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@gatan_._gotonさんからの投稿

『旅という趣味の出発点』

ゲストハウスを転々としながら、ローカル線に乗って見たい景色を見に行き、一期一会を楽しむ。

いつしかこれが、社会人になってからの連休の過ごし方になっていた。
その出発点となった体験をご紹介したい。

舞台は #古民家ゲストハウス梢乃雪
長野県の小谷村という、新潟県との県境に位置する小さな村にそのゲストハウスはある。

当時はまだ大学生。
就職活動が終わり、時間のある今しかできないことを思う存分やりたいと考えていた。

なかなか予定の空いている友達が見つからない中、ふと1ヶ月ほど前にTVで目にした縁側特集のことを思い出した。

たしか長野県のとあるゲストハウスに縁側があって、そこから見える景色が最高みたいな内容だったような?
記憶が曖昧w でも不思議と頭の片隅に記憶が残っていた。

調べていくと、ちょうど1ヶ月後に田植えイベントが行われると知った。

せっかく行くならイベントがある時に行った方が楽しそう!という安易な考えで、すぐに参加ボタンをポチッとした。

こうして、ゲストハウスに人生で初めて訪れることとなった。

❋❋❋❋❋

ところが、内心はとても不安だった。
女子大生が1人で行って楽しめる場所なのか?
挙げればキリがなかった。
そんな思いは、到着して早々に覆されることになる。

到着すると、すでに何人かのゲストが談笑していた。
受付を済ませ、談笑の輪に入る。最も緊張する瞬間だ(笑)
「こんにちはー」
「どこから来たのー?」
意外にもみんな気さくに話しかけてくれた。
緊張は知らぬ間に消え、どんどん口数が増えていく(笑)

これが梢乃雪という場所の力だろうか?
初対面で年代も性別もバラバラなのに、何だか友達みたいに話せる。不思議な感覚だった。

きっと、ゲストハウスを訪れる人は人に興味を持つ人ではないか。
出会った人に興味を持ち、自然とお互いに自己紹介する。
だから、初対面同士でも分け隔てなく話せるし、1人でもスムーズに輪の中に入っていける。

しばらくして、夕食の準備を始めた。
事前にHPで「ごはんは共同して作る」ことを知っていたが、ここも不安要素だった。
なぜなら料理は超がつくほど苦手だから。笑

でも、そんな心配はご無用だった。
できる人ができることをする、それだけで十分成り立った。
次々と美味しそうな料理ができていく。
私は野菜を切りお皿を運ぶことに徹する(笑)
大家族が協力してごはんを作っているみたいで、どこか懐かしさを覚えた。

総勢十数名で囲炉裏を囲み、いただきますをしてワイワイ食べ始めた。

出来上がった料理をお店で頂くのもいいけれど、地元の食材を協力して調理し、みんなで頂く方が美味しく感じられて何より楽しい。そう思った。

夜は宿の外に出て、地べたに寝そべって満天の星空を眺めた。
田舎だからこそ見られる景色。
田舎だからこそ地べたからの目線で(笑)
たまたま居合わせた人たちと肩を並べ、時間を気にせず眺め続ける。
ゲストハウスならではの、最高のひと時だ。

❋❋❋❋❋

翌日はいよいよ田植え。
まるで童心に帰ったかのように、大の大人たちが田んぼの中や周囲を裸足でスタスタ歩く。笑
田植え 兼 泥遊びという感じだったが、ゆる〜い感じがたまらなく楽しい♫

周りに見えるのは木々の緑と青い空のみ。
都会と違って木より高いビルは一つとして見えない。大自然。
思わず深呼吸してしまうくらい、気持ちの良い場所だ。

宿に戻ると、地元のおばあちゃんがお昼ごはんを用意してくれていた。
縁側が見えるお部屋で、テーブルを囲んでみんなで頂く。

おにぎりもお味噌汁もおかずも、田植えで汗を流した身体に染みわたる。
ともに田植えを頑張った人たち、そしておばあちゃんと一緒に食べられることもまた最高だ!

帰る前に昼寝をしようと縁側へ向かった。
テレビでやっていた通り青々とした自然が見え、まるで額縁に入った絵画のようだ。
これ以上の昼寝が存在するのかというくらい、最高にのんびりできる縁側だった。

この時ようやく「そういえば最初は縁側がお目当てでここに来たんだった」ことを思い出した(笑)
それくらい、それまでの時間が充実していた。

❋❋❋❋❋

このようにして、私のゲストハウス初滞在は忘れられない体験となった。

初めて来たはずなのに懐かしさを感じる築100年以上の古民家、畳、縁側、囲炉裏、田んぼ、そして偶然そこに居合わせた人々と過ごす時間。

さまざまな要素が、たとえそこが観光地でなくても旅を面白く、また思い出深くしてくれた。

すっかりゲストハウスに魅せられた私は、この体験を出発点に社会人となった後もゲストハウス巡りを続け、現在までに計25軒訪れている。
多種多様な宿のあり方に毎回心を躍らせ、たくさんの宿主、ゲストと出会うことができた。

企画「ゲストハウスを応援しよう」を知ったのも #こめやかたゲストハウス で出会った旅友からの紹介だ。

新型コロナウイルスが全世界で猛威を振るい、ゲストハウスは苦境に立たされている。
1旅人にできることは少ないが、せめてこの投稿が何かのきっかけに繋がれば幸いだ。

#ゲストハウスを応援しよう


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