イラスターフェスの集い
韓国北西部、京畿道は高陽(コヤン)市の一山(イルサン)ではILLUSTAR FESという大きなイベントが行われた。
今回はそのレポです。
そもそもこのイベントはどんなものなのか、ザックリいうとオールジャンルの即売会である。
ただブルアカ、VTuber、ボカロは専用のスペースとステージがある。
イベント初日
以前、韓国版コミケと呼ばれるソウルコミックワールドに行ったことがある。正直に言うと名前負けしてる規模だった。それなら今回は大したことないんじゃねーの。8時半整列開始なら8時前にホテル出るくらいでええやんな?
現場に着いた時、それは間違いだと気が付いた。
8時に会場前の広場を見たらオタクがひしめき合っていた。
おしくらまんじゅう押されて泣くな
これほど多いと流石に泣くわ
整列してんの?してなくね?
戦争が始まる————
懸念が確信に変わった瞬間だった。
列形成のために所定の位置から溢れた人を後方にやる必要が出てきたが、運営の指示よりも先に自ら後方に並ぼうとする者、それを運営の指示と勘違いする者、下手に動くよりも運営の指示を待って確実を選ぶ者、何もわからない日本人。
結局、無秩序に集まった群衆は運営によって指定されたエリアに集められることになった。そこから溢れていた人は後方にやられていく。
自分も後方にやられた組だがかなりマシで、600〜700mあった待機列のうち自分たちは前方100mくらい。参加証のリストバンドも配られあとは待つだけ。
開場、そして島へ
午前10:00、開場!
先頭のブロックから順に入場していく。リストバンドを掲げ入場する。こんときのワクワクってたまんねぇな。
まずは島サークル(韓国では一般サークルと言うらしい?)を周る。
大喜利やってんの!?
壁もヤバ
とりあえず行きたい島と壁は全部行った。
残すは超大手の壁サークルさんのみ。現在11時半。まだ余裕はあるし並んでみよう。
巨大壁サークルへ挑む
2時間後、そこには日本人の死体があった。
列が進まない…。自分が並んだ時点で待機列は300人は確実にいたと思う(1列に2人ずつ)が待機列は中にも続いてもいたしサークルさんは9人ほど参加されていてそれに従い頒布物も桁違いに多かった。
(誤解のないように言うとサークルさんも対策はしてた。来た人が想像以上に多かっただっただけだと思う)
ここは諦めて別のところに。欲しかった本はいっしょに来てた人が先に並んでいたのでその人にお願いした。
ちょうどその時、純粋な不純物さんのスペースでサイン会が始まることが分かったから行ってみたら自分のすぐ後ろで締め切られた。あぶね〜
純粋な不純物さん含め3人の作家さんにサインをもらったが全員、疲れて韓国語も英語もロクに喋れない自分が日本人だと分かったので「ありがとう」「thank you」と書いてくれた。
もう疲れた…帰るかな…と思った矢先にあ!アークナイツのスペース!!
クリアファイルとアクキーを買っていったけど嬉しすぎる。
しかしこのサークルが明日の自分を苦しめるのであった…。
イベント2日目
このアークナイツサークルさんの絵は見たことあったのでお使いしたほうがい~い?と聞いたらほしいという人がいたので2日目は真っ先に行くことにした。
想定外の1日目、対策の2日目
1日目の整列がだいぶ凄惨たる結果になってしまったので2日目ともなると対策を立てないといけない。日本の即売会を参考に、列形成前にスタッフが状況を見て、所定の位置に一般参加者のブロックを作っていく。
これが功を奏して昨日とは見違えるようにきれいに整列出来ていった。
こちらも昨日のおかげで会場の配置、サイズ感、雰囲気、サークルさんの特徴は把握していたので余裕をもって周れるように対策した。
仁義なき戦い
時は過ぎて午後2時、我々は例のアークナイツサークルさんの前にいた。
垂れ幕を賭けた戦いがあるからだ。
日本から来たんだやったるぞ!
参加証代わりにプレイ画面を見せて…3つのダイスを振ってその合計がいちばん大きい人が勝者の方式だ。
ダイスは6面、8面、20面。
先にダイスを振るドクターからは落胆と歓喜の声が聞こえる。
「24!ウォー!!!」
「16!あ~…」
「28!!マジか!?」
さてそろそろ自分も行こうか。その結果や、9!
ゴミカス!!!!!
仕方ないから見ていたけど他人の出目を見るのも楽しいな。
そして勝者が決まった次の瞬間
セカンドゲーム!
は????え?????????
ケーちゃんとヴァルカンの垂れ幕もあってそれがセカンドゲームの賞品になったのだ。
よっしゃ挽回するぞ!出目は...19!!!!
ヤダーーーーーー!!!!!!
泣けてきた。もう帰ろうかと思ったとき、
ラストゲーム!!!!!!!
今度はフロストノヴァとタルラの雪合戦だ!
絶対に欲しい!最後は特別に出目が25以下にしかならなかったひとだけに参加権があるらしい。
最後はもう神にも祈る気分でサイズの小さいダイスから振っていく。
回りの韓国人も自分が日本人だと分かっている。彼ら彼女らも祈る気持ちで見守ってくれた。
6面ダイス、5
8面ダイス、5
残すは20面ダイスのみ。どこからか日本語で「20出ろ...!」と聞こえた。
出目は、9。
負けた。3戦とも負けた。でも不思議と悲しくはなかった。あの現場では不思議な連帯感があって勝った人も負けた人も楽しそうな顔をして帰って行った。
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