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#01 空の星からなぜ地上のことがわかるのか?

【アストロロジーの根本命題】

アストロロジーには、古来から根本命題があります。

占いとは異なり、論理的に現実に沿ってホロスコープ・リーディングをしようとするときに、当然、答えられなければならない問題です。

現代占星術はお答えしなくてもかまいません。

理論的根拠を必要としない占いだからです。

先の記事「はじめに」に書きましたように、現代占星術の父アラン・レオはご自分の占星術を、理論的根拠を必要としないオカルトチックな秘境占星術だと明言しています。

なので、理論にたよることなく、過去の象意解釈をご参考に、占術師自身の感覚で占断すればよいことになります。

逆にいえば、客観的に象意を考えるかたほど、ご自分の感覚で占断することを厭いますので、結局は占星術に挫折していくことになります。

「空の星からなぜ地上のことがわかるのか?」

現代人なら誰でも思います。

ですが、現代占星術は、先の「はじめに」に書いたように、アストロロジーとは本来的には異なりますので、同じようにホロスコープを用いるとはいえ占いである以上、根本命題にお答えする必要はないのです。

【理論的根拠は関係ない】

ですが、2,000年以上前の古代ギリシャ時代に発祥したアストロロジーは、当時の最先端科学(学問)だった世界観に基づいて、論理的にホロスコープ理論が構築されたものです。

熱/冷/湿/乾の4つの性質に基づいて火/土/風/水といった四大元素説がそれです。

もっとも現在の占星術は、その用語の一部だけをもちいていますが、肝心の理論は捨て去って占いに特化しています。

いわゆる「ホロスコープ占い」です。

現代占星術の父アラン・レオが、通用しなくなった理論を完全に捨てて、当時のフォックス姉妹事件ことポルターガイスト騒動を発端とする世界的な心霊ブームの近代スピリチュアリズムに便乗してはじめたオカルト占星術(秘境占星術)が現代西洋占星術の萌芽だからです。

占星術が、科学や学問による客観的な理論をともなったアストロロジーだというのならお話は別ですが、主観的な占い判断なので個々人の感覚にもとづいて好きにされて問題はありません。

宝瓶宮時代の新しいアストロロジーの場合は、宇宙の現実に根づいた根幹法則「基本三数」にもとづいて、ホロスコープを理論解釈しますので、根本命題にも答えられなければならないのです。

現実的な実学としての実際的なリーディングを標榜するからです。

【ホロスコープ時計論】

「空の星からなぜ地上のことがわかるのか?」

ご説明のため類推的に問題提起をさせていただきます。

「時計の針からなぜ時間が読めるのか?」

誰でも時計を見ながら生活をしています。

あと15分でお昼だ、今日はどこの店で何を食べようかなど、デジタル時計はともかくアナログ時計の針を読んでいます。

ですが、いくら時計をひっくり返してみても、その中に時間はありません。

時間も根拠も、その正体はみえてこないのです。

ホロスコープも同じです。

1から12までの数字記された時計と同じように、12個のサイン(宮)やハウス(室)があって、時計の短針や長針や秒針のように3個にとどまりませんが、12個前後の星や占星点が時々刻々と動いていきます。

その位置関係から、個人の性質や運勢や出来事などをリーディングします。

世界に2つと同じものがないホロスコープ(出生天球図など)なので、その内容は複雑多岐なものになりますが、道理は同じです。

やはり、いくらホロスコープをひっくり返してみても、時計の針と同じように星は示唆しているだけなので、個々人の性質や運勢がそこに実在しているわけではありません。

ですが、相応に読めるのは事実です。

【宇宙波動エネルギー】

わかりやすくたとえてみました。

詳しく書けば、お話は長くなりすぎますので、講座などでお話しするしかありませんのでご了承ください。

結論的に申し上げますと、時空を超えて宇宙この世界をつらぬいている「宇宙波動エネルギー」(仮称)と複雑な共鳴的関係性とをもって、12数による宇宙太陽系の星を写しとったホロスコープから地上の個々人への示唆の一端をリーディングしているわけです。

地上の人間といえども宇宙この世界の一員です。

なので、宇宙波動エネルギーの受容体ともいえる高感度のアンテナを無意識のうちに生まれながらに持っています。

人によって受容体のチューニング具合は異なりますが、大なり小なり微妙なり影響を受けながら、ご自身の自由な意志判断によって動いています。

要は、宇宙太陽系の星の動きとの共鳴関係によって、相応ながらホロスコープ(出生天球図)からリーディングが可能な仕組みがあるのですが、客観的な理論による現代科学では、まだそこまでの実証はむずかしいというお話です。

このことが見えてくると、日々変わりゆく「星のデレクション」(運勢変化、時代変化、状況変化)もリーディングできるようになります。

出生の瞬間の停止した星たちによるホロスコープ(出生天球図)だけでは、片手落ちで、現在また未来のトランシット(運行)の星によるディレクションは重要です。

なぜなら、もって生まれた性質や運勢だけでなく、日々刻々と動いていく星たちが象わす、ご自分でも気づきにくい現在また昨今の性質変化や運勢変化は、現実的に相応の作用をうながしているからです。

そのような宇宙波動エネルギーの影響を読むのが、占いではなくちゃんとした宇宙の根幹法則に基づいた宝瓶宮時代の新しいアストロロジーだといえます。

次回、#02では当てもの占いについてシェアする予定です。

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