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博識学会についての雑記


博識学会という派閥

博識学会は、「知恵」の星神ヌースを信仰する学者たちの派閥。天才クラブとは違い、宇宙から知識を求める人たちを広く受け入れ、個人の限界を超えるために設立された学術ネットワーク。学術組織でありながら商業組織の面も持ち合わせ、「知識はお金のように循環しなければならない」を理念とし、独立した採算性をとる各学派が宇宙を遍歴しながら知識を集めている。

博識学会の理念は交流と共有である。知識は通貨で、通貨は流通することで奇跡を起こす。スターピースカンパニーは彼らを受け入れ、スポンサーとなった。「カンパニー」の実力と世界中を移動できる技術で、学会の学士たちは世界中を旅して、あらゆる貴重な知識を集め、それを商品として取引している。
一般的な研究者に比べ、博識学会はもっと商業団体に近い。学会は「学派」を基本単位とし、各学派は独立した採算制をとっている。異なる領域の知識をテーマに、学士たちは自分の持つ知識を研究し、交換することで、かけがえのない宝物を見つけ出そうとしている。

書籍「ヘルタの手稿」

天才クラブとの違い

宇宙は広大で、知性はすべてを包含している。天才には天才の生き方があり、凡人には凡人の自足がある。才能に溢れ、ヌースが直接接見した天才クラブ以外にも、銀河には「知恵」を動力とし、たゆまぬ学習と研究を行っている組織がある。彼らは「博識学会」と自称している。
個人的な好みはさておき、本会の努力はある種の尊敬に値する。ヌースのクラブにいるのは、怪人、狂人、一匹狼、心を閉ざした天才、社会不適合者がおり、彼らは絶えず驚くような発見をしている。出版するために体系化することはおろか、外部に知られることもなかった(本書は例外である)。しかし、博識学会の理念は交流と共有である。知識は通貨で、通貨は流通することで奇跡を起こす。

書籍「ヘルタの手稿」

符玄によると、ヌースの絶対的な信条は「知識は苦痛と引き換えに得るべきである」とされているとのこと。(ボイス「世間話・第三の目」より)

また、パム新聞第5号「知恵特集」において、「『宇宙に対する答えは人間の知恵の限界を超えている』——この結論を明確に理解した天才だけが、俗世の知識欲という束縛から解き放たれ、『天才クラブ』の真の一員になれるのだ。」とある。

ヌースの意図、座標、平時の姿は誰にも分からない。人々の噂によると、偉大な思考機械が星神に昇格し、宇宙の本質と最終解答の演算を開始したのだという。その答えが公表される前、その神は知的生命体の中で最も偉大な頭脳を集め、共にその真理を議論するのだという。
一般的な認識とは裏腹に、ヌースは「答え」を与える神ではない。逆に、この神が与えるのは数え切れない問題だけだ。多くの人間はその一生を無知蒙昧の霧の中でさまよい、知識を求めてもその門に入れず、「前因」に縛られ「知見」には至れない。ヌースに謁見することは、この愚昧なる人間に「目」を開かせ、問題の所在を知らしめることなのである。

書籍『覗密集』

協力関係

スターピースカンパニー
博識学会のスポンサー。学会にとっての生命線。
一見対等な関係のように見えるが、金を握らせて不利益になる研究をやめさせるなど、力関係としてはカンパニーが強いと思われる。
特に技術開発部との関わりが強く、技術開発部部長であるアポリは博識学会の実質的な支配者と言われている。

一般的な見方をすれば、学会はカンパニーの援助を受ける学術組織じゃ。
この協力関係はごく自然に築かれたものと言えるじゃろう。博識学会は自分たちの知識に惜しげもなく値段を付け、カンパニーは最高の頭脳を欲しがっておるからのう――特にカンパニーの技術開発部主務、ミス・アポリがそうじゃな。

星穹マガジン・ピノコニー速報「スターピースカンパニー」「博識学会」

カンパニーはクリフォトに関する情報を本当に上手く隠している。彼らにとって琥珀の王はまさに唯一の神で、軽んじられることは許されないのだろう。カンパニーからは何の情報も得られなかった。それに比べ、博識学会は「存護」に対してほとんど畏怖の念を抱いていない……

博識学会は軽蔑されているが、私は彼らを結構気に入っている。同じ「知恵」の追随者として、この学士たちにはクラブのような傲慢さはなく、ほとんどの人が真面目で、何を聞いても答えてくれる。
編集者のクリオによると、琥珀0~180紀はカンパニーが言っているような空白ではなかった。多くの考古学的発見によって、「存護」が神になった当初は古獣がまだ跋扈していたことが証明されている。
これはカンパニーの見解である、「『黄昏戦争』は琥珀の王の誕生によって終結した」という説と矛盾が生じてしまう。
それどころかクリフォト以前に他の星神が存在していた可能性があるという仮説さえある…カンパニーは絶対にこのような研究を支持しないだろう。
頭ではなく親指で考えても分かる。彼らは資金を投じて星空生態学派を脅迫して、関連の研究をやめさせた。これも私がクリフォトに関する興味を失った原因である。カンパニーは本当に厄介なのだ……

模擬宇宙 星神図鑑「存護 クリフォト」

仙舟同盟
協定を結んでいる。

同盟が豊穣の忌み物と戦う過程で、博識学会は星暦5749年、博学士軍団を第二次豊穣戦争に派遣し、仙舟玉殿を包囲していた豊穣の使令『倏忽』の撃退に協力した。
博識学会との協定により、仙舟同盟は科学技術の進歩に合わせて、かつての活力を取り戻すために、豊穣の民の侵略を受けた世界の環境修復に協力した。

神策府 本棚「盟友・学会」

20年ほど前、博識学会が歩離人と戦争をしていた時、私たちは関連実験を行った。覚えているだろうか…いや、あの時まだ君は幼かったから、覚えていないだろう。

書籍「仙舟風物誌」

学派一覧

博識学会には独立した学派がいくつかあり、その一部が明らかになっている。各学派は財団のように自立している。以下の説明はヘルタの手稿から引用。

通感学派

種族間に共通の思考の架け橋を作ることに尽力している。
主な成果が「共感覚ビーコン」。カンパニーは今でも毎期、かなりの額の特許使用料を通感学派に払っているらしく、学派は一国に匹敵するほどの富があるようだ。

千の星を巡る紀行PV「スターピース案内:選別、計画と好機」より)

星空生態学派

宇宙をより大きな生態系の観察対象として捉え、虚空歌鯨やブライトクラゲなどの宇宙の生き物の研究を行う学派。この学派は「天彗星ウォール」の発見から始まり、この壁が「存護」のクリフォトの古代遺物であることが証明されたことで、カンパニーは大喜びし、多額の資金を与えた。

「存護」を司るクリフォトの巨大なハンマーがゆっくりと振り下ろされ、全世界に響き渡り、耳をつんざく。
博識学会、星空生態学派による発表です。
琥珀2157紀が終わりを迎え、琥珀2158紀が到来しました。

スターピースラジオ 第1回

燭炭学派

学会の印刷部門であり、多数のライター、スクリプター、タイピスト、プログラマー、書籍制作者などで構成されている。
この学派は、利他的で崇高な意図から、利己的な科学研究を放棄し、より多くの人々が知識にアクセスできるようにするという大義名分に専念した。
特に『漫遊指南』と呼ばれる一連の書籍は、その代表格。

オーバーンハイム
燭炭学派の執筆者。

「群星とは、果てしない海に漂う砂粒、幾万の樹枝に垂れる果実。砂粒は海が汚染されている事を察知できない、正しく樹木が虫食まれている事を知らない果実のように」――オーバーンハイム、博識学会燭炭学派執筆者

依頼「九十億の御名(消滅した原核)」

クリオ
トッド・ライオットの弟子。

ある日、燭炭学派のクリオ学士が私に聞いた。「君は宇宙のために何か書こうと思わない?」「思わない」って返事したら、彼女は続けてこう言った。「やっぱり書いてほしい、これはカンパニーからのお願いよ」。

書籍「ヘルタの手稿」

フィメンカ
琥珀2104紀頃、燭炭学派に属していたスクライブ(書記官)。

フィメンカは、1羽の無口なオウムを手に入れた。彼女は大事に世話をしたが、オウムは10年足らずしか生きられなかった。その沈黙してしまった相棒を弔うため、フィメンカはオウムの一番外側の羽から10本の羽根ペンを作った。1本は自分で使い、残りの9本は金庫に預けた。
彼女はその羽根ペンを使い、1琥珀紀もかけて失われつつあった古代文献を複写し保存した。彼女の葬儀で、彼女の同僚と学生たちは「銀河の過去を照らす灯火が消えた」ことを悲しみ、泣き崩れた。
しかし、人々がフィメンカの遺品を調査したことで、その羽根ペンで何かを書く時、でたらめしか書けなかったことが判明した。

「鳥たちは人類の歴史の起源から、人類がした偉大なこと、愚かなこと、あるいは偉大かつ愚かなことすべてを傍観してきた。鳥たちは知っている。鳥たちはそこにいる。鳥たちは何も語らない。」

アイテム「璧羽」

武装考古学派

星間探査と文明の考古学に情熱を傾け、常に最も人を寄せ付けない惑星を旅し、最も危険な遺跡を探索する学派。
徹底した武装で傭兵を率いて、琥珀紀に忘れ去られた運河へ、途中で何人か生贄となる。貴重な古文書や書類を掘り出し、容赦なく爆薬を仕掛け、通路を爆破で作り、そして嬉々として離れる。
彼らは学者というよりも傭兵だったと言う意見もある。

他、ハイテク防具にも武装考古学派の名前が挙がっている

博識学会の武装考古学派の幹部は、先日の記者会見でヘルライ星分隊が星の南回帰線に位置する洞窟で微小星系を発見したことを明らかにしました。
ヘルライ星分隊の隊長は、亜空間の正体は微小星系で、その人工星系の中には人が住んでいる可能性が高いとカンパニーに報告しています。

スターピースラジオ 第2回

アレン・ドレイク・ワンアーム・ジョーンズ
武装考古学派の首席学士。

現在、天才クラブのスクリューガム氏の協力を得た、博識学会の武装考古学派首席学士であるアレン・ドレイク・ワンアーム・ジョーンズ氏が発起人となっている、潜在的災害ランクΩの鋼鉄の遺跡の発掘が本格化し徐々に神秘的なベールが剥がされています。

スターピースラジオ 第3回

ホセ・ラサロ
前ナナシビト、現武装考古学派隊員。宇宙ステーション「ヘルタ」に宇宙地理課のスタッフとして所属していた。反重力ドリンク「カリパ」の発明者。

もしあの「天才」が本当に助けを求めるなら、「博識学会」は彼女に手を差し伸べなくもない。彼女がそれを認めさえすればだ、「博識学会」は「天才クラブ」に引けを取らない、と。

書籍「コメットハンターからのお便り」

量子歴史学派

元祖心理歴史学派の破綻から生まれた新しい学派。その本来の目的は、歴史の中に隠された擾乱や変化のパターンを見つけ出し、未来を予測すること。しかし、今は難解な「算法」を使って運命を占う魔術師の集団に過ぎない。


その他の学派・学会内派閥

凡人院

Dr.レイシオ
風変わりで自己中心的、やや陰気ながらも風格のある「博識学会」の学者。端正な顔立ちだが、なぜかいつも奇妙な石膏の頭部像で顔を隠している。
博識学会加入時、認識論理をテーマとした答弁にて、「情熱的な手が冷たい剣を握っている」と評価され、全員一致で通過している。

博識学会の中には「凡人院」なる組織が存在するという噂がある。そして、その謎の組織には学会で最も優れた頭脳が集まっていると言われている。Dr.レイシオが「凡人」を自称することは、この噂を裏付けるようなものだった。

Dr.レイシオ キャラクターストーリー・4

技術開発部は博識学会と深い協力関係を築いており、学会の研究成果を商業プロジェクトに転換している。「本職が本職を管理」しているため、カンパニーは主務であるアポリの科学的素養と商業センスを認めている。この若い女性と博識学会「凡人院」の繋がりは、常に人々の想像を膨らませている。

アーカイブ 派閥「スターピースカンパニー-存護」

博識学会には、自分の業績に満足している凡庸な学者がたくさんいる。彼らは真理が危険であることを理解していない。愚かな者が知識を不用意に追い求めても、自ら災いを招くだけだ。

書籍「Dr.レイシオの伝言のメモ」

その他所属不明の人物

デュロワ士爵

博識学会のデュロワ士爵は星海を漫遊し、30巻からなる『諸界異虫記』を書いた。これまで確認された十数種類の物を食い荒らす虫の種類および星系間に存在する数え切れないほどの亜種が記されている。

アーカイブ 敵 「スウォーム・真蟄虫」

B・メンデル

「稲1株、薬草少しで大丈夫です。ああ、建木に関係あるものは触らないでください。あれは禁忌ですよね。最も一般的な商品作物がどのように変化しているか確かめたいだけです」――B・メンデル、星の園芸師

依頼「人類扶養(薬草抽出物・一人稲)」

トッド・ライオット
仙舟の歴史を研究する学者で、クリオの師匠。
冒険クエスト「トッド・ライオットの学術研究:青嚢観察」「トッド・ライオットの学術研究:龍図三変」「トッド・ライオットの学術研究:続」に登場。

ベニーニ
トッド・ライオットの師匠。


その他

光跡の拓本
博識学会が隠匿された知識の交流に使うマーク。腐食性も毒性もない、学会の装置でしか識別できない光学塗料が使用されている。
このマークを残すことで武装考古学派に遺跡を爆破するなと忠告できる、らしい。

博識学会のコード
おそらく、博識学会に属する学者にはコードがあり、これを使って報告書等のやり取りをしている模様。

同封したテストデータの報告書は、私の博識学会のコードを使えば開けられる。私は通信が復旧したらすぐに出発する予定だ。
>>>コード入力 報告書を読む<<<

書籍「報告書:希少な植物サンプル」

博識学会の待遇

私の故郷はカンパニーによって星間市場に組み込まれてはいたが、なかなか発展できない星でな。生まれてからというもの、私はずっと大きな格差の中で生きてきた……
母星で就ける仕事は採掘を除けば農業だけで、高度な職業の働き口は1つもなかった。だから若者たちは広い宇宙に出て、チャンスを見つけようと躍起になっていたんだ。
星から出るには、カンパニーの社員になるか、博識学会に加入するか、この2つの道しかなかった。後者は前者より待遇がいいが、当然競争が激しい。

冒険クエスト「クロックトリック:アミュデス」
ずっと溜めていた年休が20日くらい
かわいそう

模擬宇宙奇物関連

「月桂冠系」という星系があり、機械皇帝戦争で機械帝国に占領されている。

模擬宇宙イベント関連

「いらっしゃい――『機械城』の『認識理容所』へようこそ」カロンは髪を簡単に束ねると、カウンターを指で軽く叩きながら言った。「ここでは『自己認識』を変更できます。つまり、あなたのなりたいものになれるということですね。おっと、お隣の博士を見てください」

あなたは隣にいる新しい「訪問客」に目を向ける。
No.5博士はカロンに髪を切ってもらっているのだが、彼はそれに夢中で、カロンが自分のひげを剃っていることに気付いていない。彼は堂々と語り始めた。「君は自分の『知識』を高める方法を知っているかい?」

「博識学会ではよく『天才クラブ』に関する議論と探求を行うのだが、その際、私も自分が『天才』であることを論証している。私は実験を通して善と悪を1つに融合させたんだ――このように、私は『善と悪を両立』しているのだ」博士は続ける。「さらに凄いのは、薬で両者を分離しようと試みたことだな!君ならどちらを選ぶかね?」

善を選ぶ:「その通り。実験が成功した後、善の私が体の主導権を握った」彼は大笑いした。「こうした『狂気』の知識欲があるからこそ、もっと自由で、もっとレベルの高い意識状態への道を切り開けるのだ!」
悪を選ぶ:「ふんっ、構わん。実験が成功した後、善の私が体の主導権を握った」彼は大笑いした。「こうした『狂気』の知識欲があるからこそ、もっと自由で、もっとレベルの高い意識状態への道を切り開けるのだ!」

「いつの日か『ヌース』は私を見るだろう!」彼は話し続けているが、狂気に陥っているようだ。「だが『Dr.レイシオ』は私をバカだと思っている――彼は誰に対してもそう思っているんだ!もし彼に会ったら、自分の選択をするようにな…いやいや――違う、今すぐ選択しなければならない!」

あなたは博士の2つの形態が切り替わり続ける様子を見ていたが、最終的に、彼は絶望と苦悩の中で自害した。彼は二面性の螺旋の中で「機械のコマ」になり、永遠に続く回転の中で自らの矛盾した生涯を終わらせたのである。

「覚えておいてくれ。いつかDr.レイシオに出会ったら――」彼は「まずあいつに誰が『バカ』なのかを教えてやるのだ!」と言い残した。

模擬宇宙イベント「機械城「認識理容所」-博識学会」

アイテム関連
存護の建材についてはIPC雑記の方に記述があるため省略。