アブラムシとりすぎ注意

家庭菜園でピーマンを育てている。
日当たりのいい場所をさがしたり、追肥をしたりを甲斐甲斐しく世話をして日々の成長を我が子と一緒に見守っていた。

「アブラムシが発生してる!!」
ある日のこと、仕事から帰ってきた旦那が大騒ぎをしながら家に入ってきた。アブラムシ?朝みたときにはいなかった気がするのになあと思いながら見ると葉っぱの裏にびっしりとついているではないか。
それから毎日葉っぱからアブラムシを弾き飛ばす地道な作業をすることになったが、弾き飛ばすだけなのですぐに葉っぱに戻るいたちごっこを繰り返しすことになった。
そろそろ牛乳スプレーくらい作るかと思い始めていた頃、また慌ただしく旦那が家に入ってきた。
「てんとう虫がおる!」
「てんとう虫!?」
虫にも興味津々な年頃の子供たちが我先にと見に行ったかと思うと、すぐに引き返してきた。
「知らない黒い虫だった。てんとう虫なんておらん」
はてはてどういうことかと見に行くと確かにてんとう虫だけど、黒い毛虫さんの姿。つまり幼虫がそこにはいた。
この毛虫はてんとう虫になることを伝えると、大はしゃぎで育てると言い出す子供たち。しかし、この幼虫には重大な仕事が待っている。そう、我が家のアブラムシを撲滅させる仕事が。アブラムシを退治してくれるから、ここで育てようねという言葉に納得してくれ、今度はてんとう虫の観察が日課に加わった。
それから2日くらいが過ぎた頃、私は気付いた。このスピードだとあっという間に撲滅されることに。てんとう虫の食欲は凄まじく、アブラムシが激減していたのである。もちろん撲滅が狙いなのだが、このままだとてんとう虫が飢えることにならないか、とは子供には言い出せなかった。
翌日、ピーマンについていたアブラムシが撲滅されたことを確認。
2日後にてんとう虫の幼虫たちもいなくなってしまったが、どこかでアブラムシを食べていき延びていてくれるといいなあ。
子供たちは多分すっかり忘れてるみたいです。