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伊予灘剛腕物語第15話『海の貴婦人』







2023年8月下旬。近所へ1人で釣行しました。
専用の釣り方でサヨリを狙いました。
毎年恒例のサヨリ釣りです。
剛腕は、年数回のみサヨリ釣りをします。
近所のサヨリ釣り場は河口が近いので雨後の濁水が流れ込むと、サヨリが嫌うので釣れません。
潮も条件があり、それらが重なる日がなかなか無くシーズンインしているであろうこの日になりました。

巷では、サヨリを釣る人を"サヨリスト"と呼ぶそうですね。(適当)(大嘘)

この日、エントリーした釣り場は満ち潮しか釣れません。満潮は午前8時30分
(松山港参照)
なので、日の出時刻 午前5時頃からの3時間位が勝負になります。
集中力が切れやすい剛腕にはちょうど良い時間ですね。


何処にでもあるような普通の石波止。
その先端で釣りを開始します。
潮は、右手手前から波止先端を掠めるように真正面沖へ向かって流れていきます。この払い潮に仕掛けを乗せて釣っていきます。

釣り人が多い時はこの波止先端に7、8人がひしめき合い全員でサヨリを狙う事もあります。(多過ぎて草)
こういう際は、順番に仕掛けを流していき、立ち位置をローテーションさせていきます。
大人数では、良くマキエが効くので良く釣れますが、キャストの際は細心の注意を払わなければいけませんし、キャストミスすると誰かとオマツリするか、仕掛けを流す時間が短くなり、ただのエサ撒きだけになってしまいます。気を遣ってしまうので釣りづらい事この上無しです。


幸いこの日は誰も居らず、釣り易い状況。
仕掛けは、専用のサヨリ仕掛け。
自作しており、カゴとウキが一体となったものです。それにパラゴン20号を1ヒロ。それに発泡シモリウキ10号を通しています。これがアタリウキになります。ハリス0.8号、針は袖針5号。

5、6年前はハリス1号を切っていくような大物サヨリも居ましたが、今はほぼ居ません。
アタリウキは発泡のモノを使用しています。このウキが左右に走ったりするのがアタリになります。
パラゴンがキャスト時の絡み防止の役目をしてくれます。
竿は、シマノ ベイシス1.7号530
リールは、シマノ ツインパワーC3000XG
道糸はPE0.8号、リーダーはフロロ5号 約1m

ご覧の通り、タックルは他釣種からの流用です。
道糸はPEのほうが飛距離が出ますし、アタリも明確でメリット大です。
サヨリの口は硬いので、針先が鈍りやすいです。数匹掛けたら針を交換する事で無駄なバラシが減ります。
エサは、マキエが赤アミ(愛媛ではジャミと呼称)
サシエは、オキアミの小粒のものです。
アミサシが本来は良いのですが、針に刺しづらく面倒くさい(笑)
一方、イカの短冊やサビキ針では食いが落ちます。



夜が明けた午前5時過ぎ。第1投。
正面の足元から沖へ延びる潮目へ投入。
東の空はドス黒い雨雲が覆っており、陽光が差し込まず、気味が悪い天候になっています。もう少し明るくならないとサヨリが寄らないかも知れません。
反応は無く、ウキ周りに波紋も出ず。
潮は良い物が出ており、沖へ一直線に流れていきます。マキエを流しながらサヨリが寄るのを待ちます。
足元はフグも居るので避けながらも、出来るだけ手前に仕掛けを投入。

アタリ無く、
「(季節)まだ早かったかぁ、、、」
釣り開始10分で諦めかける剛腕。
そんな5投目。アタリウキに反応!
シャープにアワセを入れて回収します。
仕掛けの真後ろで飛び跳ねて抵抗するサヨリ。

剛「おったよ、おーん。」

20㎝ぐらいか、

ここの釣り場のアベレージには遠く及ばないサイズですが、とりあえずキープ。
このサイズしか釣れんかも知れないので。

こうなれば剛腕のモノです。
潮目に沿って仕掛けを流して、ドン!

※タオルの文字が写ってしまいましたので消しました

ここらがアベレージ。
スケールは間に合わせで買ったDAISOの
フィッシングスケール。
意外と癖が無く使い易い。
よくスケールを忘れるので、各ジャンルごとにスケールを用意する事にしました(;^_^Aアセアセ

針を交換し、エサを付けて投げ直します。
カゴからマキエを出してやり、しばらくすると、アタリ!これも30㎝程。
ここからは手返し優先で写真も撮りませんでした。

ほぼ毎投アタリがある状況になり、10匹ぐらい釣れました。数匹釣ったら針を交換する事。サシエを綺麗に付ける事。マキエを出し過ぎない事をしっかり遵守すれば釣果はおのずと付いてきます。
仕掛けに針が1本しか付いていないので効率が悪くなりますが、40匹、50匹釣っても"作業"になってしまうので、1匹1匹の引きを味わいながら釣るスタンスが自分には合っていると思っています。
セカセカする釣りは苦手ですね~。

前述の通り、不思議とこの釣り場はサビキ針やイカの短冊等では食いが悪く、釣果に差が出ます。
理由は分かりません。
横着するなという事でしょうかね。
毎回毎回エサを付けなくて良いので手返しが早いんですが、そうは問屋が卸さないようです。


満潮前になり潮が緩み始めました。
途端にアタリが遠のき、再び沈黙の時間帯。
あと1匹釣ったら帰ろう。と決めて仕掛けを流していきますがアタリません。
1時間経ってもアタリがありません。どうやらサヨリの群れはどこかへ行ってしまったようです。これ以上はマキエが勿体ないので諦めて帰りましょう。
(もっと早く帰るチャンスあったで草)
(帰るタイミング失ってて草)
(赤アミ無駄にしてて草)
(余った赤アミまた冷凍してて臭)


本日の最長寸

目一杯に伸ばして34㎝(必死)

満ち潮しか釣れない釣り場なので潮汐表を
確認し、朝まづめとのタイミングに合わせて
約3時間程釣りをしてみました。
この釣り場は満ち潮なら昼間でも夕方でも釣れます。午後は若干 渋い事が多いですが、サヨリは居ます。
サヨリが青物に追われる事象もあり、釣りにならない事もたまにあります。そんな時は、諦めてルアー投げて青物を狙いましょう。
赤アミは1㎏も使用しませんでした。再冷凍し、次回使用します。
※冷蔵庫が悪臭を放つので注意しましょう。


 

 

   石川さより       なんちゃって
       (さゆり)

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