見出し画像

ゲストハウス思い出ノート第一弾受賞作品   「良い旅を!」

9月16日より第一弾受賞作品を、選定したゲストハウスの選考理由とともに再掲載していきます。選考理由をふまえて受賞されたみなさんの作品を再度お楽しみください!


投稿者 風のくぐる 宿主 氏家正毅 さん

選定者 北海道小樽おたるないバックパッカーズホステル杜の樹

【受賞理由】 : 同じような旅をしていた。宿で知り合った旅人と「じゃあ、いつかどこかで」と別れた。その宿のことはよく覚えて無くても、きっと二度と会うことのないだろう彼らと過ごした時間が忘れられない。そんな宿にしたいと今でも思っている。

「良い旅を!」


僕がよく旅をしていた30年程前 ( 年齢がバレますが. . . )、ゲストハウスという名の付く宿はほとんどありませんでした。旅の途中利用するのはたいていビジネスホテルか民宿で、ユースホステルがあれば稀にそこを利用していました。

なので当時自分の中には、宿で他のお客さんと交流を深めるという認識は無く、宿はあくまでも旅を続けるための休息の場所でした。ほとんどの旅が複数人での自転車旅や、トレッキングだったので、話し相手に困るということもありませんでした。

じゃあ宿の思い出が全くないのかというと、実は案外そうでもないのです。
むしろ移動中の景色や見て回った観光地よりも、泊まった宿の思い出が案外記憶に残っていたりします。

自転車旅で、暴風雨の中ズブ濡れになった時、休みだった民宿をわざわざ開けてくれて、急遽お風呂やご飯を用意してくれた女将さんの事や、
温泉旅館で夜中お腹が減って厨房に行ったら、中居さんがこっそりおにぎりを作ってくれた事とか、
日が暮れて道に迷った時、民宿のおじいちゃんが自転車で迎えにきてくれた事とか、
なんかそういう宿にまつわるちょっとした事が、実はやたらと記憶に残っています。

よく考えるとどの思い出も、見知らぬ土地で人の暖かさに触れた出来事ばかり。宿は旅の最中で一番長く留まっている場所であり、そう考えるとそこでの人との交流が思い出深いものになるのは当然かもしれません。

今は当時に比べると、全国いたる所にゲストハウス、Hostel etc.旅人専門と言っていい素敵な宿が沢山あります。
地元に詳しい親切なスタッフがいて、旅する仲間に出会えて、ノープランで行った初めての場所でも、次の行き場所に困る事はありません。

こんな恵まれた環境をもっともっと多くの旅人が認知して、全国の個性豊かなゲストハウスを巡りながら、中身の濃い (いろんな意味で^^) 旅をどんどんして欲しいです。

そこで人との出会いを求めるのもいいし、一人のんびり過ごすのもいいし、コロナが収束したあかつきには、ぜひ自分のスタイルにあったゲストハウスを見つけながら、素敵な旅を再開してほしいと思います!

みなさん、良い旅を!

201106_014_アクセス

ゲストハウス お遍路宿 風のくぐる
宿主 氏家正毅


---------------------------------------------------------
あなたも旅の思い出を投稿して懸賞を当てませんか?
第二弾募集スタート!
全国から参加したゲストハウスの豪華懸賞をGETしよう!
第二弾募集期間 9/16~10/31
詳細、投稿方法はこちらのリンクをどうぞ
https://note.com/gh_omoide_note/n/nb97ade4ebe97
---------------------------------------------------------

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?