーバイト。カラーローテするも不発。
千載一遇のチャンスを逃しました。


やっぱ、ルナ“ミス”ってロッドの名前が良くないのかな。ロッド買い替えよかな。
(八つ当たりで草)


山の稜線がくっきり見え始め、そろそろ投げ釣りをする釣り場へ移動の時間。
剛腕は悔しさを滲ませ何度も海を睨み、車まで歩きます。
剛腕は、マズメのゲームベストを着用しています。フロントポケット?が3個のタイプ。
それぞれにルアーケース入れて、背面ポケットにタッパーを入れています。
使用したルアーはケースに戻さず、タッパーに入れます。釣行後、車に戻ったらタッパーに真水を注ぎ、ルアーを浸け込んで塩抜きします。
その背面ポケットになかなか手が届かない。
ベストの設計が悪いわけではなく、ただ単に剛腕の身体が硬いだけです。腕が吊りそうになります。ちょっと苦痛。ちょっとタイムロス。もちろんファスナーは開けたままです。



・いよいよ本番

しばらく車を走らせ、移動してきました。
完全に陽が昇り、ちょっと出遅れ感。
さっそく波止先端に入り、釣り開始。
仕掛けに水温計を取り付け、足元の海水温を計ります。9℃!
(激寒で草)

これは釣れんやろなぁ~と、心を折られる剛腕。
エサは本虫と青虫を持参。

潮流が狙いと逆に流れており、とりあえず投げてみるも、根掛かり連発。
これは潮流が変わるまで待たなければ。
しかし、待てど暮らせど反転しません。
干潮は午前5時過ぎで満潮が午前11時半頃。
午前9時を過ぎているのにまだ満ち潮方向へ潮が流れません。
えらいこっちゃ。
潮位はだんだん高くなっているので満ちていることは間違いないようです。
どうやら入る釣り場を間違えたようですね。
今から移動しても後の祭り。
それならば、ココで粘って潮の変わりっぱなに勝負をかけようぞ。


音を立てて流れていた潮がだんだん緩み、遂に望んでいた方向へ潮が流れ始めました。
時刻は午前11時過ぎ。
(もう満潮潮止まりやんけ。)
一挙にPF4本を並べ攻め込みます。満潮が過ぎてもしばらくはこの流れが続くだろうと睨んだ剛腕。
洗濯機の槽のように時計回りに流れていた水が急に槽が反転してもなかなか反転しない事と同じで惰性が生まれます。
これと同じで特に潮流が速い海域で起こります。

しかし、この緩やかで釣りやすい潮流は長く続きませんでした。
なんと、あっという間に潮流が加速。思い通りの方向へ潮が流れてはいますが、速すぎて仕掛けがポイントを高速で通りすぎて離脱していきます。
遂には仕掛けを投げても着底せず道糸が高速で出される始末。
尚且つ、根掛かりも頻発。

これがしまなみの怖さ。


正午を過ぎ、フッと緩む潮流。
チャンスと捉えざるを得ない状況。
これが罠と分かっていても……

案の定、潮流は反転。また引き潮方向へ潮が流れ始めました。
そして、あっという間に激流…
また釣り開始頃の状況に逆戻り。


潮に振り回され、剛腕は納竿を選択。
最後の竿を回収中。ちょっと重い。
何でもいいから食べれる魚を我に……


いや、食べれるけど!

イソベラでした。本名ホシササノハベラ。
食べれるらしいですが、うちでは歓迎されない魚です。残念ながらリリースです。
一丁前に丸セイゴ17号を丸呑みしています。

冬眠する魚なのでコイツが釣れるということはポジティブに捉えて良さそうです。





以上、瀬戸内海が剛腕に牙を剥いた1日でした。
最近、宇和海ばっかり行って浮気してたからかな。。。








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