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【BAL】戦績振り返り(4/30~5/30)

※ヘッダー画像はオリオールズ公式Xより引用。
※全ての商用的あるいは著作権侵害の意図を放棄して投稿します。


こんにちは、ジャンさんです。
第二回振り返りnoteの時間です。今回は4/30NYY戦〜5/30BOS戦の戦績を振り返ります。
※第一回はこちら→【BAL】戦績振り返り(3/29~4/29)


◾️チーム成績

4/30NYY戦〜5/30BOS戦、MLB公式サイトから引用(一部加工)

16勝9敗, (地区2位:1.5G差, WC1枠目+5.5G差)
STL戦被スイープ以外は負け越しなし、被スイープ後のCWS戦は4戦スイープ勝ち。上々でしょう。後ろの13連戦を8勝5敗で乗り切ったのはお見事です。

また同地区との対戦をNYY:3-1, TOR:1-1(1PPD), BOS:2-1で終えられたので、ジャッジやソトやボルピ、強力SP陣を擁する地区首位NYYにそれほど離されてはいない状態です。

★打撃Stats

HR:33 (5位)
ISO.180 (3位)
OPS.703 (10位)
wRC+100 (9位)
K%:22.0% (9位)
BB%:7.6%(11位)
fWAR 3.2 (8位)
※カッコ内はAL内順位

Fangraphsより引用

オリオールズ君さあ…これは一体どういうことなんだい?
4月のボーナスタイムが終わっただけ?その通りです…

打線は野手の数人だけがなんとか引っ張っている状態です(詳細は後述)。6月以降どころかTDL以降やPS、来シーズンの状態にも不安が出てくるような状態な野手が何人かいる状態です。
相変わらずHRや長打は出ているので、なんとかうまく勝っていって欲しいものです。FA組や調停組も自分のスタッツあげないとね。

★投手Stats

◼︎SP
IP:143.0 (8位)
ERA:2.93 (2位)
FIP:3.10 (1位)
xFIP:3.68 (4位)

◼︎RP
のべ登板数:89試合(14位)
IP:93.0 (10位)
ERA:3.68 (7位)
FIP:4.17 (10位)
xFIP:4.61 (13位)
※カッコ内はAL内順位

開幕からIL入りしていたブラディッシュやミーンズ、リリーフのシオネル•ペレスが復帰してきました。なおロドリゲス(復帰済み)とクレーマー、復帰後4試合投げてミーンズが再び15day-ILとなりました。
ロングリリーバーとしてアービンやスアレスを起用できるようになったとおもいきや、再びのIL入り連発で元に戻りました。

そもそもさして強いローテでもないのに開幕時点からロング要員を入れていない。そのくせ先発投手を引っ張らない、回の途中で降ろすとかいう自滅行為を繰り返せばそりゃブルペンにツケが回るに決まってるんだわ。

ブルペンの最後のひと枠をヨハン•ラミレスやチアゴ•ビエイラなど他球団からDFAとなったメンバーを拾ってはDFAとしており、そこでブルペンの負担を軽くしようとしている工夫は見えますが、成績悪化の本質はそこにはありません。
この登板過多の影響でこのままだと間違いなく瓦解します。

今後についてはSP陣にIL入りが少しずつ出てきているため、新たな選手のMLB昇格も視野に入ってくるのではないでしょうか。
昇格させても大丈夫そうなメンツは割といるのは不幸中の幸いでしょう。

◾️個別成績

・野手

Fangraphsより引用、10打数以上のメンバーのみ掲載

ヘンダーソン、ウエストバーグ、ラッチマン、そして本来ロールプレーヤーであるホルヘ•マテオが期間中のチームを引っ張っていました。

4月に大爆発していたカウザーはかなり成績を落としていますが、守備での貢献は高く、打席では少しずつ四球を選べるようになっているので必要以上に心配しなくてもいいでしょう。そもそもルーキーに波があるのは普通のことだしね。

不調組というかほぼ時間切れメンバーについては…入れ替えを考える時期でしょうね。場合によっては放出トレードの可能性も出てきます。
正直彼らのうちの何人かは復調を待つための時間と機会をかけるに値するメンバーなのかどうか疑問が残るので、判断はお早めにと個人的に思っています。

・SP

Fangraphsより引用、先発1登板以上のメンバーのみ掲載

バーンズの相変わらずのエース仕草、そしてILより復活したブラディッシュの活躍で高いクオリティを保っています。
傘下ではケイド•ポヴィッチが一定の成績をあげ続けているため、ミーンズの怪我の状態次第ではスポット的に先発することもあるのではないでしょうか。

•RP

Fangraphsより引用、1登板以上のメンバーのみ掲載

ブルペンなんてどこもこんなものだろうとおもいつつ、開幕からロングリリーバーがほとんどいないことに疑問を呈し続けてはや2ヶ月。案の定成績悪化&登板過多ですね。
ベイカーやジマーマンというような先発経験があってオプションも残っている選手たちはAAAの肥やしになっている状態です。忘れられてる?

上でも書きましたが、こんな起用とブルペン編成を変えぬまま進めたら近いうちに間違いなく瓦解します。
一試合に5人も6人もブルペンから注ぎ込まれる状態を見て、ヤーブロー(LAD)やマラー、スペンス(ともにOAK)のような存在がいればなと何度も思いました。

とはいいつつもクレーマーは最短復帰してきそうなので、一旦はそこまで耐え凌ぐことができればOKかなとも考えています。テイトやべスピなどオプションのあるメンバーを流動的に起用しようとするなど、改善の兆しは見えている状態です。

◾️〆&6月に向けて

6月は17連戦→13連戦のALLコンテンダー、その後はコンテンダー&負け越したOAK→AS Break
なんだこれ地獄か???
CLEやNYY,ATLやPHIはもちろんのこと、現在勝率.500未満のTBやTOR, HOUも地力はあるチームなので、6月以降はこれまでにない非常に苦しい期間が続くと思います。

MLBのシーズンのうち、6月というのはチームにとってそのシーズンの着地点を占う大事な時期だと考えています。
10月のPSから逆算して二ヶ月前がTDLとなるように、TDLから逆算すると二ヶ月前は6月にあたるからです。売り手なのか買い手なのかを決める時期がもうすぐ訪れます。

BALはおそらく今TDLは買い手に回り、ブルペンを補強するだろうと各媒体で議論されています。
しかしながら今のチーム状況、特に野手陣が複数人酷い状態なのにブルペンを一人二人補強して何が得られるのでしょうか?
例えばメイソン•ミラー(OAK)やライアン•ヘルズリー(STL)のようなソリッドなRPを運良く獲得できたとして、ロスターにAVG.200前後,wRC+100未満で守備もおぼつかない選手を複数人抱えている現状は解決するのでしょうか?
そもそもミラーもヘルズリーも市場に出てこないでしょう。

SNSを眺めていると、基本ポジティブで現状維持を好む現地のファンたちもそろそろ気づいているきらいがあります。時代が移り変わるタイミングが来たのだと。
そのタイミングが6月中であることを個人的には強く願うばかりです。


それではまた。