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子供の膝の痛み 成長痛を理解する

痛みと筋膜のジーハンズ KAZU(@kazu1010120)です!

 早速ですが最近私が対応した小学生の紹介です。1年くらい前に同部位に成長痛と診断され、運動を休むよう言われた。休んだけど動いたら痛みが増強した、、、
長引くためセカンドオピニオンとして受診→オスグット・シュラッター病(以下オスグット病)と診断される。
 骨端症であるオスグット病やシーバー病を成長痛とまとめて紹介している事もよくある印象ですが、成長痛は骨端症とは対応が異なります。
今回は子供の膝の痛みでよく使われている成長痛に関してまとめていきたいと思います!
 私も5歳になる子供がいますが成長痛の好発年齢3〜12歳の時期にも当たります。いつか現れるかもしれない成長痛に前もって理解していきたいと思っていますし、骨端症の初期症状を見逃さないようにしっかり理解を深め対応していきましょう!!

この記事は

✔小さお子さんがいる方
✔小児を担当する方
✔子供のスポーツ障害を担当する方

へオススメです。

成長痛とは

そもそも成長痛という障害名はなく幼児期、学童期、思春期の時期の子供の足の痛みの総称でありいわゆる成長痛という感じで使用されていることが多いです。
✅症状は

✔夕方から夜にかけて足の疼痛(一過性)を訴える。
✔朝や保育園、学校生活では痛みはない。
✔マッサージのようにさすったりすると痛みが落ち着く
✔炎症所見はなくレントゲンを撮っても異常が見当たらない
✔定期的ではないが繰り返し起こる事がある

✅要因として明確に解明されていませんが2つほど
1,家族背景や心因性
2,昼間の運動量
が紹介されています。

私としても炎症所見がなく、家族がさする程度で痛みが落ち着く場合があるとされる場合などは心因性の原因があるのではないかと考えていますが、運動量による疼痛誘発では運動器的視点からみてもいいのではないかと考えています。

オスグット病との違いを理解

オスグット病は、成長期のスポーツ障害として代表的な疾患で脛骨粗面に痛みや圧痛を有し、局所の腫脹を伴う、頻度としては比較的高いが、学校の教師や一部の医師の間では問題のない成長期の変化として認識されることが多く、患者は成長痛と説明され放置されることが多いとされています。

参考:臨床スポーツ医学小児スポーツ障害の治療と予防

👆ここでも成長痛と混在していることを紹介していました。

オスグット病はMRI像で初期、中期、終末期、治療期に分類されます。
初期場合→MRI像が正常、もしくは脛骨粗面の浮腫像のみ。
とされておりMRI像が正常の場合もあり、ここで成長痛とされてしまうのではないかと考えられます。

ここでどこが違うのか??というと
オスグット病では初期の場合でも脛骨粗面上に圧痛が顕著に認められるということです!!!
成長痛は炎症所見が認めないとされていますね。
圧痛をみて対応することが必要かと思われます!!!
その他としては

✔痛みが生じる場所がピンポイントで毎回同じ
✔痛みがひどくなっていく
✔痛みのある部位に腫れ、熱を伴う(炎症)
✔明らかな跛行を認める

などの場合は成長痛以外のことが予想されるかと思います。
詳しい検査が必要かもしれませんね。

まとめ

そもそも一般の整形外科やクリニックではプラスして診断名がつかない場合、成長痛ではリハビリのオーダーはでないので対応することがあまりないと思います。
成長痛を対応するのはその子の親や部活動の先生、部活動に出向いているトレーナーなどかと思います。
いわゆる成長痛として骨端症などの初期症状を見逃さないためにも子供の状態をチェックできるようにしておきたいですね。


追伸として
オスグット病では初期対応がかなり重要です!!
安静+筋膜調整→運動指導という形が理想かと考えています!!
次回はオスグット病の筋膜調整を紹介していきたいと思っています!!


ジーハンズKAZUでした〜!!


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