コロナ禍の東京転勤、一人ぼっちだった私が東京から出て、鎌倉で見つけた亀時間の話
(この記事はご応募頂いたMurasaki@noteさんのnoteから転載させて頂きました。)
初めまして。私は出身は東北・極寒の雪国、標準語より方言の方が得意な、素で話すと早口で声が低いのがチャーミングな旅好きの30代独身女・ムラサキです。
生まれてこのかた地元から出たことがなかった私ですが、ひょんなことから2020年の3月、東京転勤になり東京で暮らすことになりました。このnoteでは、コロナ禍が始まりつつあった東京にポーンと放り込まれた私と、鎌倉のゲストハウス「亀時間」との出会いと、楽しい日々をご紹介したいと思います。
あと全ての旅人、ゲストハウスのオーナーさんへ愛と敬意を込めて。
1 モノクロだと思ったコロナ禍での都会暮らし、外に出たくてゲストハウス巡りを始めた
2020年は大変な1年でしたね。苦労自慢なんてする気はありませんが、コロナ禍真っ只中の東京に2020年3月末から住むことになりました。
これまでの私の人生は、地元を拠点としていて、まさか都会暮らしをすることになるなんて、思ってもみなかったです。
私は、元々旅行が好きで、時間を見つけ、金を貯めては年に何度か海外へ旅行に行くことを常とする生活をしていました。趣味が旅行、と言い始めたのは、仕事を始めて数年、30歳が見えてきた頃あたりからでしょうか。特に行き先は、イタリアが多く、後は友人に誘われて行ったアジアが何ヵ国か、といった具合でした。
さて、引っ越した直後に緊急事態宣言が発令され、新しい職場のメンバーの顔と名前を覚える間もなく、仕事は在宅がメインになりました。
――いやぁ、困ったな……。
2020年前半の私は正直いって、とても参っていました。まず慣れない都会暮らし、そして大きな社宅(世帯用の家なんです)に一人暮らし。世間ではリモート飲み会だ、zoomだなんだと言ってはいますけれど、結局一人家にいることには違いなかったわけですし、人と会って話すことが好きな旅人だった私には、そういった世間の流行はあまり性に合いませんでした。
緊急事態宣言が一度あけた2020年6月に思い立って、初めて沖縄に行きました。
その時に、日本国内で初めてゲストハウス『アイエンホステル』に宿泊し、オーナーをはじめとするスタッフさんや訪れていたゲストの方々の優しさに触れ、僭越ながらも
――日本のゲストハウスもなかなか良いじゃん!
と思い、ゲストハウスにハマって行ったのでした。
2 熱海のゲストハウスで鎌倉の亀時間を勧められた
沖縄ですっかりゲストハウスのファンになった私、東京から近い観光地として次に行ったのが熱海でした。
熱海といえば、昭和のノスタルジーが残る有名な温泉街ですね。温暖な気候で、私が最初に訪れた冬でもとても過ごしやすく、柑橘系の果物が庭先に植えられていて、北国との植生の違いに驚かされたものです。(2021年の豪雨被害、とても心配しています。心からお見舞い申し上げます。)
そんな中、予約サイトで見つけたのが、熱海のゲストハウス『MARUYA』でした。ここもとても素敵なゲストハウスでした。
朝は近所の干物屋さんで購入した干物を魚焼き用のグリル(大きくて本格的なもの!)でジュージューと焼き、出汁を引いた味噌汁でいただく朝食は絶品です。
そこで偶然出会って、仲良くなったお姉さんにおすすめされたのが神奈川県鎌倉市にあるゲストハウス『亀時間』でした。
ゲストハウスは、ゲスト同士の交流で次の旅に繋がることが多いのも魅力の一つで、私はこの『亀時間』との出会いに本当に今でも感謝しています。
3 コロナ禍で見つけた素敵な居場所
『亀時間』に初めて宿泊したのは、2021年1月のことです。
東京に住んでいる同僚たちに、鎌倉へ泊まる旨を伝えると「鎌倉は日帰りじゃないの?わざわざ泊まるの?」と言われました。多くの首都圏在住者も鎌倉は日帰り、という認識が強いかもしれないですね。だって、首都圏だと交通の便も良いので、電車で1時間くらいで往復できますし。
でも、敢えて言いたい。
『鎌倉は、泊まってください!出来れば、ゲストハウスに!』と。(そして私の推しは言わずもがな『亀時間』です。)
鎌倉はゆったりゆっくり、気の赴くまま、気になったお店にぷらっと入ったりするのもなかなか良いものです。
亀時間は、鎌倉駅から約10分程度の材木座という場所に位置する古民家を改築したゲストハウスです。
さて、その亀時間ですが、月2回だけヨルカメという南インド料理を提供するバーに変わります。(基本は第一と第三土曜の夜です。詳細は宿のインスタグラムで要チェック!)
私は、そのヨルカメで提供される南インド料理がすっかり心を奪われ、料理を提供してくださる『MeCurry』と亀時間のスタッフさんたち、そしてヨルカメに集ういろいろな鎌倉・湘南エリアの素敵なお客さん方といろいろお話しさせてもらううちに、すっかり亀時間という『空間』が大好きになりました。
だって、カレーを食べにきた女の子や、スタッフさんたちと仲良くなれたんですもの。
私と同じように一人でぷらっとカレーを食べにきていた素敵な女性からは、いろいろな旅の情報を教えてもらえました。
名前は存じ上げないけど、「あら、今回もあったね。」と挨拶をする素敵なお客さんとも顔見知りになりました。
どうです?楽しそうでしょう。
ええ。私ね、とっても楽しくて仕方がないんです。
だって、30過ぎて、よく知らない土地で暮らすことになって、仕事以外に友人と呼べる人たちができるって、素敵じゃないですか。
一人で行っても、孤りではない、そんな雰囲気がゲストハウスには確かにあるのです。
4 亀時間が楽しくて、鎌倉が大好きになった
亀時間で鎌倉に一泊するということは、私の中では毎月の恒例行事になりました。そして、行く度に鎌倉という場所がどんどん好きになっていきました。
私は、青森の出身で、自然に囲まれて育ちました。
東京の街は、ビルが高く、海や山を感じることがとても難しいです。そして、息が詰まる。これはコロナ禍だからますますそう感じるのかもしれません。
そんな中で、月に一度の亀時間に拠点を置いた鎌倉の滞在は、本当に心を充電する良い時間になるのです。
海が見たければ由比ヶ浜の海岸へ歩いていき、そこでスイカ割りをしている若い子達を眺めたり、湘南のサーファーたちの波乗りをぼうっと見ていたりします。
木々に囲まれたく慣れば北鎌倉の古刹を訪ねてもよいし、街中の至る所にある緑や庭先の木々を眺めているだけで良いのです。
昔からきっとあるであろうパン屋さんで買い物をすれば「おまけあげるね!」と、揚げたパンの耳をもらったりする。駅にほど近いレンバイ(野菜の直売所)へ行けば、その時々の旬の鎌倉野菜を買うことができる。
毎回行くたびに「今回はどんな出会いと発見があるかな?」とワクワクするのです。
5 アフターコロナ、ゲストハウスへ行ってみよう
コロナ禍で外へ出づらい世の中になりました。
元々、安価な宿泊料のゲストハウスは、このご時世、ますます苦境に立たされています。
今は移動ができなくとも、今後ワクチン接種等が進めば、少人数での旅行はできるようになるでしょう。
そんな時、ぜひゲストハウスへの宿泊を検討してみてください。ゲストハウスへの扉は常に開かれています。行ってみたい!と思ったら一人でも十分に楽しめます。
このnoteを読んでくれた方に素敵なゲストハウスライフが訪れんことを祈ってます。
ご静聴、ありがとうございました〜。
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