見出し画像

最近読んだマンガの話

どうも皆さんこんにちは、或いは、おはようございます、こんばんは
マンガフリーキンこと私です。

本日の作品は

『カバチタレ』15巻

田島隆 原作
東風孝弘 作画
のリーガルコミックス、広島県にある行政書士 大野勇の下で
補助者として働きながら自身も行政書士の資格取得を目指す青年
田村勝弘が様々な法律トラブルに向き合いながら成長していく
人気作品。

本日紹介する15巻では“プラチナ商法”を語り詐欺を働く悪質業者との
戦いを描く内容となっています。

逮捕される主人公

今巻で取り扱われる“プラチナ商法”のモデルは
1980年代に日本中にその名を轟かせた詐欺事件
豊田商事事件。
正確にはその後も似たような事件は何度も起きており
2023年時点でも類似の事件は存在しており、さらに
“オレオレ詐欺”などに形を変えながら、横行しています。
甘い話には気を付けましょう!

さて今巻ではそんな悪質業者に騙された被害者が悪質業者に
クレームをいれるところからスタートします。
悪質業者はクレームを回避するために主人公に代理交渉の依頼を
します。
しかしながらというか当然ながら、細かく話を聞いていくと
依頼人は悪質業者だということがめくれてきます。
正義感の強い主人公田村は被害者救済と依頼主である悪質業者との間で
板挟みになり悪戦苦闘しながらもなんとか法を駆使しながら立ち回ります。

悪質業者は自分たちの味方ではなく、被害者のために動く田村を排除すべく一計を案じなんと田村をハメ、警察に逮捕させてしまいます。
田村を排除した悪質業者は素知らぬ顔でさらなるカモを獲得するために
暗躍するのだが、もちろんそこで黙っている主人公と事務所の仲間たちではなく、法律を“武器”に悪質業者に対峙していく。

悪意は善人の顔してやってくる

というのが今巻のお話の流れです。
今回のエピソードで語られる言葉ですが
詐欺師は一人前の大の大人を食い物にするために準備してやってくる
ため簡単に
こんな話に引っかかるなんて
と責めないようにと言及します。
このお話は2004年時点でのエピソードで、もちろん
現代のようにそこら中に特殊詐欺への注意喚起がされたような
ポスターが貼ってあったり、防犯カメラが設置されまくっているような
環境(まして地方都市に)こともなく、SNSや動画サイトなんてのも
普及する前のお話で、なお詐欺に引っかかるような確率が高い時代でした。

リーガルコミックの醍醐味はVS悪

さて前置きが長くなりましたが、ここから個人的な感想です。
『カバチタレ』はいわゆる“リーガルコミック”要は

法律を題材にしたお話。

で最近だと『闇金ウシジマくん』の真鍋昌平センセイの新作
『九条の大罪』

や原作者 田島隆センセイの別作品
『びったれ!!!』

なんかがあったりします。

そしてこれらの作品で一番盛り上がるのはやっぱり
『悪』との戦いです。
『法律は使いようで正しくも悪くもなる』
というのはこういった作品に共通するテーマだったりするのですが
多くは『社会悪』に切り込んでいく物語が多いものです。
今巻でも悪質業者は悪質ではあるものの法の隙間をつきつつ
被害者を増やしていきますし、その悪質業者を追い込むために
主人公たちが駆使する武器もやはり法律なのです。
元号が変わり20年近くたった今も人を欺き騙し利を得る悪質
業者は後を絶ちませんしより複雑になっています。

自身を守るためそして万が一自分の身に火の粉が降りかかった時の
知恵袋として『カバチタレ』シリーズがおすすめです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?