滾ってます
この十年を振り返ると、とにかく量をこなした二十代前半、その後各地に出展しながら精度と密度を増した数年間がありました。
ここ最近は出展の場に立つことも減り、改めて量で練っている感覚です。もっといけるだろ?の連続で向上を得られています。発想は広がり、眼識は厳しくなり、底上げと挑戦が加速しつつあります。
この熱は品物にも宿っていると思います。後世の職人が見ると「このひとは本当に革が好きだったんだろうな」と感じてもらえるんじゃなかろうか。唸らせたいです。
これからの十年、更に前のめりに製作に打ち込んでどうにかクオリティを上げていきたいです。「桃李もの言わざれども」を体現している先人達を見て、ぼくも革鞄の歴史に一歩でも足跡を残したいと滾っております。
徳島発の軌跡を皆様にご覧いただければ幸いです。