僕らの共通項

夜行性の僕らは、遅めの起床と少しの余裕で一日をはじめる。
洋服を見るか?喫茶店に行くか?それともアートか?1人がやりたいことに2人の異論はほぼなかった。1人でいることの退屈を知っていたから。

角度を変えて、登山をしてみる。
アクティブが楽しくて、グランピングをしてみた。
祝い事には、素敵なディナーを。
毎日を色を付けるため、やっぱり中華を流し込もう。

直感器用型タイプの1人と、気が済むまで調べ尽くしたい2人の意見の採用率は50/50だ

考えて行動したときと、直感で行動したとき、この2つの結果の点数の差はほぼない
けど打点が高い毎日を過ごせたのは、お互いの穴埋め力と共有の質と量だと言える。
自分の足りないところは、誰かが持っていた。
誰かの思いついたことはすぐに聞いて取り入れた。

ところで、僕らの共通項は何だ?
洋服か?食べ物か?アートか?
洋服は店員さんが知らない知識まで備えて買い続けたし、食事を失った僕らは、そう「翼の折れたエンジェル!!」っていうほど大好きだ
アートは未だに分からない。けど作者が誰に影響を受けて、どんな環境でどんな想いで表現したかを考えながら閲覧するのは超楽しい

でもこれらは、共有してきた僕らを繋ぐxとyとzでしかない。

僕らが過ごした時間で、得られたものは両手にあまるほどある。
僕がこの2人と歩んできた濃い足跡は、記憶の中心でありこれからの人生の歩幅をもっと躍進させるものになると思う。

得られたものは両手にあまるほどある。
洋服の知識、グルメの掘り下げ、喫茶店のあれこれ、女の子事情のetc...
誰かが何気なく振った話題で、知らないことを学んだ時もある。

得られたものは両手にあまるほどある。
コロナでやけくそに浪費した時間を取り戻すために会議したとき
やりたいことを見つけるために入学した大学で、就活が始まってからも夢が定まらず、一緒に悩んで、間違えて、やる気が出なくて、転んだけど、それでも少しずつ進み続けたとき

僕らは第六感でありあまる何かを感じていたと思う。

感動の乏しかった日々も、視点を変えればいかようにも光り輝くことを知ったあの時から、3人で呼吸ができた気がする。

僕らの共通項は、きっと共に過ごした時間だ

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