見出し画像

第二弾投稿作品 いつかまたどこかで、旧知の人とも新しい友達とも「高め合い」「共に実現」を

(この記事はご応募頂いた holypanda さんのnoteから転載させて頂きました。)


これまで、この応援企画に参加されている、かつ、そこまで頻繁に泊ってきたわけじゃないけど今後もお世話になると思うゲストハウスでの体験記を3本ほど書いてみて、(本当はその流れで書きたかったゲストハウスもまだあるんですけど)

「書きたい」ことってこれでいいのか?って思いが生まれました。やってみて気づくことなので、やってみたこと自体に僕は素直に良かったと思います。そもそも1年ほど前まではSNSとか本当に何もわからなかった。この応援企画がなければこうやって投稿することは間違いなくなかったです。

有難いことに「スキ」をしていただくとか、きっと読んでくださっている方々がいらっしゃるとか、運営事務局さんが繋いでくださるからご縁がより広がることに感謝です…それに全部ではないですが他の方々のnoteも拝見しました。何というか「言葉が穏やか」だなあと。自分と違うからという理由で批判したり、指摘ができる穴があるから否定をするとか、そんなネガティブなコメントや反論もほとんど無い、と思う。であれば、思い出を語るにしても、未来も想って、本当に思っていたゲストハウスに対するこれまでの感謝や、これからのご縁に期待する思いや、関わるであろう皆さんの成功実現を願って、書いてみることにしました。

画像1

プロフィールにある通り、僕の現在の本職は個別指導塾講師です。けれど、こういう仕事をずっとしてきたわけではありません。むしろ、大学在学時代は、特に何がしたいということは全然考えられなくて、ただ、教師にだけは絶対になりたくない、って強く思っていました。それが、本当にいろいろとあって、今ではこの職種が自分に合う仕事なのだと実感しています。けれど、最近特にそうですが、何をもって仕事を成し遂げたのかということに少し疑問を持ち始めました。一般的に塾が求められることは、成績向上と志望校合格、つまりテストの点数を上げることと受験する学校の合格、ということでだいたい皆さん納得いくと思います(いや違うと血がたぎった方、ここで切っていただいて構いません。でも冷静に読み続けていただければありがたいです)。ただ僕は、テストで高得点を取った生徒や猛勉強して中学・高校・大学に合格した生徒が、その後も順調にステップアップしているわけではないことも目にしてきました。また、これも皆さん納得いくことだと思いますが、一般的に学業とされていること(テストの得点や受験の実績)がうまくいかなかった人が、現在は起業をしたり・一流企業で必要不可欠な貢献をしていたり・海外進出していたり、というケースはいろいろあります。どちらがいい、ということではなくて、どちらにも共通すること(良いこと)って何だ?、一人一人に意見や信念があってもいいが、誰にとっても「正しい」大切なことって何だ?そして、物事や現実にただ不満だけを言って何もしないのではなくて、「だから、どうする?」「俺は何ができる?」「俺は何がしたい?」「俺は(特に世の中が)どうなることを願っている?」ということを考えて・行動して・失敗したら修正と実行を繰り返して、、、ということを取り組んでいるつもりです。具体的な夢とか目標まで話すと主題から外れるのでここで本題にちゃんと戻しますが、先ほどの行動原則は僕には合っていて、信じて進んで良いものだと実感しています。それを教えてくださったのが、これまで数々のゲストハウスでお会いした宿主様やゲストさんや地域の方々でした。

画像2

初めてゲストハウスを訪ねたのは、電車で温泉を巡ることを楽しんでいた時期のことでした。たまたま食事と散策のために岡山県倉敷市の美観地区に行き、「有燐庵」(今はカフェのみの営業ですよね)にたどり着きました。古民家を改装していた何とも居心地のいい場所で、当時の僕にしては珍しく感動していました。そこでスタッフさんから「ここではゲストハウスもやっているので、いつか泊りにも来てください」と言われ、初めてゲストハウスの存在を知りました。数か月後、今度は「有燐庵」に泊まりに行きました。夕方6時半になって、ゲストさんとスタッフさんとで互いに自己紹介をする……これは、今では全然問題ないのですがこの時はものすごく緊張しました。年齢はもちろん出身地も国籍もバラバラというだけでビックリしました。今までには知らない人生やら目標やらを聞いて、必死に会話をして、とにかく刺激が強すぎて大パニックになり、翌朝早くに逃げるようにチェックアウトしました(笑)。けれども、その色々な生き方に、「世間や人々にどれだけの先入観を持ってしまっていたのか」という後悔と、もっと「人と触れてみたい」「自分を高めたい」ということも強く思いました。そして数回通っていたある時、当時の宿帳をしていた方に「〇〇さんなら、ここに行ってみたらどうですか?」と紹介していただいたのが、宮城県気仙沼市の「ゲストハウス架け橋」です。

画像3

「架け橋」に初めて行く直前、実はゲストハウスについて少しネガティブなイメージを持ち始めていました。いくつか泊まってみたものの、…「有燐庵」のような来た人を大切にすることに欠けているなと残念に感じた宿泊場所が続いていたのです。…今思えば、やり方は人それぞれだと理解できるし、そこの事情もあったかもしれない、また、その経験があるからこそ僕に合うゲストハウスを巡ることができるようになりましたが…。その時は、ちょうど仕事にも疲れていて、それに行程もなかなかの長旅で、気仙沼に着いた時には実はかなり心身が疲れていました。到着して応対してくださったのが当時の女性オーナーさん。この方は今はご卒業されていますが、僕の恩人の一人となります。たまたま宿泊客が僕しかいなかったこともありましたが、いろいろと話を聞いてくださりました、というか、自然と話を引き出していただきました。奥底に思うことも話していいんだと促してもらえて、たぶん涙がスーッと流れていた記憶がある。その時にどんなことを言われたかは覚えていないのですが「僕は僕でいいんだ」としみじみ感じさせてもらえたことは覚えています。それから、晩ご飯(サメカツの定食)が、美味しいを通り越して本当に、もう一つの我が家に帰ってきたような優しいごはんでした。正直、生涯忘れない食事の一つです。そして翌朝、僕の話をひと通り聞いてくださったオーナーさんは、僕が事前に考えていた予定も踏まえたうえで、改めて僕におすすめの場所や行程を提案してくださいました。「○○さんなら、こっちの方がいいんじゃないかな、と思って」ということで。で、その通りに過ごしました。それがドンピシャに自分にとって本当に楽しかった。「一人一人をみて最適を考える」ことがやはり大切なんだと改めて確信しました。それ以来、何度も行っています。驚くのは、行くたびに進化していること。決して同じではない、スタッフの方々が創意工夫をしていて、それぞれに自らの夢の足がかかりとしている、その姿に多くを教えてもらいました。気仙沼は、東日本大震災の被災地の一つですが、むしろ悲観的になっていた僕が彼らの前向きな姿と行動に叱咤激励を受けていました。

画像4

再び「有燐庵」での話。出会ったゲストさんの中には相当なヘビーユーザーもいました。そんな方の一人から「ここ以外で、おすすめのゲストハウスは?」と聞いてみて教えてもらったのが、愛知県南知多町の「ほどほど」です。不思議な名前だなという第一印象を持ったまま、気仙沼に匹敵するほどの行程を経てたどり着きます。そこで「シェアご飯」という1品持ち寄りの晩ご飯のスタイルを初めて経験します。近所のスーパーで魚の酢の物を買った覚えがありますが、とにかくどうすればいいかこれまたわけがわからなかった。でも、他のゲストさんが買ってきたものも食卓に並べられて、皆さんと食事を楽しくできて、ここでも「どう過ごしてもいいんだな」と安心したことが印象的でした。女将さんが提示するお題に沿って皆さんがご自身のことを話していく、その様子も内容も「有燐庵」とはまた少し違う、けど、初めましてなのにいい意味ですでに親しくなれるような嬉しさ、何よりおかしな競争意識や警戒感を持つ必要が無いことに気づけて、また一つ居場所を見つけた、そんな気持ちを持ちました。また、詳しくは省きますが、毎回お会いするゲストの方々が印象的なのも「ほどほど」でよくあることです。別のゲストハウスのオーナーさんであったり、人生の転機に旅をしていたり、…「良い物を大切にしつつ、悪影響な既成概念を変える」というのがゲストハウス巡りで気付いた僕の理想の一つですが、その一つの形をすでに具現化している人…。そういう方にも出会えました。何より「ほどほど」で会う方は変にピリピリしていない。自給自足というか地産地消というか、背伸びをせずに今自分が持っているものを活かす、ということを教えてもらった気がしています。そして、「ほどほど」をきっかけに全国のゲストハウスの中で紹介してもらえたところを訪ねることになり、いろいろと回るようになりました。

画像5

「架け橋」を知り「ほどほど」を知る前、5日ぐらいの休暇をもらえた流れで北関東から南東北や北信越を時計回りに進む旅に出ました。なるべくゲストハウスと名乗っている宿に泊まるようにしつつ。ただその時は1か所につき1泊で回っていたこともあり、あまりちゃんとよくわかっていないまま回っていたかもしれません。最終の宿泊地が長野県長野市(善光寺の近く)でした。日もどっぷり暮れて予定の時間より遅れて長野駅に着き、そこに着くまでも妙高高原での温泉は気持ちよかったもののあいにくの雨で、あっという間に夜になっていき景色がただ真っ暗の中だったので、本当に無事に着くのだろうかとかなり不安でした。そんな中で到着した宿「1166バックパッカーズ」。扉を開けると、これはこの宿ではかなり珍しいこととのことでしたが、ゲストさんやご近所さんもスタッフさんも一緒に食事をされていました。皆さん僕の到着を気にかけていただいていたらしく、僕を見るなり皆さん拍手で出迎えてくださりました(お酒で出来上がっていた、とも言えるのか)。優しさに触れた有難みと何が起きているのかわからない中での大混乱した状況で、ほぼ初めて目にするその光景はおそらく理想の形だとも思いました。スタッフ・ゲスト・ご近所の方々が一体となっている。オーナーさんとお隣さんに、当時3歳と1歳だったかお子さんがいらしていて、だけど親御さんは手が離せない。そこで自然と代わる代わる皆さんがお子さんの相手をしている。若い方ご年配の方・女性の方男性の方、それぞれがそれぞれに楽しく生き生きとしている、その様子は当時の僕には衝撃的でした。ここまで人は親しく協力をし合えるものなのか、と。

改めて思ったのが、僕は何に対して「戦おう」「勝とう」としていたのだろうか、と。ゲストハウスにゲストが来る・近隣の方々が来る、そこに1人では決してできない何かが生まれる。僕がその時いちばん思ったのは、「創意工夫」からの「地域創生」。在るものを生かして・互いにできることを出し合って・知恵を絞って出し合って・試行錯誤して町をより豊かにしていく。その輪の中に、僕も入りたい、その思いを強くしました。僕は、数学は人が考えることの土台となっているものだと考えています。単純に受験だとか成績だけではなく、…もちろんそれを必要とする方々に全力で向き合い、小さいながらも合格実績も積んできました…、人それぞれがそれぞれらしく自分たちの諸問題を「考える」礎を作ることをサポートしたい、自分は自分で良いんだと認めて自信を深められるきっかけでありたい、それが本心だと。

画像6

他にもそう思えた地域やゲストハウスがいろいろあります。最近は皆さん本当に大変そうでした、でも、皆さんやっぱり「考えている」。それもそれぞれに答えの出し方が違う、でも、どれもすごく納得がいくこと。「1166バックパッカーズ」のオーナーさんはオンラインミーティングを何度か開いていました。そこで、日本にはまだまだ知らない素敵なゲストハウスがあることを知ります。半分紹介してもらった気持ちで、さらにいろいろ回ってみました。多少なりとも繋がりがあるゲストハウスは、僕にとってはやはり居心地がよくて、かつ、現実にどう対応するか・今後どうしていくかを考えている方々でした。皆さんやその土地から、何か応援というかパワーというかそういったものをもらえている気がしています。また、今これから新しいゲストハウスを自分たちが育った地域に創ろうとしている人たちもいます、あるいはオリンピックで金メダルを取ると宣言した人にも出会いました(本当に少しずつ夢の実現をしているアスリートです)、本当に応援しています。ここで名前が出せなかった地域や宿にも大好きなところがまだまだあります。みなさん本当にありがとうございます。

このゲストハウス応援ノートもその一つだと思います、今、何ができるだろうかを「考えている」。一人だけではなく複数の方々が同じ理想を描いて取り組んでいることだ、と。ただ、方法は人それぞれで、人それぞれに素晴らしい性質とか技能があり、僕もそうですが誰かの力を借りて発揮できる。今、「ありがとう、頑張ってね」だけで終わりにするのではなく、まずは、僕がやるべきと考えることに・やりたいと思うことに真摯に取り組むこと、それは現在の仕事でもありその先の理想への準備でもある。科学的な根拠はないけれど、想いはたぶん同じ空の下、届いて欲しい皆さんに届くと思います、これまでにお世話になった皆さんにも、これからお会いするかもしれない皆さんにも。そして、僕はその地域の人に会うことであり・地域(特に自然が多い)に直接行くことで、不思議なことに元気をもらえます。だから、また行きます。1回だけ行ったことがあるとか、この企画に参加されている他のゲストハウスにも、紹介を受けたところにも、なるべく多く行ってみたい。

画像7

僕がどんな人間で、僕は何ができて、僕はどんな社会貢献ができるのか、そのヒントを見せていただいたのも、辛い時に何も言わずに抱きしめるかのような優しさで生き続けることを選ばせてくれたのも、日本各地でありその土地を大切にする皆さんでした。本当に感謝しています。いつか、僕が何かの形で(数学を通じた「考える力の向上」と「多様性の尊重」の育成…かな?)、すべてのゲストハウスに直接に何かということは難しくとも、とにかく僕自身があるべきもの・やりたいことに取り組み続けることで、皆さんに恩返しができていたらいいな、そんな風に考えています。

---------------------------------------------------------
あなたも旅の思い出を投稿して懸賞を当てませんか?
全国から参加したゲストハウスの豪華懸賞をGETしよう!
第二弾募集期間 9/16~10/31 残りあと8日!
詳細、投稿方法はこちらのリンクをどうぞ
https://note.com/gh_omoide_note/n/nb97ade4ebe97
---------------------------------------------------------

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?