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リスナープレゼンツ配信ライヴVol.9

リスナープレゼンツ配信ライヴ第9弾は、50代女性Yさんの選曲で、3月2日にお贈りしました。
Yさんは、これまでなかなか向き合えないで来たお父さんとのことにリンクさせ、第一部の選曲をしてくれました。
以下は、Yさんの言葉です。


3月は私の誕生月でもあるので、ずっとここと向き合うことをどこかで拒んでいた父親の事を幼少期〜思春期、就職して間もない頃までの感じた事とリンクする歌を順に上げました。

今はだいぶ向き合って来ましたが、未だにこの時の感情に呑まれて泣きそうになることもたまにはありますが😅💦

①嘲笑/ビートたけし
②君を忘れない/松山千春
③そして僕は途方に暮れる/大沢誉志幸
④時の流れに身をまかせ/テレサ・テン
⑤希望の轍/サザンオールスターズ
⑥木蓮の涙/スターダストレビュー
⑦夢の中で会えるでしょう/高野寛


私の父は建築塗装技師で、自営してました。
私が気づいた多分3歳前後くらいからあまり家に帰ってこない人でして😅
あまり父親にかわいがってもらえた記憶がなくてですね…。
母が困っていることも感じていて、母を困らせないように立ち振る舞うことに慣れ、たまに父が帰って来ても、遊んだり抱っこしたりしてほしいのに近づけず……気づいたら大人の機嫌を伺い、一人になったら玄関外に座り空を見るのが好きな子になっていました。

玄関で一人母の帰りを待っていたり。。。前半の構成はそんな事を感じていた自分と重なる歌詞のある歌を選んでいます。
空を見ては星が見え始めるまで玄関外にいて、星を見るのが好きになりました(嘲笑)。
父がしてきたことは忘れない、この父親だから娘もダメなんだとは言われたくないと思いながら消えてしまいたいとも思っていた(君を忘れない)離婚したら母と途方にくれて泣いてた日もありました。
もうなるようにしかならない…と感じたり(時の流れに身をまかせ)、高校生になり、バイトも頑張って、その当時付き合っていた彼と見に行った、桑田佳祐さん監督の映画「稲村ジェーン」の中で流れていた曲に元気をもらいました(希望の轍)。

そして父親は最後には蒸発…。母が裁判をおこし、中3の秋に離婚成立。最後にひと目会えたのは高1の時。その後会わないまま52歳で他界しました。死に目にも遭わずに。。。(木蓮の涙)
そしてたまに夢に出てきます(夢の中で会えるでしょう)。

今ならそんな大人の事情もわかりますが、その当時は父が全て悪いんじゃないか…と思っていました。
そんな訳で思春期は好きな人ができるのにいつもどこかで男性不信というか、きっとこんな優しい事を言う人もどうせ私には……私なんて……という凄く拗れた想いが当時ありましたね。。。
「父親への不信感=男性への不信感」
父親へ感じていた本当の感情、思いを父親が他界したときの自分が27歳辺りで、その頃から少しずつ吐き出したり書き出したりして、本当はこうして欲しかった、私はこうしたかったんだと、ちゃんとその時の小さな自分と父親と向き合うことで、いろんな事が許せたり、私以上に母が苦しかったのだと思えてきました。。。
自分が親と呼ばれる立ち位置になったり、仕事柄色んな方に出会う事で色んな考え方や刺激を頂いて今があります。
それでもまだまだいろんなことが及びませんが、素直に今を楽しもうと思えるようになってきましたね。。。

ということで、第一部の選曲をしていただきました。
第二部は、Yさん好みの切なめソング特集として絞ってくれたようですが、7曲に収まらず、8曲を選曲してくれました。


①恋の予感/玉置浩二
②友達の詩/中村中
③Missing/久保田利伸
④悲しい色やね/上田正樹
⑤オリビアを聴きながら/杏里
⑥終章〜エピローグ〜/チャゲ&飛鳥
⑦駅/竹内まりあ
⑧伝わりますか/ちあきなおみ

後半は、そんな男性不信があるうちはどんな人を好きになっても結局形や言い方が変わるだけで似たような恋愛してたなーなんて今は思います😅💦

恋の予感は、高校生のときに初めて聞いた玉置さんの声に恋してしまう程だったので、その時の思いで選曲しました。

友達の詩は、あの当時性同一性障害と言う表現でしか世の中にあまり浸透していませんでしたが、その中でこんな心の内を表現される歌が凄く刺さったというか……なんて繊細で、でも本当は自分の想いで、心で、身体で恋をしたい…でも一緒に居られるなら友達くらいで、手をつなぐくらいでいいと言う歌詞にグッと来た記憶があります。

そんな心の内に秘めた想いを表現している歌が好きで、自然とそんな曲ばかり聞いていましたね。。。



ということでありました。
今回のYさんは、お父さんに対する感情などを赤裸々に語ってくれて、その感情を投影できるような曲を選んでくれたわけですが、音楽って、やはり人の感情などを写し込めるような対象であるとともに、その思い入れによって聴き手の捉え方も変わってくるもんだなと再認識もしました。
そんな意味でも良い回だったと思います。

Yさんにとっても、前回担当してくれたMさんの後はしんどかったけど、選んでくださったMさんに感謝です。
とのことでありました。

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