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警備員はコミュ障に向いている仕事と言われるけど

結論から言いますと

コミュ障では警備員の仕事はかなり厳しいです。
むしろコミュニケーション能力を最大限に求められます。

これは交通誘導警備でも、施設警備でも、どちらにも言える事です。

交通誘導の場合ですと、工事中などで車に停止の協力をお願いする時を想像してみて下さい。

ただ事務的に誘導灯を振って車を停めようとしても、軽く無視されて停まってくれないという事が多いかと思います。

停まってくれたとしても
「急いでんだよ!早くしろよ!」
とドライバーから怒鳴られた時に、相手をそれ以上怒らせないように上手にあしらう事ができなければ簡単にトラブルになります。

一般車とトラブルを起こせば当然、クレームとなります。

そういうクレームをもらう警備員は、現場の責任者から警備会社の方に
「あの警備員は二度とうちの現場にはよこさないでくれ」
とクレームが入ります。
そうなったら警備会社としては別の警備員を探して現場に送り込みますが、場合によっては会社ごと打ち切られる場合も絶対にないとは言えないです。

施設警備の場合は、基本的に部隊で各物件に常駐する事が殆どで、1人現場みたいなのもない事はないですが、レアケースだと思います。

僕の現在の職場は、昼間は11ポスト、夜は3ポストの、比較的小規模な物件になりますが、そのポスト数を回すのに必要な警備員の数は概ね20人弱程度です。

施設警備の場合は、各ポストが独立したポジションではないので、それぞれのポストの配置員同士で常に無線などで情報共有しつつ連携を取って、業務を進めて行きます。

また、施設警備はどこの現場に行っても、1人現場でも、出入管理業務が必ずといっていい程あります。というより、それが施設警備のキモとも言えますので。

出入管理業務は依頼主側の従業員やそこにくる来客を相手にするので、最低限のビジネスマナーと接客スキルが求められます。

正しい言葉遣いができない、態度が悪い、無愛想、口調がぶっきらぼう、などは高確率でクレームを貰いやすくなります。

というより、施設警備員はある意味クレーム処理担当という側面もあったりするので、そういうタイプの人が相手でも如才ない対応ができるスキルが求められる場面が結構多いです。

接客時の対応が良くないと、本当にすぐクレームになります。

これはもう依頼主によるんですが、たった一回の軽いクレームでも

「あの警備員はうちの配置から外してくれ」

と、配置外し…つまり、事実上の出禁を言い渡される事もまぁ少なくはないです。というより割とあります。

また、すべての業務に言える事なんですが、自分の会社の同僚はもちろん、依頼主側の従業員や他の委託業者の人々と日頃からコミュニケーションをとっておく事で、自分の仕事がやりやすくなるという事もありますし、そもそも他者との相互協力がないと仕事にならないのが施設警備なので、コミュニケーション能力がないのは致命的な欠点となります。

というより、コミュニケーション能力がない人をそもそも施設警備員にする事はあまりないと思います。

たまに工場の正門付近の警備小屋の中で無愛想にしてる高齢の警備員なんかがいますが、まぁ、ああいう現場しかないと思います。

愛想も何も求められていないので、無愛想でも上から目線でも、言葉遣いが悪くてドチャクソ底辺丸出しでも人手が足りないからとりあえず置いといてるという事もあります。

ただ、ああいうのは基本的に中高年ばかりで、若い人はやらせてもらえないと思っていいです。

コミュ障で楽したいタイプの人には天国のような現場ですが、依頼主側の総務の社員などからは結構きつい事を言われたり、時にはあからさまに見下される事も少なくはないので、それを我慢できる忍耐力は必要かなと思います。


ネット上ではよく

「警備員はコミュ障にピッタリの職場」

と紹介されているのを目にしますが、そんな事はないです。

ただ、ネット上での情報を鵜呑みにしてそういう手合いが面接に来る事も度々ありますが、不採用になる事がほとんどです。


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