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個人的にお勧めな現場(完全に僕の私感です)

前回、前々回と、警備業界のマイナスな面ばかりになってしまい

「あーやっぱり警備員なんてやるもんじゃない」

と思われてしまうのも不本意なので

今回は、僕の実務経験から
「警備員は確かにキツくて苦しくて辛い仕事なんだけど、実は時々掘り出し物的な現場もありますよ!」
「ハマる現場に当たったら『警備の仕事もまぁそれなりに楽しい』と思えるかも?!」
というお話をしたいと思います。



あくまでも僕が経験した現場からのお勧めになります。

人によっては
「いやいやそれは違う」
「オレの会社はそうじゃないよ?」
というのもあるかもしれませんが
あくまでもぼくの会社の話であることと、僕の私感なので参考程度にどうぞ。

他人と違う意見があるのなら自分でブログでも立ち上げてそちらに書けばよろしいかと。

他人の意見に乗っかって自己主張してくる人、あまり得意ではありませんので。


それと、警備業務という特性上、あまり詳しく書き過ぎることもできません。
守秘義務もありますし
防犯上、これ以上種明かしはできない
という事も多々あるので
本当に表面的なことしか言えないのをご理解下さい。

公言しても大丈夫、という事しか言えません。


ではまず一つ目は
【機械警備の機動隊員】です。

僕はこの業務が一番好きです。

24時間勤務が苦でなければ、何とか続けられます。

うちの会社の話になりますが
原則として1つの待機所に1人勤務の1人体制なので、上下番報告の電話と前後の勤務者とのやり取り、指令室とのやり取り、現場でのお客様対応(無人のところもある)を除いたら、待機中は誰とも接することがないんです。
とにかく社内の人間関係が煩わしい、とか
一日中無言でいても平気、無言で黙々働きたい、という人にはお勧めです。

むしろ他の隊員とチームで仕事をするのはウンザリだ!勘弁だ!だという人は是非とも機械警備を、と思います。

仮にすごく嫌な同僚がいたとしても、
交代時の引き継ぎの時に10分〜20分程度を我慢したらあとはひとり現場でフリーダム!なので。

嫌いな同僚と一日中顔を突き合わせなくて済む点と
同僚の目を常に気にしなくて済むという点が、個人的にポイント激高いです。

時々いるんですが、無意味に同僚の動向を観察してアラ探しをしたがるめんどくせぇ奴がいると仕事がやりにくいですからね。


逆に、誰かとコミュニケーションを取っていないと時間を持て余して辛い、という人には向かないと思います。
というかそれがストレスで退職したり、配置転換を希望する人もいるくらいでして。

それなら普通に最初から常駐あたりにでも行っとけって話なんですけど。

それと、出動の時にめんどいお客様からめんどい事をネチネチ言われて、
沈んだ気分を同僚に愚痴って憂さ晴らし、ってのができないから
そういうタイプの人には絶望的に向きませんね。
多分、ひとりで悶々としてストレスを溜め込むと思います。

なので、めんどいクレーマー気質の人から何を言われても自身で上手に気持ちを切り替えられるような、セルフマネジメントスキルやアンガーマネジメントスキルのある人とか
そもそもクレーマーから何を言われても動じないし、こたえないタイプの強メンタルな人じゃないと
実は機械警備は難しかったりするんです。

結構ね、クレーマーが多いんですよ。
交通誘導に次いでクレーマーのエンカウント率が高い仕事だと思いますね。僕の中では。

まぁ、クレーマーに絡まれるのはやっぱりダントツで交通誘導なんですけどね。
しかもそっちの仕事は一般公道ですから、かなりヤバいのに当たる事もまあまあありますし。

素性もよくわからない、得体の知れないモンスターに絡まれるリスクが激高い、交通誘導警備と比べたらまだマシかなと思ってます。

機械警備の場合は、同じクレーマーでも素性のわかる人、というだけまだマシという事で。

ちなみに機動隊員には「25分ルール」というのがあるんですけど、
25分以内に到着しても
「おっせーんだよ!何チンタラやってんだゴルァ!!!」
って怒る人がほとんどです。

まぁ、何らかの事案が発生している状況ですから、
不安な気持ちの中で警備員の到着を待つ人の身になってみたら、つい言葉が荒くなる事もまぁ、ある程度は仕方ないかなと思います。

そういう事も踏まえて、忍耐強さも求められるんで
短気な人はもちろんのこと、
お客様とはいえ礼儀が大事だろうが!?って考えの人にはまぁ無理ですね。

もちろん、不安と恐怖で気が動転しているからといって警備員に暴言を吐いてもいいよ、暴言をぶつけられても仕方ない、許してやれ、って訳じゃないですよ。

お客様の多く(っていうか間違いなく全員)は、そういう心理状態だからある程度は理解してあげられるだけの度量が必要ですよ、ってことです。

まぁ、出動時の多くはそんな状況ですから、無人の物件の方がまだ気楽と思いますが、それはそれでまた別の恐怖もありますしね。

あと、緊張状態で現着したら「誤報でした!」ってのもかなり多いですね。

でも、誤報でもちゃんと出動しないとだめです。
面倒くさがって適当にやったら、そういう時ほど後からバレて始末書事案になるという事もありますからね。

同僚の目がなくても律儀に愚直に業務をこなす人じゃないと無理かと。
めんどくさがりな人、人が見てないところでサボるタイプの人は絶対やったらダメです。
過去にそのズルさが会社にバレて諭旨解雇になった同僚もいたくらいなんで。


そういった諸々のプレッシャーに耐えられるなら、
フリーダムな勤務時間を謳歌できますので、お勧めです(笑)



上番は午前10時。
会社や現場によって違うと思いますが、僕の会社は午前10時上番〜下番は翌日の午前10時です。
出勤したら、前日の勤務者からの引き継ぎを受けて業務開始。
翌日になったら翌日の勤務者に引き継いで終わり。

その間は指令室からの出勤要請を受けて、現場に到着して、依頼主がいたら依頼主への対応をしますが、閉店後の個人商店など、無人の場合もあります。
その場合には店内に出勤報告書を置いて帰ります。

勤務地は待機所と呼ばれる拠点になります。
主にマンションやアパートの一室が待機場所となっていて、直行直帰が可能です。
会社によっては車待機の場合もあれば、営業所で待機という場合があります。

車待機の場合は地獄だと思いますが、営業所待機や個室待機の場合はそこまで苦痛ではないと思います。

営業所待機の場合は、待機中は内勤の事務員と一緒に事務作業をしたり、電話番をしたりなど、雑務がある事もあります。
また、基本的に警備会社の営業所は24時間体制で誰かしらが勤務していますので
1人現場ではありません。

僕の場合はアパートの一室で個室待機なんですが
これに当たったら超ラッキーです。

待機時間中はフリーダム!です。

待機中は好きに過ごしてていいんです。

待機中に筋トレをして出動に備えてウォーミングアップをする人
体力温存のために仮眠をとる人
(爆睡して寝過ごした!とかで指令に気づかなかった!とかになると始末書案件になるから気をつけて下さい)
漫画を読んでくつろぐ人
資格取得のために勉強する人

様々です。
本当にどんな過ごし方をしてもいいんです。

とはいえ、明らかに変な事や公序良俗に反することはだめです。

まぁ、男性ですから
中には叡智(エイチ)な本やDVDを持ち込んで
こっそりとヤッさってたり…
なんてのはアウトなんでだめです。

始末書だけで済まない事案になります。
減給処分とかになると思います。


僕の待機所は、ソファーベッドがあって、TVもあって(気象情報や緊急地震速報、その他の速報などを見逃さない為に常につけています)
浴室もあるので
出動要請から帰って来た後はシャワーで汗を流して次の指令に備えることができますので、夏場は助かります。

車待機だとそれができないし、待機中は原則エンジン停止なので
夏と冬は本当に地獄ですし
エコノミークラス症候群になる人も…

僕の場合も状況によっては車待機をしないといけない場合もあるんですが、
常に車待機というわけではないのでまだ楽だと思います。

ですが、たまにというのでも結構キツいです。


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