秋M3で得た様々な音楽のおはなし

Noteでははじめましてにはるんですかね、ふじのと申します。
普段は車やバイク乗って写真撮って珈琲飲んで同人音楽をひたすら聴いてる身です、いわゆるリスナーというやつです。
さて、今回の2022年秋M3も行こうかなと思っていたのですが、仕事上の都合とコロナを患ってしまったことで惜しくも不参加となってしまいました…
なのでリアルで会えなかった分、Noteに感想をみっちり記していきましょうかと思います…

「まずは一服しましょう」─Daily Life Solo Guitar

 一服とか言っておきながらいきなりCDの話になります。一番最初に届いたCDは、美しいアコースティックギターを奏でる「なまおじ」さんの「Daily Life Solo Guitar」というCDです。

このCD、実は今年の新譜ではなく(21年秋の新譜)、ただ個人的に気になったから買っただけというやつですが、今期間中に買ったので新譜という扱いにしちゃいましょう(緩い)
このCDは何といってもすべての曲がギターソロで奏でられている点です。私がいつも好んで聴くような「ポップス・フルコーラスなボーカル曲!!!」といったコンセプトとは真逆でインスト曲、ましてやギターソロですから、「お前そんな曲聴くのか」とイメージされる人もいるでしょう…
何といってもこのCDの魅力は「優しくて淡白だからこそ味わい深い」ところです。個人的に好きなのが2曲目の「ドリップコーヒー」と、9曲目の「Lonely Goorvy」です。
「ドリップコーヒー」は、まさしく朝に聴きたい優しく目覚めさせてくれる曲です。平日ならお仕事に行かれる時間、お店をやられている方はそろそろ店を開ける時間、ちょうど朝8~9時といったところでしょうか。そんな少しせわしない時間帯にこんなおしゃんな曲を聴いてドリップコーヒー…贅沢の極みすぎますね、でもそんな時間を過ごしたくなるんです、そんな曲なんです。

「Lonely Goorvy」に関しては、日が暮れて夜になったけども、それがさみしさではなく、星空でも見ながらちょっとそこら辺を歩いてみようかと思わせてくれるような曲です、Lonelyと書いてあるからしんみりできるような曲なのかなと思ったら案外楽しげな曲調だったのが意外でした。

他にも明朝、昼、昼下がり、夕方などその時間に合わせたシチュエーションで書かれた曲が私の何でもない一日が少し色づいた気がします、自分の日常にそこまで踏み入れないけどちょっとしたアクセントがコクを深くする、まさに自分にとっては理想中の理想と言えるCDに出会えました。おすすめです

「8分の7拍子が冬を彩る」─Futurize me

2枚目のCDのお話になります。
「咲良ゆの」さんの「Futurize me」というCDです。

この曲を再生してみて30秒後の私の頭の中はこんな感じでした。
「?????????????????」
追いつきません、ぜっんぜん追いつきません。イントロからぶっ飛ばし過ぎです、HENTAIです。
しかし私はこんなHENTAIで複雑で手の込んだ曲が大好きなのです。3巡目でテンションブチ上がりのドハマりしました。
コーラスをことのさんと恋摘もなかさんがされているそうで、その可愛げのあるコーラスをゆのお姉さんの歌声で引っ張る感じが個人的には好きポイントですね。変拍子・転調まみれのHENTAIメロディに魅了されまくりました、おすすめの一曲です。

もう一曲好きなのが2曲目の「デンパホリック」です。こちらは一曲目のFuturize meとは対照的な四つ打ちのリズミカルな曲ですね。作曲がCkwa(ちくわ)さんで、低音の効いた電子音で美しく奏でる作曲家さんなのですが、その音作りと「電波」というコンセプトが非常にマッチングしていてすごく好きな一曲です。
歌詞も「周波数」や「ミリな距離」といった直喩的な表現もありながら、「トンネルの中」といった電波が届かない場所を隠喩で表現している点も味わい深いなと思いました。まさしく「私のハートがジャック(歌詞から引用)」されました。
これからの季節に聴きたくなる、神曲多しな一枚です、おすすめです!!

「ケトル?いいえケルトです。」─Borealis

3枚目に届いたのは「るぅなん」さんのCD、「Borealis」です。

るぅなんさんは作曲の他に同人音楽メインで流すクラブイベントでDJもされているマルチロールな方で、私もクラブイベントから知りました、お洒落でかわいい選曲でボーカリストオタクたちを魅了する方です。
今回のCDもそんなおしゃれセンスが炸裂したCDです。なお会場ではDLカードでの販売、BOOTHはDL版のみの販売だったのでCDはなかったです、残念…
今回の作品の中でもきゃらめるさんの歌う「Nordic Storm」は特におしゃれと感じました。ボーカルにきゃらめるさんの可愛げなボイスとリズミカルで癖になるケトる…いいえ、ケルト調のメロディは、アルバムジャケットのイラストのような人気の少ない静かな山で火を焚きながらコントレイルを眺めていたくなる曲です。
また、ことのさんの歌う「ふたつ自身のモノローグ」はことのさんらしからぬ艶っぽい声でカッコよくすませた曲調で、まめこさんの歌う「角砂糖の恋」は、少し懐かしさを感じて思い出に浸れる、暖かくなる曲です。

「精一杯の愛情をみんなへ~!!」─Letter

4枚目は「miya」さんの「Letter」です。

XFD(クロスフェード)を聴いたときにびっくりしたのが3曲目の「Love Limit」を聴いたときの衝撃感です。
Miyaさんといえば1stアルバムや2ndアルバムでも「かわいい、ふわふわ」といったイメージだったのですが
(参考:2ndアルバム「FancyPoppin’Party!」

…こんな感じでかわいい、元気!!ってイメージが強かったんです、しかしそれは今作のCDで単なる幻想だとブチ壊されることになります。
今作の3曲目「Love Limit」を聴いたとき、
お、、、おみやさん!!!???
ってくらい色っぽくて艶っぽくてえっちえちなんです、アンタ誰っさね!!!?
これはMiyaさんの秘められた能力です。それを引き出した作曲者さんのTekaluさんは天才なんです、魔導士ですよ。
Miyaさん自身もこのLove Limitを歌うときは歌い方や英語のフレーズに苦戦したらしいです。にしてもTekaluさんの00年代前半のハウスっぽいメロディとMiyaさんの艶っぽいボイスは癖になる、これは聴いてみないとわかんない感覚です、一回手に取ってみるべし!!!
また、5曲目の「Streaming Love」はいるかアイスさん作曲で、可愛らしい声、可愛らしいメロディー、「いるか節」と言われる独特なコードがあるそうですが、それも織り交ぜながら等身大のラブソングを歌ってくれてるようで、僕が好きな一曲でもあります。とにかく手に取って聴いてみると魅力が増大するCDと感じました!!!

「小春日和?春を先取り?」─Party Popper

5枚目に届いたのが、アタリメさんの「Party Popper」です。

アタリメさんは渋谷系のアーティストさんです。
突然ですが、私が音楽を好きになったのが沖井礼二さん率いる「Cymbals」がきっかけなので、渋谷系(ネオ渋谷系)のメロディーやグルーヴには非常に馴染みがあったりするのです。アタリメさんも例にもれず渋谷系のおしゃれなグルーヴを奏でてくれる作曲者さんです。
そんな中でも今回気になったのが「春色ファンファーレ」という曲です。
秋M3といえば季節曲で出すなら「秋・冬」の曲が多かったりするのですが、アタリメさんはあえて春を思い出させてくれる曲を書いてます。なんとも不思議なんです。
しかし、聴いてみると解像度が一気に上がりました。冬に見る春というのは愛おしくて、少し切なくて、でもどこか明かるげな、「もうちょっとで迎えに行くから待ってろ!!」と思わせてくれる、冬の終わりにはピッタリな曲を書いてくれたと思います。
また、2曲目の「サブリミナル」のギターポップスっぽい曲調はどこかへ走り出したくなるような曲でした。

「れでぃーす&じぇんとるめん!!」─Chicktic

6枚目に届いたのがことのさんの「Chicktic」です。

はい、言わずもがな知れたかわいいボーカリスト、私の推しです、私がことのリスナーです。(我が物顔) 同人音楽の世界を知ったきかっけもことのさんの1stアルバム「Amaoto magic」からです。今回は通算で5つ目のアルバムになるそうです。
実はここで死ぬほど時間使ってます。なぜなら1曲目の「@むげんだいなんだい」で感想を書こうと思ったらいつの間にかノリまくって筆が止まるか「今日もあたしはかわいいの!!!」
とずっと綴ってしまうんですもの…
ことのさんといえば「しっとり系」なイメージが強かった私にとって、@むげんだいなんだいの超ノリノリのズンズン調は最初は正直合わないんじゃないかとおもってました。しかし聴いてみると意外、「殻をぶち破った!!!」だけじゃない、ぶちやぶるまでの不安も込めて、これが新生ことのだ!!!って思わせてくれる神曲でした。
また、3曲目の「さよならメリーゴーランド」も好きな一曲で、Ckwaさん作曲のしっとりした曲調で綴られた曲です。あえて直接的な表現を多用せず、ふわふわとした印象を持たせているのが印象的でした。個人的には「少し切ないメロディーに酸い甘いの思い出を持ったまま、何処へ向かうんだろう」といったイメージが思い浮かびました。おしゃかわ切なメロディではあるものの。不安にはならない、風のような、空気のような何かが包んでくれる安心感はちくわさん、そしてことのさんボイスのおかげでしょう。

「ネオ・東京ノスタルジア」─Azure Breezy Journy

7枚目に届いたのが「λ(らむだ)」さんの「Azure Breezy Journy」です。

クロスフェードを聴いたときに1曲目の「Take me out‼」が古き良き渋谷系だったのでCDを購入することに。しかし私の予想は良い方向に裏切ってくれました。もっとおしゃれテイストな曲が控えていたのです。
私が好きなのは2曲目の「ろじうらプロムナード」。ボーカルはMadoromi mimi(miyaさん・ことのさんのユニット)です。こちらはどちらかと言うとアキシブ系に属する曲なのですが、イントロや間奏で奏でられる「ぱぱや~ぱぱらや~」のスイングや爽やかなブラスパートが古き良き00年代後半によく奏でられた優しいアキシブ系を思い出させてくれて、心がキュッと締め付けられる甘酸っぱさがありました。
4曲目の「東京ノスタルジー」の爽やかなギターソロと伸びやかなメロディーはまさしく00年代前半の東京っぽい、肩の力を抜いて歩いてみたくなる一曲でした。



とりあえず療養期間中に届いたのはこの7枚です。購入したのは総じて15枚。後半もまだまだ続きますよ…


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