「笑イザップ」で兵動さんの教え方がすごかった話

エピソードトークを若手芸人さんに教えるというAmazonプライムビデオの番組、 「笑イザップ」を見た話を聞いてほしい。
エピソードトークとは、話者が実際に体験したことを人に面白く伝えること。「笑イザップ」は、未熟な若手芸人3人に課題を与えて、最終的に面白いエピソードトークができる芸人に成長させるという企画番組。レギュラー出演者は小藪千豊さん、とろサーモン村田さん。その番組のエピソード1でゲスト講師として出演した、矢野・兵動の兵動さんがとてもすごかったので書いておこうと思う。

兵藤さんが3人の若手芸人さんに注意したこと。
・話が長い人
 →要点を紙に書いてまとめてみよう。
・話の情景がイマイチ浮かんでこない人
 →主要な人物の特徴やその時の自分の感情をトークに落とし込もう。
・ギャル口調で話す人
 →年齢層が広い場合を想定して、(例えば、街コンのような)特殊なイベントのことは、きちんと分かりやすく説明しよう。

ギャル口調で話す人に、小籔さんは「ファミレスではお前は最強だけど、芸人としてはかなりあかん」と注意した。一方兵動さんは「(友達や、同年代くらいの人に話すときはそれでいいけれど)もっと幅広い年齢層の人に聴いてもらえるように街コンなどの馴染みが薄いと思われる単語についてはきちんと説明を加えよう、と具体的にアドバイスしていた。

兵動さん、3人にかけてあげる言葉はそれぞれ全部違うけど、若手芸人さんに一生懸命「客観性」を持たせようとしているんだなと思った。難しいことだと思う。なぜなら「客観性を持って!」と言っただけではできるようにならない。

私は普段、芸人さんの話が面白いのは、天性のものが大きいんだろうな、とぼんやり思っていた。けれど、どうやったら人に伝わる話になるか、結構ロジカルに考えなきゃいけないところもあるんだな!と考えが変わった。まず人にきちんと伝わる話が1番で、その次が笑いなんだ!と分かった。


そして、兵動さんは先生に向いてるなと思った。生徒の話を(ツッコミをせずに)ちゃんと最後まで聞いてあげるし、その上でより良い方向にもっていけるようなアドバイスをしてあげている。彼は、芸歴28年の間「どうやったら自分の体験を人に面白く伝えられるか」について、論理的に考えて検証と実践をしていたからこそ、若手芸人さんに対してもそれが自然と教えられるんだと思った。それは相手に歩み寄って、優しく諭すような教え方だった。ただ、兵動さんは人の話を全く聞かない人に対してはちょっと困ってしまうところがありそう。なので、そういう時には小籔さんの出番だと思う。小籔さんは、若手芸人さんが人として間違っていたら、バシッと指摘していた(嘘のトークはダメ!お金はかえさないとダメ!とかを見逃さずにきちんと注意してあげていた)
トレーナー小籔さん、講師兵動さん。
めちゃくちゃいい組み合わせかもしれないなー!!まだ途中だけど、楽しく見ています。

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