譜面

紙の譜面を愛する理由

こんばんは、すっかり久しぶりになってしまいました。私事ながら卒論を書いておりましてそれがひと段落ついたので更新します。今回は、アーティスト紹介ではなく僕が趣味でしているアカペラに関してのこだわりを紹介します。(あくまで、好みの話でこうすべきという強い意志で書いてはいないのでご注意ください。

ズバリ、そのこだわりは「紙の譜面を使う」ということです!!

まずはきっかけから。今僕はSCSというアカペラサークルで活動して4年目になります。1年の頃、当時4年だった先輩方と歌わせてもらう機会があったんですね。そこで僕はいつものようにMusescoreというアプリで音を取って参加しました。その時の自分以外のメンバーはみんな、紙の譜面を使っていたんですね。どうにも自分より上手な人は皆、紙の譜面を使っていると。それで見よう見まねで紙の譜面を印刷し始めたことがきっかけでした。

今、結構便利な時代になっていましてMusescoreで作った譜面をアプリでダウンロードするとパートの強弱をつけて聞けたり、自分のパートだけ聞けたり色々出来るんですね。もちろんそれで音を取ることは出来ます。むしろ紙の譜面よりも簡単に取ることが出来ます。ですが、実はそれって譜面と向き合えてないんです…。

何故か!音源のコピーって音の長さや、切り、曲のBPMなどが自分で感じられていなくても「なんとなく」取ることが出来てしまうからです。例えばBPM120ってどれくらいでしょう?自分の音が、何度の音を歌っているでしょう?音源ではそこが流れてしまうのです。

そして、紙の譜面はメモを取れます。勿論ipadでもOK。バンドでつけた表現や、カラー、強弱などを今はメモらず、毎度忘れていませんか?それは非常に勿体無い。だからこそ、譜面は紙を使って欲しいと思うのです。

では、いざ紙の譜面を使うとなったら、何をすれば良いのでしょう?僕が考えているやって欲しいことは、8つです。
①歌う曲の調を書く。
→主音の把握。どのスケール(ドレミファソラシド)で歌っているかの確認。
②1度、鍵盤を弾きながら音を取る。
→苦手な音や、苦手な音の長さを確認。
③音の長さや音飛びが出来ないところを潰す。
④原曲を聴いてBPMを確認する。
→イメージしていたBPMとのずれを感じて!そのイメージを蓄積しましょう。
⑤譜面を縦で見て、自分の音の役割を認識する。
→この和音だと自分は7thだなあ、こんな和音が鳴るのか、ということを確認。
⑥譜面を横で見て、フレーズを意識する。
→原曲はどこで息を吸っているのか、どの音までは1フレーズなのか。動き方は?
⑦また歌ってみる。
⑧最後に音源で確認する。
→正解の確認。①〜⑦のイメージを流れで確認する!

1度、ノーヒントで音を取ってパートを歌ってみましょう。きっとおざなりになってしまっている所が分かるはずです。これだけ譜面と向き合った時間は絶対に裏切りません。どんどんこうして向き合ったことが蓄積されてどんどん音を取るスピードと精度が上がります。最初が一番大変です。僕も全然出来ない所から始めました。ですが、あのままMusescoreで音を取り続けていたらきっと今の自分の成長はなかったと思っています。今、アカペラで詰まっている方がいれば是非やってみてください。


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