ローグライクハーフシナリオ『試練の塔を登れ』ver.2.0



ローグライクハーフシナリオ『試練の塔を登れ』ver2.0

ghostwriter
2023年8月26日 


「ローグライクハーフ」 /FT書房 作:杉本=ヨハネ 監修:紫隠ねこ
「ローグライクハーフ」基本ルール入手先URL ftbooks.booth.pm/items/4671946

本シナリオは、下記の作者によって、下記を想定して作成されています。

・作者:ghostwriter
・作成日:2023/8/26 V2.0
・プレイヤー(人数):1
・プレイ時間(分):40~60分
・対象年齢(歳):10~99歳
・ゲームマスター:不要
・ジャンル:ファンタジー
・レベル:初級
・難易度:normal
・形式:シナリオ(d66)
・世界:オリジナル

1:背景

 サンサラス丘陵地帯に『試練の塔』と呼ばれる塔が建っていた。上部は崩れていて、何階建てだったかはわからない。
その塔には『何でも願いを叶える存在がいる』という伝承があった。
また、『試練の塔』に挑んだ冒険者たちは、ある者は『5階だった』と言い、ある者は『いや、11階だった』と話し、『登る度に階数が変わる』という不思議な噂もあった。
塔にはたくさんの財宝があり、数多くの冒険者が挑んできてもまだ隠された財宝があるという。そして、6階以上の階数に挑んだ冒険者は【どんな願いも叶える存在】に出会い、莫大な財宝を手に入れるものや、一国の主になった者もいるという。
そんな『試練の塔』に挑むものは後を絶たない。
今日も塔に挑む者がその入り口に立っている。

2:プロローグ

長い旅の末、君は『試練の塔』にたどり着いた。馬は疲れ果て、塔が見えるなり息を引き取った。風雨に打たれたマントはぼろぼろになり、君も満身創痍だ。
【どんな願いも叶える存在】がいるというこの塔に挑んで、あとは楽に暮らしてやる。君はそんな想いを胸に塔を見上げた。上の方は崩れている。
『6階以上あるように見えるが……』
君はこの塔にまつわる伝承を思い出した。
『試練の塔は登る者によって階数が変わる。6階以上の階へ到達した者は【どんな願いも叶える存在】に出会い、莫大な財宝や国を手に入れるだろう』
君も野望を抱きながら、塔の入り口に立った。



試練の塔
(AIイラストくんで作成)

3:冒険とゲームの勝利

このゲームの勝利とは、シナリオにおける使命を達成することです。『試練の塔を登れ』では、『試練の塔』を登って【どんな願いも叶える存在】に出会うのが使命です。 1回のd66での結果は1階とし、5階の中間イベント以降はダイス結果で6階~11階と塔の階数は変化するようになっています。『試練の塔を登れ』は一人の主人公が3回までの冒険を遊べるようにデザインされています。1回の「冒険」は塔に1回登って帰ってくる(かゲームオーバーになる)ことを指します。

4:ゲームの終了(冒険の成功と失敗)

主人公が死亡したら、冒険は失敗で終了します。最終イベントを終えた場合にも、ゲームは終了です。そのときに条件を満たしていれば、冒険は成功に終わります。 冒険が成功した場合、主人公は1経験点を獲得します。冒険に失敗した場合には、これを得ることができません。

5:繰り返し遊ぶ

『試練の塔を登れ』は、同じキャラクターで複数回遊ぶことができるゲームです。ただし、1人の主人公が挑戦できる回数には上限があります。同じ主人公で挑戦できる回数は3回までです。別の主人公に変更した場合には、この回数はリセットされます。 

6:『手がかり』について(『試練の塔を登れ』の場合)

『試練の塔を登れ』では、手がかりは中間イベントの5階以上に進む場合に使用します。手がかりがないと6階以上に進めません。『試練の塔を登れ』では、手がかりは装備品になります。

7:マップ表(d66)

出目の十の位が1......空き部屋(隠された何か)
出目の十の位が2......中立または友好的な弱いクリーチャー
出目の十の位が3......イベント
出目の十の位が4......トラップ
出目の十の位が5......弱いクリーチャー
出目の十の位が6......強いクリーチャー
※11以降を参照してください。

8:一本道モード

一本道モードでは、あなたは分岐を気にすることなく、d66によってマップを決定していきま す。このモードでは、あなたはマップタイルを一定枚数めくることで次のイベントへと進みます。 『試練の塔を登れ』では、1枚目から4枚目のタイルをめくり、マップタイルに付随するできごとを体験した後に、5枚目の中間イベントのタイル(固定)に進みます。そこから先のマップタイルでは最終イベントが登場する確率が上がっていきます。d66の出目によって、通常のマップタイルの 代わりに最終イベントが出現します。次の表を参照してください。
・6枚目......出目が11~16なら最終イベントが出現
・7枚目......出目が11~26なら最終イベントが出現
・8枚目......出目が11~36なら最終イベントが出現
・9枚目......出目が11~46なら最終イベントが出現
・10枚目......出目が11~56なら最終イベントが出現
・11枚目......必ず最終イベントが出現
一本道モードで遊ぶ場合、基本ルールの「42:逃走」は、『試練の塔を登れ』においては『試練の塔』への挑戦を諦めることになり、一回の冒険はそこで終わりになります。
※『試練の塔を登れ』は、一本道モード専用のシナリオです。
※中間イベントおよび最終イベントでは、逃走を行うことができません。

9:従者と装備品について

 『試練の塔』に到着した時には主人公は一人だけです。従者は塔を登り始めた時にはいません。塔の中で従者になりえるクリーチャーと出会った時に交渉に成功すれば従者になります。
交渉は、クリーチャーの反応が【歓待】【友好的】【中立】の時にのみ、【幸運ロール(目標:4)】に成功すれば従者にできます。最大従者点までのクリーチャーを従者にできます。どんな従者になるかは各クリーチャーに記載されています。
※冒険の初めはランタン持ちも居ないため、主人公が片手にランタンを持たない場合は、あらゆる判定ロールに-2の修正が付きます。


10:宝物表(Treasure Table)

○宝物表(Treasure Table)≪1d6で決定≫
出目【1以下】金貨1枚
出目【2】1d3枚の金貨
出目【3】2d3枚の金貨(下限は金貨2枚)
出目【4】1個のアクセサリー(1d6×1d3枚の金貨と同等の価値)
出目【5】1個の宝石・小(1d3×5枚の金貨と同等の価値。下限は金貨7枚の価値)
出目【6】1個の宝石・大(2d3×5枚の金貨と同等の価値。下限は金貨15枚の価値)
出目【7以上】 【魔法の宝物表】でダイスロールを行う。
●魔法の宝物表(Magic Treasure Table)≪1d6で決定≫
出目【1】『治療の薬瓶( healing potion 』
治療効果のある液体が入った瓶。飲むと主人公の生命点と副能力値が最大値まで回復する。

</>貴重なガラス瓶に綺麗な緑色の液体が入っている。飲み終えた瓶を魔法屋で買い取ってくれれば良いのだが。</>

出目【2】『パンパロパンの棍棒(club of panparopan)』
棍棒の取っ手部分に革で出来た帯が付いていて、『パンパロパンと叫べ』と文字が刻まれている打撃武器。攻撃時に「パンパロパン!」と叫びながら殴ると攻撃ロールに+1の修正が付く。

</>使い勝手の良さそうな棍棒だ。帯に何か書いてあるな『パンパロパン?』おっと、勝手に手が動く!</>

出目【3】『いないいないマント(cloak of transparent)
見た目は普通のマント。纏うと透明になれる。戦闘途中でも逃走ができる。その際、このマントを纏っている主人公だけは攻撃を受けない。

</>透明になっているか不安だな。音を立てずにゆっくり逃げよう。</>

出目【4】『卑怯な蝙蝠のアミュレット(amulet of the bat )』
蝙蝠が刻まれた石のお守り。これを握りしめて粉々にすると、【敵対的】なクリーチャーの態度を【中立】にできる。戦闘の最初に使うと効果が現れる。一度でも攻撃するとその効果は現れない。一度【中立】になったクリーチャーの態度を再度1d6して決めること。【死ぬまで戦う】の反応にはなんの効果もない。

</>硬めのクッキーのような少し脆い石に蝙蝠が刻まれている。食べても美味しくなさそうだ。</>

出目【5】『白い本(white book)』
この分厚い本は何も書かれていない。アイテムとして持っていると、副能力値が0になった場合、マップを開く(d66する)度に1点回復する。本はかさばるので装備品の2枠を取る。魔法屋に売ると金貨80枚になる。

</>この本は奇妙だ。分厚いのに中身は真っ白。自分の今までの人生を書き留めることができる。さて、何ページ埋まるか。</>

出目【6】『ゾンビを魅了する指輪(Ring of charm zombies)』

この不気味に歪んだリングを嵌めると、ゾンビやスケルトンなどのアンデッドを従者にできる。敵としてアンデッドが現れた時に使用すると、アンデッドはただちに【友好的】になり、主人公の従者になる。一度でも攻撃してしまうと効果はない。最大従者点以内で1d6体のアンデッドを従者にできる。従者になったアンデッドは兵士として扱う。生命点が0になったら崩れて掻き消える。合計10体までアンデッドを従者にすると単なる指輪になる。魔法屋に効果を残したまま売ると金貨60枚、効果を無くした指輪なら5枚で売れる。
</>君がこの指輪を嵌めると魅力が増した気がした。おや?向こうにいるゾンビから熱い視線を感じる。</>

11:隠された何か表(Secret Gear Table)

塔の中には、怪しい場所がいくつかあります。ここで【器用ロール】 に成功すると、【隠された何か】を発見します(目標値:4)。主人公が一度だけ挑戦可能です。
○出目11
『怪しげな祭壇(mysterious  altar)』
いくつか瓦礫が溜まっている部屋だ。床や壁には何かの紋様を描いた形跡が残っている。
【器用ロール(目標値:4)】に成功すれば、何かの儀式に使われた祭壇が見つかる。怪しげな雰囲気でいかにも何か起きそうだが特に何もない。瓦礫を崩した時にキラリと光る宝石(6階以上に進む手がかり)が見つかる。この宝石は持っていると1戦闘に1回だけ生命点を2点回復する。
※出目13のコインか出目16の義眼のいずれかを持っているのなら手がかりの効果はない。

○出目12
『絶対に開かない小箱(rock-box)』
モザイク状に石が敷き詰められている部屋だ。特に何かを現しているものではなく、単なる装飾だ。
【器用ロール(目標値:4)】に成功すれば、モザイクの一つが小箱だと気づく。しかし、この小箱は石を精巧に削ったもので、“絶対に”開けられない。
魔法屋や雑貨屋に売ると金貨20枚になる。

○出目13
『超幸運のコイン( lucky-lucky coin)』
塔に住んでいるクリーチャーが遊んでいるらしい賭博場だ。簡易なテーブルとイスが乱雑に並んでいる。
【器用ロール(目標値:4)】に成功すれば、テーブルの上にある一枚のコインが目にとまる。このコインを持っていると、すべての判定ロール(攻撃、防御、魔術、幸運、筋力、器用)に+1の修正が付く。ただし、持っている間は何故かすべての金貨を失う。新しく得た金貨もいつの間にか失っている。(ポケットや金貨袋に穴が開いていたなど)失うのは金貨だけで、宝石などはそのまま。
※このコインは6階以上に進む手がかりの代わりとして使える。出目11の宝石を手に入れているのならその効果はない。

○出目14
『無敵の像(invincible little statue)』
15cm程の小さな像がたくさん転がっている部屋だ。どれも精巧に作られていて、今にも動きだしそうだ。
【器用ロール(目標値:4)】に成功すれば、自分によく似た像が見つかる。これを持っていると、一回の戦闘に一回だけ防御ロールが必ず成功する。タイミングは生命点が半分を切ったらいつでも発動できる。3回使用したら像は粉々になって効果を失う。

○出目15
『塔の地図(map of tower)』
壁一面に地図が貼ってある。どうやら『試練の塔』の地図のようだ。
【器用ロール(目標値:4)】に成功すれば次の階の様子が描いてある部分が見つかる。
次の階のマップをd66して決める際に、十の位が4、5及び6の時は振り直しができる。2度目は出た結果に従う。


○出目16
『盗賊の義眼(artificial eye of thief)』
死体が転がっている。どうやらこの塔に挑んで死んだ者のようだ。
【器用ロール(目標値:4)】に成功すれば、この死体が義眼をしていることに気が付く。義眼に気付くと死体から霊体がユラリと抜け出してきて、『私は餓死した盗賊だ。食べ物が欲しい』と言ってくる。食べ物を1つ差し出すと、美味そうにそれを食べる(食料は減らない)。『ああ美味かった』と言うと、『わたしの右目の義眼を持って行きなさい』と死体の右目を指す。
この義眼を持っていると、罠(トラップ表)を発見する際の【器用ロール】に+2の修正が付く。
※この義眼は6階以上に進む手がかりとして使用できる。出目11の宝石、出目13のコインいずれかを持っていれば手がかりの効果はない。

12:◇中立または友好的な弱いクリーチャー表

◇出目21
『ゴブリンのギャンブラー( Goblin gambler)出現数:3レベル:3 宝物:修正+1 ≪反応表≫ 1~2【歓待】 3~6は【友好的】 タグ:悪の種族

部屋の中にテーブルとイスがあり、ゴブリンがカードを使ったギャンブルをしている。ゴブリンは主人公を見ると、ゲームに誘ってくる。カードゲームに参加するなら、金貨一枚を賭けて、【幸運ロール(目標値:3)】に成功すれば金貨三枚が戻ってくる。失敗は金貨一枚を失う。ゲームは3回まで行える。
※ゴブリンのギャンブラーを従者にする場合は、戦わない従者になる。ランタン持ち(技量点0、生命点1 ランタンだけを持つ)、太刀持ち(技量点0、生命点1 ラウンド消費しないで弓やスリングから接近武器に交換できる)、荷物持ち(技量点0、生命点1 装備品を3個まで持たせられる)、斥候(技量点0、生命点1 主人公とは別に【察知】の【器用ロール】(目標値:4 技量点0)が可能)から選択すること。斥候にするには金貨5枚を払うこと。

</>ゴブリンがテーブルの上でカードを使ったギャンブルをしている。「やあ!新たな仲間だ!」君はカードゲームに誘われた。君のギャンブラーとしての腕を見せてやろうじゃないか。</>

◇出目22
『気弱な魔術師(weaker magician)』出現数:1 レベル:2 宝物:修正+1 ≪反応表≫ 1~3は【中立】4~6は【逃走】 タグ:善なる種族

魔術師が儀式魔法の準備をしている。床に魔方陣を描いている途中だ。
魔術師は何かを召喚しようとしていて、反応が【中立】の時には勇気がない様子で儀式をやめてしまう。【逃走】の時は魔方陣を慌てて足で消して立ち去ってしまう。
※気弱な魔術師を従者にする場合は、戦わない従者になる。ランタン持ち(技量点0、生命点1 ランタンだけ持つ)、荷物持ち(技量点0、生命点1 装備品3個まで持たせられる)、太刀持ち(技量点0、生命点1 ラウンドを消費しないで弓やスリングから接近武器に交換できる)、斥候(技量点0、生命点1 主人公とは別に【察知】の【器用ロール(目標値:4 技量点0)が可能】)から選択すること。斥候にするには金貨5枚を払うこと。

</>床にしゃがんで固形の石灰や木炭を使って、何かを描いているローブ姿の男がいる。「……この魔方陣で……僕に呼び出せるかな……」独り言をいいながら何かの召喚の準備をしている魔術師のようだ</>

◇出目23
『彷徨うスケルトン(wandering Skeleton)』出現数:1d6 レベル:3 宝物:通常 ≪反応表≫ 1~4【中立】5~6は【逃走】 タグ:アンデッド

スケルトンが隊列を組んで一定のリズムで部屋をグルグルと歩いている。
このスケルトンは作成した魔術師が何らかの理由で命令をやめてしまったため、ただ部屋を歩いているスケルトンだ。
※彷徨うスケルトンを従者にする場合は、戦う従者の兵士(技量点0、生命点1)になる。

</>ザッザッザッと一定のリズムで隊列を組んで歩いているスケルトンがいる。誰にも命令を受けていないとこんな風になるのか。憐れだなと君は思った。</>

◇出目24
『ドワーフの冒険者(dwarf adventurer)』出現数:1 レベル:4 宝物:修正+1 ≪反応表≫ 1~4【友好的】 5~6【中立】 タグ:善の種族

部屋の真ん中で休んでいるドワーフがいる。
このドワーフは『試練の塔』に挑んでいる途中で、今は食事を摂り、身体を休ませている。
※ドワーフの冒険者を従者にする場合、戦う従者の剣士(技量点1、生命点1)になる。金貨7枚を支払うこと。

</>ドワーフが座って食事を摂っている。「やあ、君もこの塔に挑戦しているのか。何を願うのか決めているのか?」ドワーフは人懐っこい笑顔で君を見た。偏屈なドワーフにしては珍しいなと思ったら、側にはエールの匂いがする小さめの木樽が3つ転がっている。この塔で見つけたのか、持ってきたのか</>

◇出目25
『盲目のメデューサ(blind Medusa)』出現数:1 レベル:4 宝物:なし ≪反応表≫ 1~2は【友好的】 3~6は【中立】 タグ:人間型

部屋には石像がいくつか転がっている。どれも冒険者のようだ。奥には髪がうねうねと動く老婆がロッキングチェアに座っている。
この老婆は盲目になり石化能力を失くしたメデューサだ。盲目になる前は『試練の塔』に挑戦する冒険者を石化させてきたが今はその能力を無くして、攻撃的ではない。
※盲目のメデューサを従者にする場合は、魔術師(技量点0、生命点1、魔術点1)になる。メデューサの魔術師は火球(【魔術ロール】で目標値:敵のレベル以上で敵に1点のダメージを与える。レベルが1点超える毎に追加で1体ずつダメージを与える。1体に複数のダメージは与えられない。『試練の塔』はどの部屋も〈狭い〉空間とする)を使える。金貨5枚を支払うこと。

</>元は冒険者だったであろう石像が転がっている部屋で、ロッキングチェアをキーキー揺らしながら老婆が座っている。この石像を作ったメデューサらしいが攻撃してくる気配はない。「おや?誰か来たのかい?」メデューサが顔を向けると、その目は傷付き、盲目のようだった。</>

◇出目26
『黒エルフの冒険者(black elf)』出現数:1 レベル:6 宝物:修正+2 ≪反応表≫ 1~2は【友好的】 3~6は【中立】 タグ:人間型

部屋で座って瞑想をしている黒エルフがいる。
この黒エルフは『試練の塔』に挑戦している冒険者で、今は休憩しているところだ。黒エルフは主人公に気が付くと「僕の瞑想を邪魔しないでくれ」と言って瞑想を続ける。
この黒エルフは従者になることはないが、金貨を支払えば聖水か治療のポーションを譲ってくれる。反応が【友好的】なら聖水は金貨7枚、治療のポーションは金貨30枚で、【中立】なら聖水10枚、治療のポーション50枚となる。

</>黒エルフが部屋の真ん中で瞑想をしている。君に気が付くと「僕の瞑想を邪魔しないでくれ」と言ったきりまた瞑想を続ける。こんなクリーチャーがいる塔で瞑想などよく出来るものだ。君はちょっといたずらをしたい衝動にかられた。</>

13:□イベント表

□出目31
『瓦礫の山(pile of rubble)』
部屋が瓦礫で埋もれている。次の階に進むためにはこの瓦礫の山を乗り越えて向こう側の階段に行くしかない。ガラクタに足を取られながら進むと、転んでしまう。【幸運ロール(目標値:4)】に成功すれば、ガラクタの中にまだ飲める治療のポーション(生命点を最大値まで回復する。主人公は一回の冒険で一度しか治療のポーションの恩恵を得られない)が目の前に転がっているのを発見する。

□出目32
『魔法の噴水(magic fountain)』
部屋の中央に噴水があり、水が吹き出している。水源は見当たらないので、魔法の噴水のようだ。
この噴水で身体を洗うと生命点が5点回復する。水を入れられる容器に入れて持っていこうとしても、効果はない。
『試練の塔』に住む他の冒険者との戦闘で傷付いたクリーチャー(ゴブリンやオークなど)がいるが、ここでは戦闘にならない。
※この水で身体を洗うことができる。毒などを浴びたあとならその効果が無くなる。

□出目33
『幻影の宿屋(phantom inn)』
夢か幻か、この部屋は快適なベッドがある宿屋の一室になっている。
この部屋に入った主人公は強烈な眠気に襲われて、ふかふかの快適なベッドで眠ってしまう。目が覚めると生命点と魔術点、幸運点、筋力点、器用点など副能力値が5点回復しているが、金貨が10枚もしくは金貨10枚相当の宝石(金貨10枚以上の宝石ならその分の価値)が失われる。金貨も宝石もない場合は生命点や副能力値は回復しない。
また、目が覚めると殺風景な部屋で寝転んでいる。

□出目34
『なぞなぞ魔女(riddle witch)』
悪趣味な装飾品で溢れた部屋にニヤニヤ笑う老婆がイスに腰かけている。
この老婆は、なぞなぞ魔女でなぞなぞに答えるためには【技量点(目標値:3)】に成功すると正しい答えを言える。
成功したら【情報】として次の階に進む際のd66で十の位が5、6だった時は振り直しができる。
失敗すると次のd66は十の位が6に固定される。
 </>「私はなぞなぞ魔女だ。お前になぞなぞを出して答えられたら次の階に行かせてやろう。さあ、いくよ……朝は3本足……違った。ダメだね耄碌しちまったようだよ!」</>

□出目35
『願いを叶える存在の偽物( False being )』
この部屋は明るい暖かい光で溢れている。その中でも一際輝く人型の何かが立っていて、『塔の主』を名乗る。
この塔の主は偽物で、主人公が信じて願いを言うと、「バカめ!そんな簡単に願いが叶うか!」と稲光を主人公に浴びせる。主人公は生命点は減らないが、心が酷く傷つき、暗くじめじめした場所で目覚める。次の階での最初の【判定ロール】に−1の修正がつく。
次のd66では十の位が6固定となり、全ての判定ロールに-1の修正が付く。

</>「私はこの塔の主です。あなたはこの塔の最上階まで到達しました。さあ、あなたの叶えたい願いをいいなさい。何でも叶えてあげましょう」</>

□出目36
『塔の中の商人(merchant in the tower)』
部屋の中にゴブリンとオークがいる。床に商品を並べている。どうやら塔に挑戦して失敗した冒険者から奪った品を売っているようだ。
ここでは、ローグライクハーフの基本ルールに載っている魔法ではない武器、鎧、盾、ロープ、ランタン、聖水が買える。交渉【幸運ロール(目標値:4)】に成功すればゴブリンかオークが戦わない従者のランタン持ち、太刀持ち、荷物持ちとして従者になる。

 </> 「お客さん、安くするよ。どこから持ってきた品かって?あんたみたいなマヌケな……おっと!勇敢なお方が持っていた品さ」</>

14:■ トラップ表

■出目41
『落とし穴(pitfall)』 難易度:3 対象:ランダムに1人
【器用ロール(目標値:3)】に失敗すると、ランダムに一人が落とし穴に落ちる。この落とし穴は下の階に落ちる為、主人公が落ちた場合には、そこで一回の冒険が終了する。『試練の塔』の挑戦が3回目ならその主人公での挑戦は出来なくなる。落ちたのが主人公なら生命点に1点のダメージとランダムで装備品が一つ壊れて使えなくなる。
1d6の1で剣、2で盾、3で鎧、4~6でランタンが壊れる。
従者が落ちたらその従者は死亡する。

■出目42
『落ちてくる天井(falling ceiling)』 難易度:4 対象:1d3人(ランダムに選択)
部屋に入ると天井の一部が落ちてくる。【器用ロール(目標値:4)】に失敗すると、1d3人のキャラクターに天井が当たり、生命点1点のダメージを与える。成功すると、間一髪落ちてくる天井から身をかわすことができる。

■出目43
『吹き出す毒(spouting poison )』 難易度:4 対象:1d3人(ランダムに選択)
廊下を進んでいると、壁から毒が吹き出してくる。
【幸運ロール(目標値4)】に失敗すると、どこかで身体を洗うまでは、戦闘最初の弓などによる遠距離攻撃と【攻撃ロール】と【防御ロール】に-1の修正が付く。

■出目44
『飛び出す槍(pop-up spear)』 難易度:3 対象:1d3人(ランダムに選択)
廊下の壁から槍が飛び出してくる。【幸運ロール(目標値:3)】に失敗すると、1d3人のキャラクターに生命点1のダメージを与える。成功すると、華麗な身のこなしで槍をかわせる。

■出目45
『爆発する箱(exploding box)』 難易度:3 対象:全員
部屋の中に箱が置いてある。豪華な宝箱のようだ。
この箱を開けると爆発する。
全員を対象に【幸運ロール(目標値:3)】をして、失敗したキャラクターは生命点1のダメージを受ける。成功すると爆発に巻き込まれるが、全身煤にまみれて髪の毛がチリチリになるが、命にかかわらない程度で済む。

■出目46 『転がる大球(big rolling ball)』 難易度:4 対象:全員
狭い廊下の向こうから大きな球が転がってくる。
全員を対象に【器用ロール(目標値:4)】を行い、失敗したキャラクターは大球に押し潰される。生命点1のダメージがある。成功したものはダメージを受けない。主人公が成功するとそこで一回の冒険が終了する。『試練の塔』の挑戦が3回目ならその主人公での挑戦は出来なくなる。

15:◇弱いクリーチャー表

◇出目51
『ゾンビの集団(group of zombies)』出現数:1d6+1 レベル:3 宝物:通常 ≪反応表≫ 1 ~4は【敵対的】5~6は【死ぬまで戦う】タグ:アンデッド
異臭を放ちながらこちらにゆっくり近づいてくるゾンビの集団。動きが遅いため、主人公達の【攻撃ロール】と【防御ロール】に+1の修正が付く。


◇出目52
『ゴブリンとオークの混成部隊( A mix of goblins and orcs)』出現数:2d6+2 レベル:4 宝物:修正+1 ≪反応表≫ 1〜3は【ワイロ:1体当たり金貨1枚】4~ 6は【敵対的】 タグ:悪の種族
ゴブリンとオークの混成部隊。この塔の巡回をしながら冒険者を倒している。ゴブリンの開発した『よく当たる弓矢』を持っている為、【防御ロール】に-1の修正が付く。戦闘後にこの『よく当たる弓矢』を主人公達が奪って使用できる。その場合は、戦闘最初(0ラウンド)の弓矢での【攻撃ロール】に+1の修正が付く。

◇出目53
『ゴブリン忍者(goblin ninja)』出現数:1d3+1 レベル:4 宝物:通常 ≪反応表≫ 1~6は【中立】タグ:悪の種族
部屋には誰もいないが、壁から矢が飛んでくる。主人公達全員を対象に【器用ロール(目標値:4)】に失敗すると、生命点1のダメージを受ける。【幸運ロール(目標値:4)】に成功すると、壁に擬態したゴブリンを発見する。失敗するとゴブリン忍者はそれ以上攻撃してこない。発見後の戦闘ではゴブリンは壁の擬態の布を脱いで、接近戦をしてくる。
※このゴブリンの忍者は従者にできない。

◇出目54
『ほこり悪魔(dust devil)』出現数:1d3 レベル:3 宝物:通常 ≪反応表≫ 1 ~6は【敵対的】 タグ:不定形
部屋に積もっている埃が突然空中に舞って何かの形になった。ほこり悪魔だ。
火に弱いので、ランタンをぶつければ一発で倒せる。※ランタンは無くなる。

◇出目55
『塔の監視人(Watcher of the Tower)』出現数:1 レベル:4 宝物:なし ≪反応表≫ 1~6【中立】 タグ:目玉
子犬ほどの大きさの目玉が廊下を漂っている。『試練の塔』の主に冒険者の様子を伝える監視人だ。
この塔の監視人は攻撃はしてこないが、主人公達が攻撃をすると、監視人と目が合い【幸運ロール(目標値:4)】に失敗すると1d6時間身体が麻痺する。
麻痺している間は何もできず、d66で十の位5のクリーチャーと出会って戦闘になり、結果死亡する。

◇出目56
『古代兵士(ancient soldier )』出現数:1d6+1 レベル:4 宝物:なし ≪反応表≫ 1~6は【敵対的】 タグ:ゴーレム
塔を修理している石のゴーレムがいる。主人公達が近づくと、その中の何体かがこちらに向かってきた。『試練の塔』を守る古代兵士だ。
古代兵士は〈斬撃〉の武器ではダメージを与えられず、〈打撃〉か魔術でないとダメージを与えられない。

16:◆強いクリーチャー表

◇出目61
『マンオークの凶戦士(Manorc Berserkr)レベル:5 生命点:7 攻撃回数:2 宝物:修正+1 ≪反応表≫ 1~2【敵対的】3~6【死ぬまで戦う】 タグ:人間型
人間とオークの混血。人間社会にもオーク社会にも拒絶されて孤独に生きている。そのせいで人間もオークも他の人間型生物を憎んでいる。憎しみのあまり正気を失っていて、大抵目入った人間型生物を襲う。
</>雄叫びを上げて何かが飛びかかってきた!マンオークの凶戦士だ。人間やオークに対する憎しみで正気を失っている。話は通じない。</>

◇出目62
『マンティコア(manticore)』レベル:5 生命点:6 攻撃回数:2 宝物:修正+2 ≪反応表≫ 1~3は【敵対的】4~6は【死ぬまで戦う】 タグ:動物
ライオンの身体に蝙蝠の翼を生やし、顔は老人、サソリに似た尻尾には多数の刺がある怪物。非常に攻撃的で人間型生物ならゴブリンやオーク、トロルまで攻撃する。
戦闘では最初に尻尾に生えている釘のような刺を飛ばしてくる。(最初のラウンドのみ)【防御ロール】に失敗すると1d3本の刺が刺さり、1本につき1点の生命点へのダメージを主人公と従者(戦わない従者にも)へ分けて与える。従者がいない場合はすべて主人公へのダメージになる。刺の攻撃以降はサソリの尻尾のような針(ダメージは1点、攻撃2回)での接近攻撃になる。

</>怪物が目の前にいる。ライオンの身体に人間の老人のような顔、サソリのような尻尾。狂った魔術師が作った怪物、マンティコアだ。</>

◇出目63
『よろいの騎士(knight in armor)』レベル:5 生命点:8 攻撃回数:1 宝物:通常 ≪反応表≫ 1~6【敵対的】 タグ:人間型
部屋に鎧一式が飾ってある。見事な造りでもしかしたら魔法の鎧かもしれない。
この鎧は『試練の塔』を守るよろいの騎士だ。近づいた主人公に不意打ちをする。(遠隔武器ではなく、接近武器)【幸運ロール(目標値:5)】に失敗すると、主人公に生命点2のダメージを与える。
その後は通常の戦闘になる。
戦闘でよろいの騎士の生命点を半分以下にした場合、【幸運ロール(目標値:5)】に成功すると、よろいの騎士を仲間にできる。これは従者ではなく、主人公がよろいの騎士を着ることで魔法の鎧となる。この魔法鎧は着用者の生命点の最大値を2点増やし、射撃に対する防御ロールに+1の修正を与える。仲間にするチャンスは2回までとし、2回失敗したあとは倒すしかなくなる。よろいの騎士は逃走はしない。倒したあとのよろいの騎士はバラバラに壊れてしまい、着用はできなくなる。

</>見事な造りの鎧が飾ってある。恐らく魔法の鎧だろうが、こういう場合は怪しいに決まっている</>

◇出目64
『オウガの戦士(Ogre Warrio)r』レベル:5 生命点:7攻撃回数:2 宝物:普通 ≪反応表≫ 1~3は【敵対的】 4-6は【死ぬまで戦う】 タグ:人間型
君たちの頭一つ大きな人型生物がこん棒を抱えて廊下に立っている。オウガの戦士だ。
このマップには登場しないが、この先にいるゴブリンの護衛がこのオウガの戦士だ。オウガの戦士は主人公達を見かけてもすぐには攻撃をしてこない。その為、主人公は戦闘の始まる0ラウンドと、第1ラウンドに遠隔武器での攻撃ができる。その後は通常の戦闘になる。
オウガの戦士を倒すと、奥にいるゴブリン達はこの階から逃げ出す。宝物はゴブリン達が逃げた部屋から見つかる。

</>長い廊下の先に、巨大なこん棒を持った人型生物が立っている。オウガの通せんぼだ。矢を何本も受けてもこの先は通さないという意志が感じられる。※弁慶の仁王立ち。</>

◇出目65
『塔クラーケン(tower kraken)』レベル:5 生命点:8 攻撃回数:2 宝物:修正+2 ≪反応表≫ 1~6は【死ぬまで戦う】 タグ:ゴーレム
部屋の中に10本脚の大きなイカが天井からぶら下がっている。
塔クラーケンは狂った魔術師が造った怪物だ。天井に8本脚で蜘蛛のようにぶら下がり、残りの触手2本で攻撃してくる。触手の攻撃は当たれば生命点1のダメージだが、その時に【幸運ロール(目標値:5)】に失敗すると、犠牲者を天井に引っ張り上げて、そこから床に叩きつける。叩きつけられた犠牲者は追加で生命点1のダメージを受ける。

</>天井から巨大なイカがぶら下がっている。塔クラーケンだ。どんな頭の持ち主がこんな怪物を造ったのか。狂っているだけではないだろう。</>

◇出目66
『死霊術師(Necromancer)』レベル:5 生命点:4 魔術点5 攻撃回数:1~5 宝物:修正+2 ≪反応表≫ 1~6は【死ぬまで戦う】 タグ:善なる種族
 痩せこけて汚いローブを着た男がいる。部屋にはスケルトンが掃除などの単純作業をしている。
この男は『試練の塔』に住んで日々死霊術で汚らわしい不死の怪物を造っている死霊術師だ。塔に現れるアンデッドはほとんどこの男が造ったものだ。
死霊術師は狂っていて、気味の悪い笑いをしながら主人公達をアンデッドにしようと攻撃してくる。
死霊術師は自分ではなくスケルトン1d3+1体(レベル4、生命点1)に攻撃させてくる。スケルトンが半分以下になったら、氷槍【幸運ロール(目標値:5)、生命点2点のダメージ】を主人公に撃ってくる。それ以降は杖で攻撃してくる。

</>「げひっげひっげひっ……あいつらを……殺せ!」死霊術師は気味の悪い笑いをしながらスケルトンに君たちを殺すよう命令をしている。</>

17:中間イベント

『試練の塔5階(5th floor)』 

『試練の塔5階』は、壁の一部が大きく開いていて、部屋の中央に複雑な装置が置いてある。床は30cm四方の白黒のタイルがランダムに並んでいる。
その装置に近づくには、どちらかのタイルを踏んで進む。
【幸運ロール(目標値:4)】を振って成功するとタイルは正解を踏んでいる。失敗するとその度に電撃が走り、1生命点減る。3回成功すれば装置に近づける。
この装置にはくぼみがあり、出目11
『怪しげな祭壇(mysterious  altar)』の宝石、出目13
『超幸運のコイン( lucky-lucky coin)』のコイン、出目16『盗賊の義眼(artificial eye of thief)』の義眼を嵌めると次の階へ進む階段が現れる。
手がかりが無ければ次の階へは進めず、ここで一回の冒険は終了する。大きく開いている壁の一部から塔の外へ飛び出してもう一度一階から挑戦するしかない。
空中に飛び出しても不思議な力で主人公達はゆっくり地面へと降り立つ。

</>黒と白のタイルがランダムに敷き詰めてある部屋だ。中央には奇妙な装置がある。このタイルを踏みながら装置に近づくようだ。君は白いタイルを踏むか、それとも黒いタイルか心を決めてタイルに足を置こうとすると、タイルの位置が変わった。これは黒や白どちらかを踏むのではなく、ランダムに踏むタイルが変わるようだ。</>

18:最終イベント

主人公達は、塔の最上階まで到達した。そこは6階かもすれないし、11階かもしれない。
階段はなく、次の階はもうなないのがわかる。塔の最上階は質素だが洗練された神殿の庭園ような雰囲気の場所だ。
よく手入れされた緑のに囲まれて綺麗な水を湛えた池に美しい長い髪を垂らしたゆったりとした服の女性が佇んでいる。
女性がこちらに気がついて微笑んだ。
『あなたが今回の挑戦者ね。塔の制覇おめでとう。さあ、あなたの願いは何かしら?』
ここで主人公が願いとして言えるものは以下のものになる

1『一国の王になる』
2『大金持ちになる』
3『不死身になる』

1の『一国の王になる』を選択すると、主人公はある種族の王になる権利を『1年間』得られる。空間に現れた扉から二足歩行の亀のような生物が出て来て、「あなたが新しい王ですな。こちらへ」と扉に案内される。亀人間の豪華な宮殿で一年(こちらの世界で3日)過ごすと、いつの間にか『試練の塔』の側でボーッと立っている。塔の最上階と王になった記憶はなく、ただ空腹に苛まれる。新たに『試練の塔』に挑戦する場合は、食糧が二つ入っている袋があるに気が付く。従者はいなくなっている。

2『大金持ちになる』を選択すると、主人公の周りに金貨が振ってくる。それらはどんなに頑張って袋に積めても金貨100枚ほどで、『これを全部持ち帰りたい』と話すと、女性が『ではまた新たに挑戦してくださいね』と言うと、主人公は塔のそばにボーッと立っている。塔の最上階での記憶はなく、食糧が二つ入っている袋を握りしめている(他の装備もある)。新たに試練の塔に挑戦する場合は、従者はいなくなっている。

3『不死身になる』を選択すると、主人公は雷に打たれる。気絶して目が覚めると、主人公はこの塔では、『生命点1』以下には下がらないようになる。塔の最上階での記憶はなく、新たに試練の塔に挑戦する場合は、他の装備はそのまで食糧二つが入った袋を握っている。従者はいなくなっている。


19:冒険の達成

『試練の塔』の最上階まで到達して主人公の願いが3つ叶えられたらこの冒険は終了します。3回まで塔に挑戦が出来、成功する度に経験値1が得られます。3回目の挑戦が終わればこの塔は主人公の目から見えなくなります。この塔の目的が冒険者の経験の為にあると主人公はそこで気が付きます。
この塔で得られた経験を生かして主人公は英雄の道へ進んでいくことでしょう。


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