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2022年ライブ総括⑥Liella! 2nd LoveLive! ~What a Wonderful Dream!!~ (大阪公演)

全国的に梅雨入りし、雨ばかりが続いてなんだか気分も重たくなるような6月初旬。
だがそんな重たい湿気を吹き飛ばすような暑い熱いライブが開催された。

2ndアルバムを引っ提げて開催されたツアーの追加公演。
アルバムに収録されている各メンバーのソロが聞けるのももちろんだが、何より初のフルバンドでの生演奏が行われると聞き、楽しみすぎて夜しか眠れなかった。

前々から、Liellaの楽曲は各楽器がしっかり入ったバンドサウンドになっているものが多いことに驚かされていた。
他のラブライブシリーズにも同様の曲は多いが、Liellaに関してはまるで初めから生バンド演奏を想定していたのではないかと思えるほど、多くの楽曲がそのように構成されているからだ。
(少々ベースをかじっていた身からすると、ノンフィクションのスラップからのウォーキングベースなどまさしく垂涎ものだ。)

そんなこんなで自分の中での2ndライブへの期待値は極限まで高まっていたが、そんなハードルを安々と飛び越えるような素晴らしいパフォーマンスを目撃することとなった。

Shooting Voice!!

まさかの1曲目でひっくり返った。てっきり前4公演と同様GOING UPが来るものと思っていたからだ。
初っ端からアクセル全開。Liellaは常に全力だった。
ならばこちらもそれに全力で応えたいと心から思った。今夜君に声が届いてほしい、届けたいとどれほど願っただろうか。

その9ヶ月後に願いが叶うことを、この時はまだ知らない。

1.2.3!

MCを挟みDancing Heart La-Pa-Pa-Pa!を披露した後、あの印象的なギターイントロが流れた瞬間、心が震えた。
嗚呼、これこれ!これを求めてたんだ!!
何を隠そう、拙者1.2.3!大好き侍。
就活期そして新社会人になる直前、新しい環境に飛び込む勇気をこの曲から貰った。
そんな思い入れのある曲の大好きなギターイントロを生で聞くことができたので、もうこの時点で十二分に満足していた。
安上がりな男である。

ソロ曲パート

1.2.3!の余韻に浸る間もなく、各メンバーのソロ曲パートが始まった。
この時ほど、キャストとキャラのリンク、そして実在性を感じたことはない。
勿論、他の楽曲、ライブでも常にそうであることは大前提としてだ。
おそらくソロ曲ということもあり、各々のキャラを全力で表現できることも要因の一つではないかと思う。

まあそんな理屈はいい。確かにそこにはLiellaがいた。
澁谷かのんが、唐可可が、嵐千砂都が、平安名すみれが、葉月恋がいた。

実際、水色のSundayが流れた瞬間、一瞬本当に可可が現れたのかと思ったほどだ。
曲の衣装を身に纏ったLiyuuさんはあまりにも唐可可そのものだった。

みてろ!

そんな素晴らしいソロ曲パートだが、その中でも特に印象深いのが平安名すみれの「みてろ!」である。

この曲は当然、すみれのことを歌ったものではあるが、ペイトン尚末さんのことも歌っているようにも感じてしまう自分がいた。
当然、そんな訳ないとは分かっているが、彼女の過去の経歴を知るとそう推測してしまう。オタクの悪い癖だ。

過去にアイドルING!!!として活動していたペイトンさん。
その時に”ハーフはアイドルになれない”と心無い言葉を投げかけられたこともあったそうだ。
だが、そんな言葉にも負けず、彼女は平安名すみれ役を勝ち取った。
その後の活躍ぶりは説明不要だろう。
彼女は実力で夢を掴みとり、最高のアイドルとなったのだ。

みてろ!はそんな彼女の経験そのものを歌っているようにも感じ、クソデカ感情にならざるを得なかった。

だいたいあなたさまはどちらさまです?
知らない 知らない
いーや 僕の価値は僕が一番
知ってる 知ってる

みてろ!/平安名すみれ

ステージにノンフィクション衣装で現れた彼女は、最高に輝くお姫様そのものだった。

ダンスソロ~楽器隊ソロ~ノンフィクション!!

みてろ!の後、他の4人も登場しダンスソロパートが始まった。
ここのダンスも各々の個性が出ていて面白い。
青山さんは優雅なバレエを思わせるダンス、岬さんは本領発揮と言わんばかりのキレッキレのダンスだった。

ダンスソロが終わり、いよいよノンフィクションか?と思いきや楽器隊のソロ。
これが本当に良い。エフェクターゴリゴリのギターソロ、シンセサイザーソロ。心地よい旋律が全身を震わせる。ここだけでも音源化してほしい。

そして満を持してのノンフィクション!!
実は1stライブではWish Song衣装だったため、完全版を見るのはこれが初めてだった。
いや、なんだこの美しさの暴力は、、この衣装だと所作の美しさが一層際立つように感じる。
まだステージから遠いスタンド席で良かった。こんなものを間近で見た日には生きて帰れる自信がない。
それほどまでに格好良さと美しさが詰まったパフォーマンスだった。

ユニゾン

不思議なことに気づけばアンコールが終わり、最後の曲になっていた。
おかしい。どこかで記憶が飛んでいたようだ。

今だからこそ話すと、正直この曲を聞くのが怖かった。
”ずっと終わらないで 時がとまればいいのに”
心からそう思った。
実質1期生としては最後のライブとなった今回のツアー。
この曲が終わってしまったらある意味これまでのLiellaにはもう会えない。
ある意味一つの終止符が打たれてしまうと勝手に思いこんでいた。

だがそれは間違いであることに気づく。
ユニゾンは決して過ぎゆく時間を惜しむような曲じゃない。
この曲の根底にあるテーマはまさにラブライブそのものなのだ。

曲の冒頭に入る時計の秒針の音。
時間はあっという間に過ぎてしまう。だからこそ”今”を大切に、そして全力で駆け抜けよう。
そんな想いが、メッセージが強く感じられる。

兎角人間というのは変化を受け入れ難いもの。(でかい主語で失礼)
2期生が加入することに、当初少しばかり抵抗感を感じてしまったのもそれを証明している。
1stライブツアー全22公演を駆け抜けてきた5人をみているからこそ、余計にそう思ってしまっていた。

だがLiellaは変化を恐れない。変化を恐れず進化し続ける。未来に向かって前に進み続ける。
そんなLiellaだからこそここまで好きになったんだ。そのことを忘れてしまっていた。
愚かなオタクここに極まれりだ。

変化を恐れる必要はない、楽しもう。
そうユニゾンから教えてもらった。
あらゆる意味で、2ndライブの締めに相応しい楽曲だった。

3rdライブツアーの開演前にも流れたユニゾン。なんだかこれから舞台に立つ2期生の背中を押しているような気がしたのは自分だけだろうか。

全部受けとめあおうよ もう二度とはない「いま」を
これ以上はムリだと 言えちゃうくらい楽しもうよ
~(中略)~
笑顔の瞬間が僕ら強くするんだ
外れたリズム
それも大切な「いま」になる
~(中略)~
まだここにいさせてと (願えど)
秒針は変わらずに (進む)
それでも握りしめる 君といる瞬間を

ユニゾン/Liella

最後に

2期生のみなさん。
Liellaの一員になってくれて、本当にありがとうございます。
みなさんが魅せてくれる新しい色が、本当に大好きです。

そしてまだ見ぬ3期生のみなさん。
お会いできる日が今から楽しみです。
Liellaにどんな新しい風を吹かせてくれるのか、わくわくが止まりません。


進化し続けるLiellaをこれからも追い続けていきたい。


興奮しすぎて1stブレードと気づかず撮る阿呆


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