詩 「今」というものは存在しないので

壊れた世界に住んでいる
3分の2残ったコーヒーが宙を吸い上げて
電球を見る
2つ
そして身体の痺れと眠る

ドロリした目で俺が見る
肌にフワリ、触れられるように
善と悪がささくれ立って
乾燥が滲んでいる

かざぐるまが回る
曖昧な夕暮れの記憶
熱と水分を含んだ風が
ズボンと肌の間を満たす

カラカラカラカラ

カラカラカラカラ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?