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伊予灘剛腕物語第14話『代打采配的中!代役大活躍』






約7ヶ月ぶりの出撃。欠員の穴を埋めろ

3日前のしまなみ釣行で負傷離脱したPF2番竿。      ※当物語13話参照。
今回の釣行には出撃出来ない為、
残りのPF3本で釣行するか、家で燻っている投げ竿に出番を設けるか。
剛腕はこの2択に迷っていました。
散々悩んだ結果、予備竿を持っていくことに。(優柔不断を発揮してて草)
白羽の矢が立ったのは、約7ヶ月ぶりの出撃となる
"シマノ サーフリーダーSF 425BX"
そこそこ古い並継ぎの投げ竿です。
前回の出撃は2022年12月1日。
この日は、PF1番竿が固着により戦線離脱していた為、代打として今治方面のカレイ狙いに参戦。見事31㎝のアコウを釣り上げて、釣果に貢献していました。
(カレイ狙いに行ってアコウが釣れるのなぁぜなぁぜ?)

この代打成功が今回の抜擢に繋がっています。
普段使用しているロッドケースは内寸145㎝でこの並継ぎ竿は収納できません。
その為、別の内寸160㎝のロッドケースに収納し出撃します。このロッドケースは内容量が少なく、三脚3本、玉の柄、など普段のメンツが入り切らない事があり、これらが普段の釣行に並継ぎを出撃させれない理由となっていました。
ロッドケースを複数本積める程、車内に余裕もありません。

今回はこの160㎝のロッドケースにPF3本、並継ぎ1本、三脚3本、玉の柄1本を無理やり押し込みました。普段、竿袋に入れているPFも今回のみ裸で積載。神経絞め用ワイヤーもついでに入れときましょう。




南方作戦発動

今回の狙いはアマダイ、イトヨリダイ。
その他、お土産が釣れたら良いな~♪って感じ。
父と2人で愛媛県南予方面へ向かいます。
現場到着は午後5時頃。
そう。日跨ぎ釣行です。
夜釣りでアジを釣りたくてこのような釣行になりました。
とりあえず、日没まで投げ釣りを行います。
何の変哲も無い波止ですが、足元は藻の密集帯。ホンダワラでしょう。
これは取り込みがかなり厄介。
剛腕はPF3本を準備。父も竿3本準備。
エサは青虫と本虫と前回余ったユムシ。
ユムシは何か奇跡を起こしてくれそうな雰囲気"だけ"あります。

干潮:午後5時前
満潮:午後11時20分
翌日
干潮:午前5時50分
満潮:午前11時55分
・宇和島港参照

剛腕は波止先端から正面へ投げます。
約80m沖で水深40m位。
父は少し手前から左向きへ投げます。
約30m沖で水深25~30m位。

仕掛けはいつもと同じです。

父の竿に1投目からアタリ。勢い良くドラグが出て行きますが針掛かりせず。
腕悪いんちゃう?(人の事言えんけど)
本虫にアタったそうです。

更にまた父にアタリ。
今度はしっかりフッキング。
ゴリ巻きで寄せて来ますが足元の藻に絡まれます。竿を左右に揺すり何とか脱出。

良いサイズですよね~

27.5㎝のホゴ(カサゴ)でした。
こんな良型は久々に見ました。
本虫と青虫のミックスにヒットしていました。


剛腕は合間にエギングを開始します。
南予方面にはエギングタックル必須。
この時季は夏イカと呼ばれていますね。

剛腕にとって投げ釣りは最早、趣味の域を超えています。この世に生を受け、滅するまで続けなければいけない使命のようなものです。
一方、エギングやシーバス等は剛腕にとって趣味みたいなものです。
剛腕はショアから行う様々な釣りをしますが、
投げ釣り+趣味のような釣行プランが多いです。
趣味のみで遠方へ行く勇気は無いですね。
釣れなさそうで。勿体ない気分もあります。
趣味の釣りジャンルに自信が無い事も影響大ですね。
メイン(投げ釣り)の合間に趣味を嗜む的な?
ん?何か浮気人みたいで嫌だなー。
まあ、いいか。
クールポコ 「漢は黙って投げ釣り一筋!」


エギング開始!
波止の根元付近で藻の際を攻めていきます。
2投目にいきなりヒット!

剛「OK、来たよ!」

某エギングマイスター リスペクトの決め台詞で父にヒットを知らせます。足元の藻をかわして父が玉網で取り込みました。

良いサイズですよね~

エギはヤマシタ エギ王ライブ3号ブルーポーション。計量器を持っていないので重さは分かりませんが胴長32㎝でした。
キロアップかな? 知らんけど。
オスを釣ってしまったので恐らく近くに居たであろうメスは逃げたでしょうね。
単独かも知れんけど。知らんけど。





夜戦開始

その後、日没を迎えましたので一旦納竿。
小移動し、アジ釣りへ。
常夜灯がある波止先端部に釣り座を構えます。
父はウキサビキでアジ狙い。
剛腕はユムシの投げ釣りで何か奇跡を起こそうとPF1番竿と3番竿を用意。

いよいよええねぇ~

アジは順調に釣れます。
入れ食いではありませんがポツポツ釣れてくれました。型も揃っており、20~25㎝前後。

型揃い。いよいよええねぇ~

夜明けまでに28匹釣れました。ほぼ父一人で釣りました。(剛腕は1匹だけ釣らしてもらいました。てへぺろ☆)

一方、投げ釣りは午後11時20分頃、ドラグが鳴るアタリ。
ここも40mを超える水深があるため、ドラグを引き出す魚はそこそこ良型だと思います。
しっかりアワセてリールを巻きます。

ちっちぇ(´・ω・`)

前言撤回です。深場でドラグ引き出しても大した事ない魚も居ます。
イトヨリダイって夜釣れるの?
ユムシで釣れるの?
26㎝しかないのなぁぜなぁぜ?
とりあえず絞めてクーラーへ収納。






藻を避けろ!盛夏の攻防。

~火力全開、全砲門開ケ~

夜明けまで粘りましたが、何事も起こらず。
前日の夕方に入った波止へ戻ります。

さて、ここからがメインです。
これまでは余興に過ぎません。
狙いのアマダイを仕留めるべく、PF3本と並継ぎを準備します。
波止足元はホンダワラがびっしり。
特に朝は潮位が低く、ホンダワラが海面に横たわっており、魚の取り込みに苦労しそうです。

前日のように剛腕は波止先端から正面へPF3本、父は先端に向かって左向きに仕掛けを投げ入れます。父も竿4本出します。
最後に並継ぎを準備。
リールは'13PAスピンパワーをセット。
波止先端から斜め左へ仕掛けを投げ込みます
PF1番竿に本虫。3番竿にユムシ。4番竿に青虫の房掛け。並継ぎには本虫を付けました。

並継ぎ竿、第1投。仕掛けが目測約70m沖に
着水し、しばらくして着底。三脚に竿を掛けてラインスラッグを取っている最中、
突然ドラグが引き出されます。

「ジジジジジジジジッ」

剛「いきなり来たよ!」
思わず脊髄反射でアワセを入れてしまいました。ドラグなんか秒で締め込みました。
PFより若干、柔めのせいか胴から大きくしなります。
急峻なカケアガリをかわす為、ゴリ巻きです。腕が千切れようともリールを巻かなければなりません。首を振るような抵抗を感じた気がしますが、はっきり覚えていません。
我武者羅にリールを巻くのみです。
天秤がカケアガリに当たる感触が伝わり、リーリングスピードを上げます。
両腕は乳酸が溜まりまくり。ようやく力糸が見えて来ましたが、
やはり!
ホンダワラに捕まってしまいました。
強引に竿を立てて引き寄せます。
ズリズリズリとホンダワラを引きちぎり、遂に魚影が見えました。ホンダワラが絡みまくりの仕掛けごと父が玉網で取り込みました。



良いサイズですよね~
(何回言うねん)

40㎝ピッタリ~のイトヨリダイ。
見事、サイズアップに成功しました。
ラインスラッグの回収で仕掛けがジワジワ動き、誘いになったのかも知れません。
知らんけど。
午前5時50分の事でした。

いきなり1投目から結果を出す並継ぎ君。
流石の一言です。天晴れ!
しかし、並継ぎ君の武勇伝はこれだけに終わりません。
武勇伝武勇伝武勇デンデンデデンデンLet's go!
(古すぎて草)


午前6時半頃、PF4番竿にドラグが出るアタリ。末っ子も黙っていません。

良いサイズでs…(もうええわ)

30分余りで速攻サイズダウン。
31㎝のイトヨリダイ。青虫の房掛けにヒットしました。
夏場のココの釣り場はこのサイズがアベレージサイズのような気がします。
十分美味しいのでしっかり血抜きし、持ち帰ります。


午前8時20分。響き渡るドラグ音。

「ジャアアアアア!」

並継ぎ君にアタっていました。

剛「おっしゃ、来た!」

アワセを入れると先のイトヨリより重みがあります。"本気"のゴリ巻きで対応する剛腕。
"本気"と書いて"マジ"と読みます。
鬼の形相でリールを巻く剛腕。首をグングン振って抵抗してきますが、そんなことお構い無しです。リールを巻き続けます。ずっと早くから乳酸が溜まり、手が痺れてきています。奇声を上げる剛腕を余所に父は玉網を持って海面を睨んでいます。
何度もグーーッと強い引き込みをゴリ巻きで対抗します。
きんに君「パワーーー!!」

力糸が見えたタイミングでやはり、ホンダワラに絡まり、リールを巻く手が止まります。

剛「クソッ、オラオラオラー」

どうやら暑さで頭がイカれたようです。
冷静さを失った脳筋の剛腕は竿を思い切り立てて、ゆさゆさ揺すり脱出を図ります。
折れんばかりに竿が弧を描きます。
竿が折れるか、糸が切れるか、藻が切れるか。3つに1つです。
何とかホンダワラが切れて寄って来ました。
仕掛け全てを藻が覆い尽くし魚が確認出来ません。
藻化けした可能性もあります。
父が玉網で掬い取り、波止へ上げます。
チラっと赤と青の尾ビレが見えましたので、

剛「あ~、イラかあ~。」

イラと勝手に思い込みました。
覆い尽くされたホンダワラを掻き分けてアラびっくり!

デーーーン

主役登場。
42.5㎝のアカアマダイ降臨。
自身1年10ヶ月ぶりのアマダイ。
久しぶり過ぎて「元気ー?」って話しかけました。
やる気無さそうな顔が憎めませんね~。
血抜き、神経絞めを施してクーラーに仕舞いました。
本虫にヒットしました。見事な体高、横幅。
肥えているのでオスかも知れません。
知らんけど。
産卵期が初夏らしいのでこの時季のメスはお腹がへこんでいます。
それでも内臓脂肪は蓄えられていて美味しいですけどね。


剛腕的にアカアマダイ・シロアマダイは年中釣れます。真夏だろうが真冬だろうが釣れます。潮も関係無いと思っています。大潮でも小潮でも満ち潮でも引き潮でも釣った事があります。
肝心な事はアマダイにやる気があるか。
たったこれだけです。
アマダイのやる気スイッチが押される原因は季節でも無く潮でも無いという事。
気まぐれなアマダイを陸から釣るには"運"ということですね。


午前9時過ぎ。父の竿にドラグが鳴るアタリ。

「ジィ~~~~~~」

父がしっかりアワセを入れます。
竿を大きく曲げながら必死に巻きます。
陸上は炎天下ですが、海中の魚は手加減してくれません。
手前のカケアガリに取られラインブレイク。

父「なんだよ~取れねぇよ~」

仕掛けを作り直している間にまたアタリ。

「ジジィ~~~~~~」

先程よりも速いドラグ音。
第2ラウンド開始。
リールをもっと速く巻く父。
相手も首を振っており、竿先がグングン絞り込まれています。
必死にリールを巻いた父に軍配。
手前のカケアガリを乗り越えましたが、足元の藻にイン。
バサバサ引き千切り、抜け出します。剛腕が玉網で取り込んで勝負あり。

イラ37㎝。

父「このサイズが精一杯だよ~」

ヘトヘトの父。
本虫にヒットしていました。
めっちゃ暴れて、じっとしなかったので絞めてから撮影しました。
美味しいのでもちろん持って帰ります。


このイラを最後にアタリが遠のきました。
ギラギラ照りつける太陽に焼かれ、立っているだけで体力が奪われます。
キャンピングチェアに座り、タバコを吸っている父が海を眺めて一言。

父「あれイカじゃね?」

剛「マジやん」


すぐにエギングタックルを手に取る剛腕。
少し離れた場所からチョイチョイっと。
そして、バシッ!

剛「OK、来たよ!」

早生まれの個体ですね~
(知らんけど)

エギは昨日と同じエギ王ライブ3号ブルーポーション。
剛腕にかかれば見えイカすら簡単ですよ~
(調子乗ってて草)

※イカが何の躊躇いもなく抱いてくれただけです。剛腕が凄いわけではありません。
???「そらそうよ、おーん。」

                                                                                                                                                                       

午前10時30分。納竿。
今回の釣行で代役を見事にこなしてくれた並継ぎ君。今回のメインターゲット2種の40UPを仕留める大活躍。
しかし、1週間も経たず、PF2番竿が修理から戻って来ましたので並継ぎ君はまたしばらく出番がありません。
我が竿隊のスーパーサブとして今後も活躍を期待しております。


一つ注文をつけるとすれば、ローライダーガイドが気に入らない。バットガイド手前で糸が竿を叩きまくり。※ブランクスタッチ。
ガイドの内径も小さいので飛距離がかなり低下しています。
7点ガイド全て交換しようかなと思いましたが、この豪運が離れてしまうのではないかと思うと、このままが良いのかも知れません。
(知らんけど)
                                                                                                                                                                                                                                           

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