anywhere but here〜ここではないどこかへ〜
今回、ゲストハウスを応援しよう!ってことで、ゲストハウスの思い出について書いてみることに。
遡ってみると、最初にゲストハウス泊まったのは、大学生のとき、タイで言われるがままに客引きについていって。。。
でした。
私が大学生のとき。。って、もう20年くらい前だから、日本にはほとんどゲストハウスがなかった頃だと思う。
「ゲストハウス」って言葉も「バックパッカー」って言葉も知らないのに、なぜか宿もなにも予約せず
なんとなく1ヶ月でタイ、マレーシア、シンガポール行こうか。
て感じで出発して、はじめての東南アジアで、
「あれ?で、宿とかってどうやって探すんだっけ?」みたいな。
バカです笑
今も変わらないのだが、
何も考えないまま動き始めちゃうことがあるので、
あれ?
って、なったりする
というわけで、タイに着いて、
宿がないことに気づいた私たちは、言われるがままに客引きに着いて行きました。
で、感動!
最近はね、客引きには着いて行かない方がいい、て感じだろうけど、
当時は客引きに着いて行っても変な宿に連れて行かれることはあまりなかったんだ。
で、はじめてのゲストハウス。
なにこれ、安い。
なにこれ、いろんな国の旅人とすぐ仲良くなれる!
楽しい!
ゲストハウスっていい!
ってなったのが始まりでした。
そのあと新卒で入った会社を辞めて、半年間、バックパッカーとして東南アジアを周遊。
※写真は台湾です。
その半年間のことを、「ここではないどこかへ」って本で自費出版したんだよ。えへ。
そこで、ゲストハウスの魅力にどはまりしたし、いつかゲストハウスで働きたいなー、て思い始めたのもそのとき。
もうその半年間の思い出を語り出したらきりがないのだけど、
私の生き方や考え方に大きく影響を受けた思い出ベスト2!
ひとつは、ラオスの名前もよく知らない街の宿の宿帳。
どこだったか、国境越えをして、
ビエンチャンをぼろーい船みたいので目指してたんだけど、1日じゃ着かないから、どっか途中の宿で1泊したんだな。
夜中に到着して、ほんと寝るだけなんだけど、すごく静かで、メコン川の音だけが聞こえてきて。
そんな中でふと見た宿の宿帳に書いてあった日本人の言葉。
レールを踏み外して脱線したけど、レールの外には美しい大地が限りなく広がってるじゃない?
ほんと、そうだなー、と思った。
今は、子供をひとりで育てる身で、
「ちゃんと生きていく」ってことに前向きだけど、この宿帳を見たときに、
うん。「正しい」を追求しなくてもいいや、好きなように生きて行こう。
って思ったんだ。
もうひとつ。
どっかタイの島のゲストハウス。
オーナー家族のおばあちゃんが、毎晩のように海辺でゲストとわいわいしながら、お酒を飲んでて。
うん、決めた。
死に方、決めた。って思った笑
毎晩、お酒を飲みながら好きな人たちに囲まれて、わいわいしてるうちに眠るように死ぬ。
これが私の人生の最大の目標であり、これさえ叶えば、最高の人生だったと言えると信じてる笑
こんな風にいろんな国のいろんな生き方やいろんな考え方の人たちに触れることができるのがゲストハウスで、私にとってはそのゲストハウスで醸し出される雰囲気が最高に心地良いものなんだ。
そして、10年近く子育てと仕事を頑張って、
娘が10歳になったタイミングで、ここらでちょっと長年の夢だったゲストハウスで働いてみるか。ってことで、10年以上働いた仕事を辞めました。
その前にあまり日本のゲストハウスに泊まったことがなかったので、娘とふたりで2週間ほどバックパック旅行。
娘、10歳にてバックパッカーデビュー!
ほんと今更ながら、今って日本にもすごいゲストハウスあるんだな。。。と。。
日本のゲストハウスはおしゃれで、
ゲストをおもてなしする工夫がされてたり、
タオルやシャンプーなどがほぼ当たり前にあるのは私には衝撃だった。
娘ははじめてのドミトリーに
秘密基地みたい!
と大はしゃぎで、生意気に
ゲストハウスっていいね!
とか言ってたのが嬉しかった。
その後、私は
台東区のLittle Japanで1年半くらい支配人として働きました。
運営側になるのは、もちろんゲストとして泊まるのとは違ったし、もう飽和状態くらいたくさんゲストハウスがある中の運営は大変なことがたくさんあるんだな、と学んだ。
それでもやっぱりそこにはたくさんのいろんな人が集まって、ゲストハウスやりたい!って夢を持った若者もたくさんいて、
いろーんな生き方してるいろんな人が集まってた。
LittleJapanはホステルパスという全国の提携ホステル泊まり放題プランの運営もしていたので、そのプランを使って、ほぼ住んでるような「超常連さん」も何人かいて。
超常連さんはもう家族のような関係で、ホステルパスを卒業して、宿を離れることになるときには、毎回、すごく淋しいな、て思った。
常連さんがいると、初めて来た旅人が入りづらい雰囲気になりがちだけど、運営側としても
そうならないように、ということをかなり重視してたのもあり、新たな旅人もすぐに常連さんの輪に入れていて、素敵なつながりや関係性がうまれていた。
そこで生まれるつながりを見ているのがとても幸せなことで、昔の私のように、
なにか人生における考え方とかに影響が生まれていたり、前向きになったり、やりたいことやるきっかけになったりしてるのかな、と思う。
そういうきっかけの場になれるゲストハウスという空間はやっぱり素敵だな、と思う。
今はコロナで大変だとは思うけど、
そんな素敵な場所を多くの人に知ってもらって、たくさんの人が前向きに自分らしく生きられるきっかけが見つかればな、と思ってる。
ちなみに娘が大学生になったら、
またバックパッカーやってやろう、と思ってる。
日本は47都道府県制覇したいし、
海外もまた長期で回りたい。
だから、素敵なゲストハウスが国内、海外問わず残っていてくれなきゃ困るんだ、私のために笑
執筆者 : yuki
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