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2泊3日で四国のアートを巡る一人旅③大塚国際美術館

四国のアートを巡る旅。最後の3日目は、徳島県にある、大塚国際美術館へ。

大塚国際美術館は、展示作品の全てがレプリカである。陶器の板に、名画が複製されていることから、「陶板名画美術館」とも言われている。
本物が一つもない美術館とは、果たして、どんな美術館なのだろうか。

徳島駅

前日は、小豆島を訪ねた後、フェリーと電車を乗り継いで、徳島県まで移動し、宿泊した。

朝、徳島駅からバスに乗り、大塚国際美術館へ出発。

大塚国際美術館

バスに乗ること約1時間。
大塚国際美術館に到着した。

システィーナ・ホール

美術館に入って、すぐに目に入るのが、この場所。

バチカン市国のシスティーナ礼拝堂を再現したそう。
天井に絵がびっしり描かれていて、圧倒された。
米津玄師さんが紅白で歌った場所でもあるらしい。

スクロヴェーニ礼拝堂

青と金の天井が美しいこちらは、イタリアのスクロヴェーニ礼拝堂を再現した場所。


システィーナ礼拝堂とスクロヴェーニ礼拝堂のどちらも素敵で、本物を見に行きたい気持ちになった。
美術館といえば、絵画を見るイメージだったが、
この美術館では、空間を、そのまま再現した立体展示が見られるところが、いいなと思った。

ヒマワリ(ゴッホ、フィンセント・ファン)

もちろん絵画もたくさん見ることができる。
ここでは、ゴッホの「ヒマワリ」が、7点も展示してある。
7点の作品を通して、ゴッホの、ヒマワリに対する思いなどを、知ることができた。

ゴッホの「ヒマワリ」の他にも、
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」や、
ムンクの「叫び」など、
誰もが一度は聞いたことのある名画が、たくさん展示されていた。
一つの美術館で、これほど多くの名画を見ることができるのは、レプリカならではだと思った。

モネの「大睡蓮」

私の大好きなモネの作品も、展示されていた。
ただ、一風変わった展示のされ方をしていた。

なんと、屋外で展示されているのだ。
原画では絶対に不可能なこの展示方法が、
陶板の特性を生かすことで可能となっていた。

ここでしか見られない、自然光の下で楽しむ「睡蓮」。
実際の太陽の光と、
絵画に描かれた水面の光が一つになって、
モネの見ている空を想像できる気がした。

作品のすぐ近くには、睡蓮の花が咲く池もある。
睡蓮を見ながら食べるランチは、至福のひとときだった。

ちなみに、館内にも、モネの作品が10点ほど展示されていた。
それもまた、とっても素敵だったので、時間の許す限りずっと見ていた。

ゲルニカ(パブロ・ピカソ)


教科書にも出てくるほど有名な、この絵画も展示されていた。

本物の作品と同じ大きさに複製しているらしく、「ゲルニカ」が想像以上に大きいことに驚いた。
この絵は、見れば見るほどおもしろいと思った。
どんな時代背景だったのか。
どんな心情で描いたのか。
大雑把にしか分からなくて、もっと勉強してから来ればよかったと思った。
これからでも、もっと勉強したいと思った。

終わりに


最後に、大塚国際美術館の魅力を考えた。

大塚国際美術館には、本物が一つもない。
でも、だからこそ、他の美術館とは違う展示ができる。
空間ごと再現した展示も見られるし、
世界中の名画を一度に見ることもできるし、
屋外でも屋内でも鑑賞を楽しむことができる。

それに、レプリカといえど、
どの作品も本当に美しくて、心が豊かになる。

そんな魅力ある美術館だが、広いうえに作品も多く、じっくり見ようと思うと、とても時間がかかるので、時間に余裕をもって訪れることをおすすめする。私は食事休憩も含めて5時間以上かかった。

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