青い鳥

僕のアンドロイドから青い鳥が飛び立っていった。
2009年の末から10年とちょっと。
ここ最近は忙しさも相まって、たまにTL覗くくらいの頻度でしか見なくなってしまったけれど、ジオシティーズもhatenaもやめてしまった僕が唯一なんだか安心するなあとほっこりできる場所であったのだ。

僕はもうインターネット界では老人の域にいるような感じだから、最近のネット上で素顔も本名も晒してリアルの友達と繋がって、みたいなのには全くついていけてなくて、SNSで名前なんか晒せないしリアルの友人となんて繋がれない。そもそも友人もいない。
そんな僕が気軽に誰に対して話すわけでもなくただ単に吐き出したいが為に存在していたツイッター君。
昔はあーでこーで良かったんだ、なんて言うとすかさず老害がなんか愚痴ってるぞやっちまえと言われる時代だからあまり言わないけど、それでも昔のツイッター君は全く知らん人のツイートに気軽にリプして、そっから全然自分の知らないジャンルに飛び込んで行ったりして、中々に楽しかったのだ。自分が若かった、というのもあるだろうけれど。
FF外から失礼します、FFじゃないですけどうんたらかんたら、みたいなクソのような枕詞なんぞこれっぽっちもなかったあの頃。
懐かしいなあ。

時が流れれば時代も変わり人も変わる。
僕も次第に独り言ちるのをやめ、画面をスクロールするだけになり、星のマークだったお気に入りはハートになりいろんな機能が追加されては僕はアプデするのをやめそして鳥はいなくなった。

だから何なのよ、と言った感じで僕にとっては何の実害もないし、ふーん、そうなの。と、流せる感じではある。だけどやっぱり10年付き合ってきたやつが急に変わるとちょっとびっくりはする。なので書いてみた、それだけの事。
それだけの事なんだけど、やっぱり僕はツイッター君のあの青い鳥が好きだったから、真っ黒なXには少し恐怖を感じてしまうんだ。
僕達の限りない有象無象の下らない呟きや誰に届くわけでもない妄想や思想、願いや祈りなど、様々な言霊を背負って君はどこへ飛んで行ってしまったんだい。
こんなことも本当は気軽に愚痴れたらいいんだけどね、それはもうやめておこうね。

X、それでも僕はお前のことをツイッター君と呼ぶぞ、世の中の皆が流れに流されXが主流になったとしても、僕は青い鳥さんのことを忘れやしないんだから。

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