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@gatan_._gotonさんからの投稿


『ピヨピヨした若者のモヤモヤを晴らしてくれた旅』

数年前にゲストハウスで出会い現在も交流を続ける友人から、少し前に

#ゲストハウス思い出ノート の企画のことを知った。

思い出がたくさんありすぎて何を書こうか迷ったが、今回は社会人として生きるヒントを教えてくれた四国旅についてお話ししたい。

❊❊❊

大学時代にゲストハウスデビュー(笑)を果たした私はその後社会人となり、社会の荒波に揉まれることになった。

希望の会社に内定が決まり、入社式当日は不安よりも期待の方が完全に優っていた。
入社後の研修も順調。かなり自信を持っていた。(今思えば自意識過剰だったと冷静に振り返ることができる笑)

そして数ヶ月後、配属。ここまでは順調だった。筋書き通りだった。
だが、ここから私のモチベーショングラフは一気に急降下することになる。

"どんな仕事がしたいか" ではなく "人" で選んだ会社。仕事内容は大学の専攻と全く異なる分野だったが、もちろんそれは分かってのこと。

だが、予想以上に仕事についていけなかった。
30分でできますと言った仕事が3時間経っても終わらない。
何が分からないのか分からない。
"社会人1年目あるある" なのかもしれないが、当時の私は「できないのは自分のせい」と自分を責めることしかできなかった。

こうなると人間の脳はうまくできているもので、平日は常に何事もなくやり過ごしたくなり「休日だけが唯一の楽しみ」という状態になった。

"活躍する" "仕事を楽しむ" という入社時の意気込みとは裏腹に、モチベーションは0どころかマイナスへと転落していった。
でも、どこかでこの状態を脱したいとも思っていた。

そして迎えた社会人として初めての年末年始。
「この状態を脱したい」という心理状態も相まってか、どこか遠くへ旅に出たいという気持ちが猛烈に高まった。そこで、当時まだ未踏の地であった四国へ6泊7日の鉄道旅に出かけることにした🚃

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もともと好きだった鉄道や観光を楽しむことともう一つ、裏テーマとして「休日だけが楽しみな今を脱し、もっと楽しく仕事するためにはどうしたらよいか」という疑問を出逢った人にぶつけることにした。

一人旅のため、裏テーマについて考える場は主に宿泊場所のゲストハウス。
この旅で6箇所のゲストハウスを巡り、オーナーさん・ゲストさん数十人と話した。

気の知れた友達と仕事の苦労話や愚痴を話すことはストレス発散には繋がるが、どこか傷を舐め合っているだけというか、ただ話してスッキリして終わり、現状は変わりなし。みたいな感じになる人は多くないだろうか。

それに対し、ゲストハウスで出会う方々はほぼ全員が初対面&少なくとも24時間後くらいにはそれぞれの目的地へ散っていくという、一時的な関係性であることが多い。

そんな非日常とも言える状況が人間の殻を破ってくれるのか、纏っていた鎧がぼろぼろと剥がれ落ちるかのように、ゲストハウスではだいたい人生論のような哲学的な(?)ディープな会話が繰り広げられる気がする。

この時も毎晩お酒を酌み交わしながら、弱冠23歳のピヨピヨした若者に、出逢った方々はあれやこれやとご自身の経験や意見を教えてくれた。

「仕事も旅と一緒で、パズルのピースをはめていくように楽しいものだよ」
「旅という趣味を楽しめていること自体、幸せなことじゃん」
「俺は仕事は生活のためだと割り切ってやってる。その代わりこういう時間はここぞとばかりに楽しむ」 

仕事への考え方は人それぞれで、力の入れ方も全然違うんだな。
年代が近くなればなるほど、私と同じように目の前のことをこなすだけで必死な人の割合が多いんだなぁ。私だけじゃないんだ。
オーナーさんはみんな仕事を楽しんでいる人ばっかりだな。

そんな、普段の生活や友達との会話では絶対に気付けないような考え方をいっぱい知ることができ、心がとっても軽くなった。
 
❊❊

あれから数年、ありがたいことに、今も変わらず同じ会社で仕事を続けることができている。
四国旅に出るまではいつ辞めようかと考えあぐねる毎日だったが、今では何人か後輩もでき、教えられる立場から教える立場になった。

そして、あの時裏テーマとして掲げていたことは年齢とともに内容が変わり、ある時は白馬に乗った王子様を見つけるだったりと(笑)、旅の目的も変化してきた。w

さらに、いつか旅に関わる仕事がしたいと新たな夢も見つけることができた。
そのためにも今は仕事を頑張り、いつかは白馬に乗った王子様も見つけたいと(笑)、モチベーショングラフは無事に上向きに転じている。

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ゲストハウスで人生の転機を迎えた人、何かの気付きやヒントを得られた人は数多くいるのではないだろうか。

そんな替えの効かない特殊で貴重な場は、新型コロナウイルスという脅威に負けてほしくないし、これからも一つの文化として根付いてほしいと願っている。
社会人生活のキーポイントとなったこの旅で泊まった6軒のゲストハウスと出逢った方々への感謝を込めて。

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