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KT-9 使用レビュー + ツインペダル化

○まえがき

Roland製のバスドラム用静音キックペダル、KT-9の使用レビューとツインペダル化方法を書きます。
前者に関しては結論から言うと、
「踏みやすさを多少犠牲にしてでも静音性を求める人向け」
「例え静音キックペダルでも階下への振動対策は必須」
です。

○商品リンク

・サウンドハウス(執筆時点で最安)

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/212401/


・Amazon(参考)

○サイズ

普通のペダルと比べると大型です。
少し短めのスティックに近い長さがあり、つま先の当てる場所にVANSの26.5cmの靴を当てると、かかとがミリ単位ではみ出るぐらいのサイズ。

アコースティック用のペダルより明らかに大きい

○付属品

説明書や保証書の他に、接続用ケーブル(ステレオシールド)と、ウェイト(重し)が付属しています。
ウェイトの使い道は後述。

○セッティング

左側面にシールドを挿す箇所があるので、キックペダル用のケーブルを接続するだけでOK。

また、ウェイトやバネの有無で若干のチューニングが可能で、

・ウェイトをつける
→タッチがパワフルになり、打撃音が大きくなる

・バネを片方外す
→踏み心地が軽くなり、打撃音が大きくなる

・ウェイトをつけ、バネを片方外す
→パワフルさと踏み心地の軽さを両立できるが、打撃音は最も大きい。
踏んだ時の違和感は最も少ない。

とデフォルトのものも含めると4つのチューニングパターンがあります。

ウェイト
ウェイトは裏側にネジ止めで装着する

○静音性

いわゆる打撃音は既存のペダルと比べるとほとんどありません。打撃音だけならドア1枚挟んでしまえばほぼ聞こえないレベルです。
さすがにバネを片方外し、ウェイトまで付ければ多少音はしますが、それでもキックペダルとしてはかなり静かな部類。

・比較動画(初期セッティング)

・比較動画(ウェイト装着)

・比較動画(左バネ外し+ウェイト装着)

○振動

これはKT-9を以てしてもどうしようもなく、しっかり振動してしまいます
階下への振動を気にするなら、ディスクふにゃふにゃシステム(バランスディスクで板を浮かせてその上にドラムセットを置くことで、階下への振動を軽減するシステム)やトレーニングマット、
Roland製のノイズイーター、NE-10などでの対策は必須でしょう。

・NE-10

・トレーニングマット

トレーニングマットで対策するならISL製の50mmのものがオススメです。
ですが執筆時点で品切れだったので、筆者は25mmのものを2枚重ねで使用してみました。
防振効果は他社製の50mmマットより上で、伊達に割高ではなかったです。

○ツインペダル化

親戚であるKT-10と違い、デフォルトでツインペダル化には対応しておりません。
TD-17以上のモデルであれば追加端子を利用すれば無理なくツインペダル化可能ですが、少しもったいない使い方ではあるので、
筆者は中継コネクタ+モノラル分配ケーブル+シールドの組み合わせで無理やりツインペダル化を行っています。

・中継コネクタ(一例)

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/24893/

・モノラル分配ケーブル(一例)

こっちの記事でも、分配については多少言及しています。

○踏み心地

正直イマイチです。「衝撃を消して静音性を確保」しているタイプなので、普通のペダルと比較すると踏み心地に違和感は拭えません。
軽い練習用ならそれでいいかもしれませんが、これに慣れすぎるのは少し危険かも。

○まとめ

冒頭でも申し上げた通り、
「踏みやすさを犠牲にしてでも静音性を求める人向け」
のキックペダルと言えるでしょう。
多少踏みづらくても、集合住宅在住だったり、同居家族に気を遣いたい方には有力な選択肢の1つと言えそうです。
繰り返しになりますが、振動対策は必要であれば別途行う必要がありますので注意。

以上です、長文ご覧いただきありがとうございました。


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