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スーパーの店員さんと小話の話。

最近行くスーパーにお気に入りの店員さんがいる。


外見からのド偏見で大変申し訳ないのだけれど、大体40代後半くらいの女性。あまり服装や美容にはこだわらないタイプのように見受けられる。
マスクをしていても、「小話は不要です」みたいな今のコロナ禍の日本で、目を細めてレジを打ちながら客と気さくにお喋りしだす彼女が、私は好きだ。

私の時はこうだった。
「お、新しい500円玉だね〜。それ、ダイドーの自販機は使えるけど、サントリーはダメなんだよね〜」

正直、びっくりして
「ハハ〜、、ですね〜、」
なんてコミュ障な返事をしてしまったのが惜しい。
本当はもっといい返事をしたかった。

小さい頃は「一人でお遣いえらいね。」とか、
祖母と出かけた時は「お孫さんと一緒にいいですね。」とか、よく会計をしてもらいながらお話ししたっけな。

いつからレジの店員さんと話さなくなったんだろう。
私は、話しかけられて迷惑とか嫌とか全く思わないタイプなので、
この店員さんに話かけてもらった時は嬉しかった。
久しぶりに、とても気分が良かった。

日本には確か、レジの速さと、袋詰めの正確さを競う大会があったような気がしたが(某大型コンビニグループだったと思う)、
1組でも列に並んでいる人がいると別の空いているレジを探したり、
レジに初心者マークがついているとそこはお客さんの並びが少なかったり、
なんか日本のレジって速ければ速いほど良くって、セカセカしているイメージがある。

私は別にいいと思うよ。
レジ打ちの店員さんが、お客に世間話をしても。


私の住む田舎町にも、最近はセルフレジがだいぶ増えてきた。
他国では完全無人のスーパーもあるようだけど、
私は有人のスーパーに行きたいし、レジを打ってもらいながら、店員さんとおしゃべりもしたいなと思う。

人と人のコミュニケーションの機会がどんどん削られて、話たいと思う人としか話せなくなって、どうでもいい人とどうでもいい話ができなくなる。

ああ寂しいこの世界。先10年後はどうなっているのかな…

今度また、あのスーパーへ。