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また女性警備員が辞めてしまいました…

僕が今、働いている警備会社は
前職の某大手警備会社と比べると、かなり頻繁に人が辞めて行きます。

そして、前職の会社と比べると女性警備員の比率が圧倒的に少ないんです。

けれど、現場の多くは
「最低でも1人は女性警備員を配置して欲しい」
という要望があるんです。

特に商業施設は女子トイレや授乳室などの巡回をする必要もあり、そのような場所には男性警備員は原則巡回できないんです。

オフィスビルや工場・倉庫でも女子トイレや更衣室に男性警備員が入ることはできないので、そういった施設からも女性警備員の配置の需要があります。

しかし現実には女性警備員の数が本当に不足していて、依頼主からの要望に応えられず
「女性警備員が多い会社(大手)じゃないとやっぱり無理だよねえ〜」
なんて冗談なのか本気なのかわからない事を言われることも。

だけど、ただでさえ人気がない警備員の仕事は
世の女性達からは更に人気がなく、
今の会社では女性からの応募は滅多にないそうです。

半年に一度くらいの頻度で応募があるかないか、と言った感じだそうです。

しかし今年はどういう訳か、女性の応募者がちょくちょくあったみたいで
4月に1件(退職)、5月に2件(辞退)、7月に2件(ひとりは辞退、もうひとりは退職)、9月に1件(1週間以内に退職)…

つい先日辞めたのは、7月に入社してきた女性でした。

他の警備会社での経験もあり、警備業務検定も持っていて、即戦力として期待が持てる人で勤務態度も真面目な人でした。

おっさん連中のセクハラやパワハラも笑って流してくれていましたので、こんなクセの強い人が多い現場でも何とかやっていけそうかなと思っていました。

ですがある日突然、隊長に退職願いを出して来ました。

その時隊長は不機嫌さを隠すことなく
「おいおい、この状況で退職願いとかそりゃないよ!」
と、彼女の言い分をまともに聞かずに退職願をその場で破いてしまいました。
退職願を破り捨てるってどうかしてますね。
本当にこんな事する人、いるんですね。

今まで数社の警備会社を見て来て、時に理不尽な隊長の現場に当たった時もありますが
ここまでやる人は初めて見ました…

そりゃ、彼女も辞めたくなって当然かと。

彼女は新任教育が終わって現場に入ってからすぐにセクハラを受けていたと言います。

もちろん僕もその話は他の隊員からの目撃情報で知っていましたし、僕自身も勤務終了後の休憩室で実際に聞いていましたので。
「おいおい…女性にそういう話題を振るのは完全にアウトだろ?!」
と、内心冷や汗をかいていたくらいなんで。

その隊員には隊長や警備課の課長から直接注意をしていたようですが、
その彼は「自分はセクハラをしたつもりはない。ほんの軽い気持ちで口から出ただけの言葉なのに神経質過ぎる」だの「そんな弱いメンタルじゃどんな職場でも続かない」などと猛反論をしていました。

でもね、セクハラとかパワハラは、やった側がどういうつもりかじゃなくて、やられた側がどう受け止めたかという事なんですよね。

だから、職場では言動に充分な配慮をして然るべきなんですが、その隊員はもともとそういう配慮ができないタイプの人間なんです。

そもそも職場で性的な言動をする必要性は一切ないと思いますので。

でもね、警備員はそういう常識が欠けてる人がほんと多いんです。
欠けてるどころか、まるっと抜け落ちている人も少なくない。

だからこそ、まともな職場で働けなくて、こんな仕事をするしかないような輩も多いんです。

もう一人はパワハラおっさん。(しかも臭いw)

このおっさんはとにかく人に仕事を教えるのが下手。

前にも述べたように、自分の仕事をただ見せるだけで
「ほんでぇ、ここをこうして、ちゃちゃーっとやって、ささっとやって、はい終わり」
って、こんな説明で分かるかボケェ!wと全力で突っ込みたくなるような、強行型OJT。

彼女に限らず、以前からずっとこの繰り返し。
でも人が足りないから、そのパワハラハゲにも教育係の当番が回ってくる事もあるんです。

結局パワハラハゲの説明じゃわからないから、みんなこっそりと他の人にもう一度同じことを聞くんです。

ひたすらに時間の無駄。

それでいて、新人がミスでもしようものなら、すぐに恫喝。

もうムチャクチャです。

それで新人の心が折れたら
「ちょっとキツく言ったくらいで傷つくとか頭おかしいんじゃないの?」とか「冗談なのに」「そんなつもりはなかった」などと言って誤魔化すから本当タチが悪い。

こういう昭和ノリのパワハラがいまだに当たり前なんです。

しかもセクハラ野郎もパワハラハゲも、両者に共通しているのは
他人には異様なほどに攻撃的な割に、自分自身は異常に打たれ弱いw

そして、彼女が辞める間際に僕に残した言葉が妙に気に掛かったというか
ものすごく鋭いところを突いているというか…

続きはまた次回に。




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