専門学校は福祉施設
タイトルの通り最近つくづくそう思うのだが、他の専門学校でも口コミを見ると同じような事が書いてあったのでこれって一般常識化してるのだなと思った。
恐らく入学者の質は年々低下している。
その口コミにもあった
・不登校
・精神疾患
・意思の疎通が困難な障がい者
が、クラスの約半数近くを占めている。
口コミでもまさに「福祉サービスだ」と評しており、やはり我が校だけではなかったのだという現実を突きつけられた思い。
こちらが持っている専門スキルは美容やファッションやITであって福祉ではないので、彼らへの接し方など誰も学んでない。結果としてよくわからない生き物をお金を落としてくれるカモと割り切り、優しくしてやって何も学ばせずとりあえず社会に放り出すだけだ。
これらの生徒はマトモな就職が難しいので、素直に就労支援に移行してくれればまだ良いのだが、意地でも一般企業に潜り込もうとすると悲惨な進路が待っている。
偽装派遣や立ちっぱなしの劣悪環境の工場勤務だ。
知恵袋的な口コミに質問していた進路を考えている高校生に、「どうせ専門に来るやつなんて低レベルだしネットで質問してるやつなんてバカかアホしかいないので、この時点でこれを読んでいる専門学校生は専門学校に通ったのは夢を諦めるための通過儀礼だったと割り切ってサッサと就職するしかない」とバッサリ切り捨てていた専門卒の人がいた。
まさにその通りだと思った。
その方は10年以上前の卒業らしいが、別にいま始まった事ではなく昔から専門なんて来るやつはバカばかりだと吐き捨てていた。
その人曰く
「上位1%くらいが行きたかった進路に進んでいくが、その人たちは入学前から優秀だったし独学9割で学校で学ぶことなんてほとんどなかったはず」と言っていた。
まさに私のクラスにこのタイプがいて,彼らは授業にはとりあえず登校してきて、つまらない授業の時には他の事をやってやり過ごしている。
私はそれで良いと思っており、彼らが食いつくような授業設計に励むし、とはいえ9割の底辺層に合わせた内容が標準なので、出来る子用の課題を用意しても終わってしまったときは好きに過ごして良いと声をかけてある。もちろん就職もサッサと決まってしまう。
この底辺層とジャンケン(物の例えではなく本当にジャンケンしているのである)して楽しそうにしている教員は毎日が充実している様子に見えるが、私はなかなかその境地になれない。
そのため、私にとってはこれら数%(私の肌感覚では1-2割は居る)の生徒の存在が救いになっており、彼ら向けの課題を編み出すことに何とかやり甲斐を見出して毎日をやり過ごしている。
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