見出し画像

伊予灘剛腕物語第25話『お願いヴァレンティヌ』








2月14日。世間はバレンタインデーとか呼ばれる日だそうですね。
産まれてこの方バレンタインデーに縁が無い剛腕。(全く無いわけでは無い(必死))
それはさておき、厳寒期の愛媛で投げ釣りをするとなると対象魚が少なめ。

・低水温を好んで狙う釣りか。
・少しでも水温が高い海域で深場を釣るか。
この2択でしょうか。
前者は、マハゼ、スズキ、クロソイ、アイナメ等でしょうか。
後者は、カワハギ、イトヨリダイ、アマダイ系等でしょうか。

どちらの釣りをするにせよ、県内では釣り場が限られているように思います。
剛腕が情弱と言えばそれまでですが。
※ネットスラングの情弱という意味も含有していますが、剛腕が所有している情報が少ないという意味合いも含んで頂けたらと思います。

釣果があまり望めない時期での釣りになりますのでバレンタインデーのきっかけになった聖職者ヴァレンティヌス様に御加護を祈願しておきましょう。
(神頼みで草)




2024年2月14日。
父と2人で釣りへ。行き先は南予方面。
後者を選択しました。
愛媛県を南下。いつものアマダイ釣り場よりももっと南へ。
狙いは無し。贅沢は言えません。
持ち帰れる魚が釣れれば御の字です。
現地到着は午前5時半。
目当ての釣り場はまさかの工事中で立ち入り禁止。

???「聞いてないよぉ~」

帽子を投げつけてくるりんぱしてまた被りたくなりますが、工事現場に勝手に入るわけにはいかないので、スマホを開き、航空写真で他の釣り場を探します。
そこからしばらく走り、代替の釣り場に到着。ここは初場所です。情報も全く無く、何が釣れるかも分かりません。

到着早々、準備開始。
父はヘッドライトの電池が切れていたようで
アワアワしています。
(準備不足で草)

剛腕はそんなヘマはしません。
え?釣行前に電池の確認したのかって?
していません。予備の電池をバッグにいつも入れていますので、いつ切れても無問題です。

父のヘッドライトは単4電池。剛腕のは単3電池です。予備は単3電池しか持ってきていません。ざんね~んщ(゜▽゜щ)




なんやかんやで準備完了。
剛腕は竿4本。父は3本用意。
広範囲に投げ分けて探ります。
約70m沖で水深は15~18m位でしょうか。
想定よりかなり浅いです。
目当ての工事中の釣り場は波止先端から仕掛け投入先で水深30~40m近くあります。
まあ、そこも数回しか釣りした事無いんで、詳細不明ですがね。

エサは本虫と青虫を持参。
仕掛けはいつもの1本針仕掛け。
何でも良いので魚が釣れて欲しい為に針のサイズを落としたりはしません。
剛腕は剛腕の釣りを貫いて散るのみです。



剛腕はいつものスピンパワーPF 405AX-Tを4本並べて、遠投、中距離を投げ分けます。
そして、ドラグを緩めて待機。

午前6時50分。
PF1番竿にアタリ。
ドラグが勢い良く出ていきました。
思い切りアワセを入れてフッキングさせます。重みが竿に乗り、しっかり曲がります。
相手に主導権を与えずにやり取り。
やがて水面に浮かぶ魚影。
父が玉網でランディングします。


良いサイズですよね~
(エギングマイスター風)


イラ48㎝。エサは本虫。
48という数字に運命を感じるのはドルヲタの性でしょうか。
しっかり血抜きしてクーラーへ収めます。
とりあえず持ち帰れる魚を確保することが出来ました。


間髪入れずにPF4番竿にドラグが勢い良く出るアタリがあったものの針掛かりせず。
これもエサは本虫でした。
他の竿もエサチェックの為に回収すると、青虫はキレイさっぱり取られており、エサ取りが居る模様。(青虫は房掛けで使用)
本虫は時々取られる程度。

その後も針掛かりしないドラグが出るアタリが散発します。


:なぜ針掛かりしないんだ。


ここで、針のサイズをワンランク上げます。
丸セイゴ17号から丸セイゴ18号へ変更。
剛腕は針のサイズを上げる選択をしました。

・逆に針のサイズを下げ、針を呑ませる形で針掛かりさせる意識。
・ドラグを若干重めに設定して魚のファーストランで針掛かりさせる意識。

これらも選択肢としてありますし、どれも間違いではありません。
剛腕なりに選んだ理由は、針は丸セイゴしか持参していないので丸セイゴ前提ですが、
針が小さくなるとフトコロが狭くなるのでフックポイントの把持力が弱くなります。
針の線径も細くなるので折れやすいor伸びやすいです。
ドラグを若干重めに設定すると、針の掛かり所が悪いor浅い気がするので剛腕は常にドラグはズルズル設定です。

今回はターゲット(本命)が決まっていない為、不意に来るかも知れない引きが強い魚なども考慮して針のサイズUPを選択しました。
結論から言うとこの日は正解でした。



ドラグが出ていくアタリがあれど針掛かり不発が続いていた朝マズメ。
全ての仕掛けを変更し終えた直後。
PF4番竿にアタリ。

「ジィイイイイイイイ」

重量感溢れるドラグ音。
しっかりアワセてリーリング。

剛腕「エイやで。」

玉網を用意する父に心構えを促します。
浮上する魚影を見て、

剛腕「えいやあ」

一応、玉網で掬ってハリスを切りそのままお帰り願いました。
アカエイでした。持ち帰る勇気は無いのでリリースです。



正午を知らせるチャイムが鳴り始めた頃、

「ジャアアアアアアアア」

スプールが滑走し、ドラグが鳴り響きます。
父の竿にアタっていました。
父がアワセを入れると、竿がしっかり曲がりこみます。
父の竿は07サーフリーダーFV405CX-T。
かなり長年使い込んだ竿なので腰が抜けているであろうと思いますが、よく曲がっています。重そうです。父は必死でリールを巻いています。
剛腕は玉網を持って待機。
足元は海底が見える程浅いので、仕掛けが取られないよいやや強引にやり取り。
サクッと剛腕がランディングします。



イラ45㎝

45という数字には特に運命を感じません。
エサは本虫。
顎にウニの棘に刺されたような跡がありますが、ウニを食べていたんでしょうか。
これも血抜きしてクーラーにイン。



その後、アタリが遠のき、エサ取りが激しくなり本虫も取られるように。
午後2時頃、用意していたエサが無くなり、
納竿とすることに。

片付ける為に順番に仕掛けを回収します。
4番竿を手に持ち、空アワセを入れると若干の重み。何か乗っているようです。
リーリングするとあっという間に浮上。
水面を滑走しサーファーのように颯爽と現れたのはカワハギ。



いーや、ガリガリで草

31㎝。尺超えのカワハギでした。
ペランペランの激痩せ個体。リリースも考えましたが、父がクーラーに仕舞えと促すのでキープ。
エサは本虫。丸セイゴ18号が微かに唇を捉えていただけでした。




その後は何も無く終了。
坊主を食らわなかったのでこの釣行は上出来です。強いて言えば、散発したドラグ音の正体が気になる所。
2匹のイラと似たような走り方ではありましたが、、、、。分かりません。

目当ての釣り場に入れなかった事も予想外でした。もし、そこに入れていれば釣果は変わっていたかも知れません。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?