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13連戦最初のカード。2位DeNAとの直接対決!

こんばんは。皆様暑い中お疲れ様です!今回から出来る限り1日ずつ試合まとめと自分の感想であったりを文章にし、カードごとの投稿を目指します。

9月1日(火) 巨人 vs.  DeNA 10回戦

故川上哲治氏の生誕100周年記念ゲームとして全員が背番号16を背負い望んだこの試合。ジャイアンツにとっては負けられないゲームだった。

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巨人 1 (遊) 坂本 勇人 
2 (右) 松原 聖弥 
3 (左) 亀井 善行 
4 (三) 岡本 和真 
5 (中) 丸 佳浩 
6 (一) ウィーラー 
7 (捕) 大城 卓三 
8 (二) 吉川 尚輝 
9 (投) 菅野 智之

DeNA 1 (中) 梶谷 隆幸 
2 (三) 中井 大介 
3 (一) ソト 
4 (左) 佐野 恵太 
5 (右) 細川 成也 
6 (遊) 倉本 寿彦 
7 (二) 大和 
8 (投) 上茶谷 大河 
9 (捕) 戸柱 恭孝

DeNA  上茶谷、パットン、石田、エスコバー - 戸柱、嶺井
巨人 菅野、中川、デラロサ - 大城

勝ち投手 デラロサ (1勝0敗7S)  負け投手 エスコバー (0勝2敗)本塁打 大城6号

1-1 エースとのタッグが成長を促す、大城卓三のリードと打撃。

小林の死球離脱。これによって菅野とコンビを組むことが多くなった今年の大城。今年の菅野の9勝負けなしの快進撃へと導いているのは間違いなくこの男ではないだろうかバットでは菅野と組んだ日の打率は.400近く残し、この日も4回裏、打ちあぐねていた上茶谷の浮いたチェンジアップを完璧に捉えライトスタンド最上段へ。先制のツーランとなった。一方リードではこのところ菅野と組んだ試合では自信満々にリードしているなという印象がある。まさに女房役、息ぴったり、首を振るシーンをほとんど見かけない。スライダーとストレート系を中心にフルカウントからでも効果的にフォークを用い、的を絞らせなかった。5回の無死満塁のピンチでは打ち気満々の投手上茶谷に隙を見せることなく三振に取ったシーンは印象的でこの姿勢は他の投手陣も見習うべきであるし、大城自身も投手に打たれない配球を考えることは大事だと思っていることだろう。8回、連続四球で2死1.2塁となったが、ここも少ない点差を意識した上で中井、外に対し長打のないリードをしており、結果ここで降板となったものの、ベストを尽くした結果だった。

1-2 流れを引き寄せたデラロサの圧巻投球、吉川尚輝にきっかけを。

8回変わった中川が投じた初球内角高めのツーシームを強引にライト前へ引っ張り、同点に。続く細川は冷静にセカンドゴロに打ち取ったものの、その裏DeNAのリリーフエース石田に3者凡退に打ち取られ流れは拮抗。しかし、9回裏巨人のマウンドに上がったデラロサが先日の不安定な投球のうっ憤を振り払う圧巻の投球。150キロを超える真っすぐとスライダーで倉本、大和、嶺井を3者凡退に。デラロサの投球が裏のサヨナラ勝ちを生んだといっても過言ではない。9回裏、今日非常に内容の濃い打席を重ねていた丸がエスコバーから内野安打、代走に増田大輝。対して内容の悪い打席(三振、三振、併殺)を重ねていたウィーラーが初球をセンター前に運び、無死1塁3塁に。普通、打者のメンタルでは今日結果が出ていないのに加え走者が増田大だと積極的にはいけない。さすがウィーラーといったシーンだった。続く大城は申告敬遠で無死満塁。そしてチャンスで吉川尚輝に。2-2と追い込まれるも、ストライクの欲しいDeNAバッテリーはストレートを選択。前進守備で広くなった一二塁間を切り裂きゲームセット。吉川尚輝は喜びを爆発させ、ヒーローインタビューではこう語った。「最近バッティングの方で貢献できていなかったので、打てて良かった。」と。確かに最近チームがイケイケのムードにあっても、一人なかなか波に乗り切れていないところがあった。若林にスタメンを譲ることも増えた。しかし、開幕前から原監督がセカンドとして大きな期待を寄せていたのは紛れもない彼である。この場面でも、ベンチに控えていた中島を代打で出すことも考えられたが、原監督は吉川尚輝に託した。試合後原監督は「足が速いのでバットに当てれば何かが起こるだろうと。」と述べたが、それでも期待していなかったら普通は対左ということもあり代打の場面も考えられた。原監督の無死満塁で前進守備、1点取ればサヨナラという比較的結果が残りやすい場面で何かきっかけをつかんでほしいといったような配慮も感じられ、見事吉川はそれに応えた。13連戦の頭、菅野の勝ちは消えたものの、最高のスタートを切ったといってよいだろう。

9月2日 (水) 巨人  vs. DeNA  11回戦

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巨人 1 (遊) 坂本 勇人
2 (右) 重信 慎之介 
3 (左) ウィーラー 
4 (三) 岡本 和真 
5 (中) 丸 佳浩 
6 (一) 中島 宏之 
7 (二) 吉川 尚輝 
8 (捕) 炭谷 銀仁朗 
9 (投) サンチェス

1 (中) 梶谷 隆幸 
2 (三) 柴田 竜拓                          3(一) ソト 
4 (左) 佐野 恵太 
5 (右) 細川 成也 
6 (二) 山下 幸輝 
7 (遊) 大和 
8 (捕) 髙城 俊人 
9 (投) 濵口 遥大

DeNA 濵口、伊勢、ピープルズ、エスコバー - 髙城、戸柱
巨人 サンチェス、高梨、大竹、大江、中川、デラロサ - 炭谷

勝ち投手 サンチェス(4勝2敗) 負け投手 濱口 (3勝4敗) セーブ デラロサ(1勝0敗8S)本塁打 丸14号


2-1 回を重ねるごとに安定感・圧倒感を増したサンチェスの投球。

7月25日、右肩違和感のため先発予定を回避、翌日1軍登録抹消となったサンチェス。そのサンチェスが二度の二軍調整登板を経て約1か月に一軍のマウンドに戻ってきた。その立ち上がり、変化球にばらつきがあったもののテレビ越しにもキャッチャーミットに吸い込まれた時の破裂音のような音が伝わるほど直球の威力は健在で、その直球で押して押しての投球で2回まで無失点。ただ、この時点で38球を要すなど故障明けのサンチェスにとってはやや不安要素だった。2回裏、絶好調の丸が濱口の半速球を捉えライトスタンドへのホームランとなり先制。続く中島が四球で歩き、前日サヨナラ打の吉川尚輝が右中間を真っ二つのタイムリースリーベース。これが大きかった。そして炭谷のファーストゴロに三塁ランナー吉川が快速飛ばしてホームイン。フィルダースチョイスとなり、大きすぎる3点目を取った。ここから気分よく投げていくサンチェスは3回を三者凡退、4回は内野ゴロの間に一点を失うも後続を断ち、5回、6回も三者凡退。特に6回は直球とスプリット、スライダーのコンビネーションが抜群で菅野、戸郷に続く先発3番手の座をつかむことを十分に予感させる投球だった。振り返ると6回91球1失点被安打1与四死球3と先発の仕事を果たしたナイスピッチングであった。

2-2 助け、助けられ、助け、助けられ。今年の主役はリリーフ陣。

2回、3点を取ってからはDeNA投手陣の前に抑えられていたバッター陣。2点差のまま試合は終盤7回に。左の佐野から始まる7回表、サンチェスに代わってマウンドに立つのは左の高梨。佐野は抑えるも続く細川にはあわやホームランかというようなライトフェンス直撃のツーベース。今シーズン右バッターにはヒット1本も許していなかったが、初ヒットを許した。続く山下に代わってDeNAベンチはベンチスタートの右の宮崎を送る。ここで、大竹にスイッチ。宮﨑を初球でセカンドゴロに打ち取るも、大和に四球を与え、二死1.3塁と同点のランナーを許す。そしてバッター高城に代わって左の乙坂が送られたところでこの回3人目となるピッチャー大江を送る。その大江はカウント1-2と追い込んだところで、最高のスライダーを投じ、乙坂を空振り三振に。巨人ベンチの執念が勝った。一つだけ言うと、ここは代打の代打で中井を送られた方が巨人側からすると嫌だっただろう。そして、8回表、マウンドにはイニング跨ぎの大江。色気を出したな~と思ってみていたが、原監督も試合後のインタビューで「少し欲が出でしまった。」と言っていてやはりな~と。先頭の桑原を抑えるも、梶谷に追い込んでから四球を出し、柴田にはスライダーが完全に抜け、死球。ここで、巨人ベンチは中川を投入。レギュレーション的には回の頭から中川だっただろうが、すんなり抑えてくれれば大江に8回を任せようと思っていたのかは気になるところである。1死1.2塁で相手はソト、佐野という大ピンチ。まず、ソトには追い込んでからインコースに厳しい真っすぐを見せてから、同コースの膝元からスライダーを曲げ空振り三振。そして、前日にインハイを同点タイムリーにされた佐野には徹底してアウトコース攻め。最後は解説の中畑氏もうなるアウトローの直球で空振り三振に。それまで自分のスイングを貫いていた佐野もこの決め球は予想外か、中途半端なスイングで空振りを喫し、この回も無得点に。中川は、「昨日菅野さんの頑張りを消してしまったので何とか早めに挽回できる投球を思っていた。」と試合後に述べたが、翌日にチームを、そして大江を助ける投球を披露した。そして9回裏、前日に引き続きデラロサが隙を見せない完璧投球で3者凡退。執念の継投実り、2位DeNAに2連勝を決めた。

9月3日(木)巨人 vs. DeNA  11回戦

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巨人 1 (遊) 坂本 勇人 
2 (右) 松原 聖弥 
3 (左) 亀井 善行 
4 (三) 岡本 和真 
5 (中) 丸 佳浩 
6 (一) 中島 宏之 
7 (捕) 大城 卓三 
8 (二) 吉川 尚輝 
9 (投) 田口 麗斗

DeNA 1 (中) 梶谷 隆幸 
2 (遊) 倉本 寿彦
3 (一) ソト 
4 (左) 佐野 恵太 
5 (三) 宮﨑 敏郎 
6 (右) 細川 成也 
7 (二) 中井 大介 
8 (捕) 戸柱 恭孝 
9 (投) パットン

DeNA  パットン、武藤、山﨑、ピープルズ、国吉、平田、三嶋 - 戸柱、嶺井
巨人  田口、沼田、田中豊、桜井 - 大城、岸田

勝ち投手 田口 (3勝3敗) パットン (2勝2敗) 本塁打 松原1号 岡本19号 坂本11号

3-1 奥の手を打ち砕かれ、早々に戦意喪失したDeNA。

巨人の二連勝で迎えた第3戦。DeNAはオープナーを採用しリリーフのパットンを先発に。オープナーとは後日またまとめようと思いますが、簡単に言うと力のあるリリーフ投手がまず登板し、そこから複数の投手を繋ぎ、1試合を乗り切るという戦法のことである。1回表、先発田口は佐野のライトへの犠牲フライにより1点を失う。その裏、巨人は岡本のタイムリーですぐさま同点に追いつき、丸はレフト後方に大飛球を放ち、これをレフト佐野が落球し、勝ち越し。続く中島に対して簡単に犠牲フライを許し、貴重な3点目を巨人が奪った。2回表、DeNAベンチは9番パットンに回ったタイミングでそのままパットンを打席に送る。1回に3失点するのは誤算だったろうが、控え投手は勝ちパターン含め8人という状態では2回もマウンドに送らざるを得なかっただろう。結局、この試合DeNAは石田を除く全ての投手をマウンドに送ることとなった。2回、投手田口に四球を出すなどコントロールを乱し、坂本にも甘くなったスライダーをレフトに運び、続く松原が高めの直球をライトスタンドへ完璧に運び3ランホームランにこれが嬉しいプロ初本塁打。昨年、二軍でも長打を打てる力を見せていたが一軍の舞台でその成長を見せた。これでパットンは完全に緊張の糸が切れたか岡本にもツーランを浴び、武藤にスイッチ。その武藤も流れを断ち切れず、坂本にツーランを浴びるなど更に4点を失い、この回終了時点で1-13と一方的な展開。DeNAサイドは集中力を失ったプレーも散見され、2回で試合が決してしまった。主力選手を早々と交代させ、勝ちパターンも休ませられた。田口も6割ストレートと大胆な投球で6回1失点で無四死球。復調の気配を見せた。控え選手が1点も取ることが出来なかったのは残念だったが、13連戦の過密日程の中で非常に有意義な戦いが出来た上に、2位のDeNAに3連勝と最高の結果となった

(敬称略)

今回は以上となります。DeNAが次カードの広島三連戦で30点取ったことを考えると、いかに巨人投手陣がDeNA打線を抑え込んでいたのかがわかりますね。また、リリーフ陣酷使がよく言われていますがが、貯金17(9/7現在) のチームが勝ちパターンを酷使してしまうのはある意味当然です。大江、高梨、大竹、中川各投手あたりが頻繁に登板していますが、皆良いピッチングするんよ!!!使いたくなるやん!!というのが私の本音で、首位チームの投手コーチに文句をぶつけるのは不当かなと思います。もちろんリスク管理は大事でありますが、勝利のために最善を尽くしている現場に敬意を持つことは重要だと思いますね。CSがない今季はいかに相手チームに"戦意喪失”させることが大事だと思っていて、各球団が1位を狙っている今季、独走してしまえば下位球団の近々の目標がなくなります。そういった面も踏まえ、例年より早く勝負の采配が多くなっているのかなと感じています。何にせよ、この3連勝で2位とは7.5ゲーム差となり、優勝の二文字がぼんやりと見えてきたといっても過言ではないでしょう。ここまで読んでくださりありがとうございました!!スキボタンを押していただければ大変喜びます!

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