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【900人突破】ゲーム初心者Discordサーバー定期報告①

こんにちは。あるいはこんばんは。tier1グーグルアース!!(空耳)です。
現在私は、GGST(ギルティギアストライヴ)という格闘ゲームの、初心者向けDiscordサーバー管理人をしております。

ちょうど2週間前、Discordサーバーの運営TIPSをまとめた記事を書いたところなんかバズって、想像の100倍くらい多くの人に読んで頂くことができました。
(よかったらこの記事を読む前に、前回記事を読んでみて下さい)

まさかの1100いいね、900RT
ちょっとしたなろう小説より読まれてるんじゃないか…?

正直、「どこにそんなニーズが!?」と、未だに掴みかねているのですが、本当に沢山の方からポジティブなリアクションを頂きまして、せっかくニーズがあるうちは、noteの活動も続けてみようかなと思いました。
文章書くのあんまり好きじゃないので、ペースとしては月1回~2回、Discordサーバーで起きた出来事や、サーバーのために行った施策を、定期的にまとめる記事を予定しております。よろしければ購読のほうお願いします。

サーバー参加者がクソ増えた

前回記事は、サーバー設立から1ヶ月を記念して書きました。
読み返してみると、「設立1ヶ月で参加者が300人強まで増えた」と書かれています。設立したてのサーバーとしては、なかなかすごいですよね。
そして、前回記事からちょうど2週間経った今日、サーバーの人数を見て下さい。

\デデドン/

2週間で600人弱増えた…ってコト!?
しかも、人数だけが異常増加した訳ではなく、アクティブ率も異常です。
こちら過去6日間のサーバー利用状況をご覧ください。

1日平均メッセージ数1,427件! 参加ユニークユーザー461名!
6日でVCされた時間1,894時間! 参加ユニークユーザー327名!

学校一校あたりが抱える児童数の平均が323人らしいので、マジでそれくらいの人数が毎日このDiscordに遊びに来ては、VCを使って対戦を楽しんでいる計算になります。
そして、なにがヤバイってこのサーバー「初心者限定」なんですよね…。初心者学校…まーじか。

ということで、まずはこの異常事態がどうして引き起こされたのか?を分析したいと思います。結論から話すと、いくつもの奇跡が重なった結果です。

  1. noteが超バズった
    冒頭触れた記事のことです。バズったことによるプロモーション効果はもちろんのこと、それよりもしっかり文章でサーバーについて説明できたことによるメリットのほうが大きかったと考えています。
    例えば、元々サーバーには入りたいと思っていたが、自分はサーバーの参加要件を満たしているかわからなくて及び腰だった人(固定ツイート見ろよ)が、noteを読むことで解像度が高まり、サーバー参加について前向きに考えていて頂けるようになった等、やはりキチンと説明することって大切なんだなと感じた出来事でした。

  2. トッププレイヤー達が広めてくれた
    noteの記事、ちゅららさんやナゲさんといった、誰もが知っているGGSTトッププレイヤー達にも、続々RTして頂くことができました。
    要因まではわからないですが、おそらく文章を読んで頂いたことで、私の人どなりというか、とりあえず悪意があるサーバーではなさそう?というのが伝わった結果かもしれません。
    おかげで、「情報拡散」はもちろん、「サーバーの信頼感」も大きく高まり、サーバー参加希望者が殺到しました。
    さらにさらに、トッププレイヤーの中には、なんと「先生役」としてサーバーに参加までして頂けた方も多く、「Saryuさんやダイジさんが先生やってる、あのサーバーやばくね?」という風に話題になってる様を見て、このサーバーの「特別感」が醸成されていくのを感じました。

  3. GGSTwikiに掲載される
    GGSTプレイヤーなら絶対一度は見たことがある攻略サイト、GGSTwiki、あるじゃないですか。今、訪問してみてください。そしてトップページを見てください。
    \ファーストビューに初心者鯖のリンクが掲載されてるー!/
    こちらも、noteの記事が広まったことで、GGSTwikiの管理人さんよりご連絡頂き、ご厚意で掲載頂けることになりました。ありがとうございます!

  4. プロ格闘ゲーマーの中で空前のGGSTブームが起こる
    スト5→スト6の移行期における虚無からか、普段はストリートファイターメインで活動している人気プロゲーマー達が、続々GGSTの配信を始めました。一時期の格ゲーマーヴァロラントくらいの、わりと大きめのブームになっていると言っていいでしょう。
    当然、その選手のファン達もGGSTを始めるケースも多く、明らかに格ゲー動画勢のサーバー参加が増えました。

  5. 人気ゲーマー達が、自分の配信やSNSでこのサーバーを紹介
    以下、時系列順です。
    ・【†紅の堕天使†】格ゲーマーささきさん
    ちょもすさん
    どぐらさん
    私が確認できただけでも、こんな有名人達が、このサーバーについて触れて下さり、当然のごとくユーザーは爆増しました。多分この方々のおかげで100人~200人は増えたと思います。
    前の記事でも書きましたが、私はガチガチの格ゲー動画勢なので、画面越しに応援していた人達が、自分(の鯖)についてコメントしてる姿は非現実感しかなく、「生きてて良かった~!」という嬉しさの反面、「ひえ~恐縮すぎる~認知しないで~!」という畏怖もかなり大きかったのが正直なところですw
    ちょもすさんに至っては、投げ銭まで頂いた上、マジでこのサーバーについてだけ書かれたnote記事まで投稿して頂けて、本当に嬉しかったです。
    今後、このサーバーが不義理を働いてしまうと、彼らの顔にも泥を塗ってしまうことになると思いますので、より気を引き締めて、運営頑張ろうと思った瞬間でした。ありがとうございました。

ちょもす実は"善"の者だった説

以上、この5つのプラスイベントが同時に重なった結果、メンバー数が大きく伸長する結果に繋がったんだと考えています。
全部、たった2週間の間に起きた出来事なんですよね…奇跡ってあるんですね…。

ただし、こんなに急激にメンバー数が増えると、当然歪みが生じます。急に人増やしすぎて、組織崩壊するベンチャー企業と同じです。
また、当初こんな人数規模になることは全く想定していなかったので、サーバーの使い勝手や、イベント等の運営負荷にも、少なからず影響が出ることになりました。

そこで次は、急激なメンバー増加によって起きた出来事だったり、サーバー管理人として行った施策についてまとめたいと思います。

ロール分けの定義(ルール)変更

このDiscordサーバーの特徴である「ロール」について改めて説明します。
一言で「格ゲー初心者」といっても、腕前や知識は千差万別です。
そこで、このサーバーでは「ロール」というDiscordの機能、サーバー内だけで使える役職を使って細かく強さ分けを行い、同じ強さのロールごとにチャンネルを作って、なるべく同じ力量の相手と戦えるような工夫をしています。サーバー発足時に設定したロールの定義はこちら。

  • たまご:タワー1階~6階

  • ひよこ:タワー7階~9階

  • 卒業生:タワー10階に一度でもタッチしたら設定

  • 先生:初心者に教える専門

このロール分け、一見いい感じに見えると思いますし、実際人が増えるまでは、まぁまぁうまく回っていました。
ただ、急激にサーバー参加者が増えて、そしてサーバー初となるユーザー大会を実施したタイミングで、ロールについての不満意見をチラホラ見かけるようになりました。
要約すると、総じて「君なんかさァ、ロールと強さ違くない?」という内容でした。

正直、「ある程度サーバーで区分けしてんだから、あとは自分たちのコミュニケーションでなんとかできるだろ。いい大人なんだからさぁ…」と、思わないでもなかったんですが、よくよく聞いていくと、ロールが適正ではないと評されている人達に、法則性があるように感じました。この3つです。

  1. 便乗初心者狩りおじさんの増加
    サーバーの知名度が上がり、「活気のある楽しそうなサーバーがあるらしい!」と巷で評判になった結果、明らかにこのサーバーのターゲット層ではないのに、なんとかして参加しようとするおじさんが大量発生しました。勿論、怪しいのは弾いているものの、腕前に関してはあくまで本人の自己申告がベースになるため、「GGSTでは3階です!」とか言われてしまうと、当時のルールでは参加を防ぐことは難しかったです。あとサーバーヲチしたいからサブ垢で侵入したがる上級者。防ぎようないから流してるけど、大体把握してるからな

  2. GGST以外の格闘ゲーム経験者の増加
    前述の、スト5プロ勢によるGGSTブームが影響してか、「GGSTは本当に初心者なんだけど、格闘ゲーム自体はまぁまぁ慣れ親しんでいる」という方の参加が増えました。
    彼らは初心者サーバーにとってポジショニングが難しい存在で、「格ゲー歴は長いんだけど、マジで初心者クラスに弱い人」もいれば、「トレモやCPU戦はかなりやり込んでいるが、対人戦怖くてやってこなかった人」もいますし、「自分のことを初心者だと思い込んでる無自覚初狩り」も紛れ込んでおり、強さがバラバラすぎて、ロールによるセグメント分けが機能しにくいです。
    しかも、コマテクやガードなどの基本操作の精度は、格闘ゲーム自体の未経験者と比べると当然秀でているケースが多く、同じ「たまご」同士で対戦したとしても、「お前確かに今6階だけど、絶対すぐ10階まで行けるやろ!」みたいな人達が大会でチラホラ暴れるようになり、主に格闘ゲーム自体未経験の人達からの不満に繋がりました。
    また、このサーバー運営していて常々感じるのが、「格ゲーマー全員、自分のことを中級者だと思いこんでいる説」です。
    スト5でプラチナランクだった人が「自分初心者です」って顔で参加申し込んできたりとか、マジで大量にあったんですが、まるで悪意がないんですよね。
    おそらく、格ゲーというジャンルの歴史が長すぎるせいで、ちょっとやそっとの熟練度では、自分のことを「上級者」だと思えない(格ゲーおじにマウントされ続けてきたから)、というバックボーンが悪さをしているケースも多いように感じました。

  3. 12月のアップデートでGGSTのランクマッチ(タワー)の仕様が変わった
    12月に行われた大型アップデートにより、GGSTのランクマッチ(タワー)のランク昇降ロジックが大きく変わりました。
    ざっくり説明すると、GGSTには1階から10階と呼ばれるランクがあって、10階で勝ち越していると、たまに"天上界"と呼ばれる最高ランクにチャレンジできるミッションが発生します。ただし、そのミッションが激ムズなので並大抵の腕前では上がれない & ランク降格も起きにくかったため、大体の中級者~上級者が10階で団子状になっている、というのがアプデ前のGGSTでした。
    しかしアプデ後は、10階でちょっと負けるだけでも、バンバン9階以下にランクダウンする仕様に変わり、10階で団子状だった中級者たちが、7階~9階に降格してくるようになりました。そうすると、元々7階だった人達は当然5階とかに落ちることになり…と、ドミノ倒しのように、ジワジワ全員の階級が下がっていく流れが12月〜1月に発生し、今まで自分のことを上級者(せめて中級者)だと思っていた人達が「俺もしかしてゲーム下手なのかも…」と、自信を失う現象が多発しました。
    そのタイミングで、ちょうど初心者サーバーの存在が広まり、しかも教えてくれる先生もセットでいるんだぜ!と知られた結果…大量の自称初心者の参加希望で溢れることになりました。
    また、アプデ前から遊んでいたプレイヤーと、アプデ後に強くなったプレイヤーの力量差も大きな課題になりました。
    例えば、アプデ前に10階タッチするのはかなり簡単でしたが、アプデ後の10階は、最近GGST始めたプロゲーマー達が普通にボコされるほどの難易度です。
    その2者が「同じロール」として戦うと、強さにかなりの差が生まれます。普段のプレマでは許せたとしても、大会になると皆勝ちたがりマインドに変わるため、不満が噴出する結果となったワケです。

まず、ロールが適正ではないと思われてしまっていた人は、おおむねこの3つの法則のどれかに当てはまる人ではないか?と仮説を立てました。
そして、法則があるのであれば、対策もできるだろうと思い至り、ちょっと考えてみることにしました。

まずはGGSTのゲーム内のシステムを活用する手段を考えました。
ただ、良くも悪くもGGSTのランクシステムはザックリしているため、どの手段を選んだとしても、いくらでも脱法できてしまう、という結論になりました。

  • 階級ではなくキャラクターレベルで分ける
    → 階級より偽装しやすいし、他の格闘ゲーム経験者は忍び込み放題

  • ロールをもっと細かく分ける
    → 管理が大変になる上&今いる参加者にロール付け直しを要求する工数がやばい。さらに、本質的には課題を解決できていない

  • RatingUpdate(外部サイト)などで内部レートベースに分ける
    → RatingUpdateが12月のアプデ以降更新停止している。あと、そもそも公式で公開されていない情報を用いるのはいかがなものか

  • もういっそ、格ゲー未経験者だけのサーバーにする
    → 真剣に考えたけど、ここまで多くの人を巻き込み、格闘ゲーム自体の活性化にも貢献できそうな規模のサーバーに育ってしまった以上、極端に狭い初心者だけを救うサーバーにするのは最後の手段にしたい

  • サーバー加入後、プレイ動画などを見てチェックする
    → 管理工数が跳ね上がる。結局主観になるので、絶対SNSとかで炎上する

こんな感じで、Twitterでも皆に意見をもらいつつ色々検討したのですが、ゲーム内システムだけでフィルタを機能させることは不可能、という結論に至りました。
性善説では防げなかった現実、そしてシステムは抜け道がいくらでもあるという事実を加味した結果、ロールシステム自体にテコ入れを行うことを決断しました。かなり大胆に変えました。

  1. 初心者狩り報告フォームの設立
    初心者狩りが見られた場合、管理人宛の匿名フォームにて通報ができるようにしました。通報を受けた場合、対象者に事実確認を行い、事実だった場合は注意をします。また、3回繰り返しても改善しない場合、サーバーBANすることを、ルールに明記しました。

  2. 「たまご」より更に初心者の「超たまご」ロールの追加
    たまごロール(1階~6階)には力量差が生まれやすい認識は元からありました。コマンド出せないレベルの人から、コンボは一応できるけど弱いぜ!って人まで、一番力量差が出やすい時期なので。
    そこで、格闘ゲーム自体(なんならゲーム全般)が不慣れな人のための、「超たまご」というロールを追加して、「超たまご」「たまご」は自分の判断で選べるようにしました。

  3. ロール分けの定義を「12月アップデート以降の階級」に変更
    ランクマッチの仕様が変わってしまった以上、ロール付けの定義もアップデート後に順応する必要があると考えました。
    例えば「アプデ前は天上チャレンジ発生したことがあるが、アプデ後は8階から上がれていない」という人は、「ひよこ」として扱うことにしました。
    ただし、これはこれでリスクがあります。例えば、めっちゃ強いけど、アプデ後にあまりプレイしていない人は初心者狩りができてしまうので…。それらの対策も含めて、一番大きい変更点が次です。

  4. 格闘ゲーム歴1年以上の経験者は、問答無用で「無差別」ロール扱いにする
    メチャクチャ迷いましたが、結果的に超機能したのがこの施策です。
    まず、「卒業生(10階タッチ経験有)」と定義していたロールの名前を「ニワトリ」というロール名に変更しました。
    そしてニワトリの定義としては、「10階~天上チャレンジ」もしくは「2D格闘ゲームを"実際にプレイしていた期間"が1年以上」のどちらかが該当した場合のロール、としました。
    この施策のミソとしては、「格闘ゲーム経験者であれば、今現在のGGSTの階級に関係なく強制ニワトリロールになる」という点で、当然ニワトリ自体の強さはバラバラになります。更に、ニワトリ同士 or ロール混合(無差別)のプレマ部屋にしか参加できない為、ロール分けによる恩恵(同じ強さの相手とマッチングできる)をほとんど受けられないことになります。
    また、サーバーの扱いとしても「ニワトリは初心者ではないと考え、積極的サポートは行わないし、サーバーイベントで対象になることも少ない」と名言しました。
    つまり「先生システム等、サーバーの機能は好きに使っていけど、面倒は見ないよ」という扱いのロールです。
    勿論、このスタンスに変えたデメリットもあるのですが、よくよく考えてみると、中級者がわざわざウチに入りたがる理由を考えた時に「①先生に教わりたい」「②活気のあるところで楽しくプレマしたい」のどちらかが大部分だと考えられるので、最低限その目的は担保できるのでは?と思いました。その2点さえ担保できていれば、すぐ強くなれる素養はニワトリにはあるはずですし。
    またニワトリロール目線で見た時でも、導入するメリットは多く、

  • ニワトリロールを隔離&サポート対象外にしたおかげで、初心者に細かい配慮する必要がなくなった為、結果的には全員サーバーに滞在できる期間が伸びた(以前は10階タッチで卒業 → 今は天上踏まなければOK)

  • 滞在期間が伸びた結果、中級者になっても先生からのアドバイスを受けられるようになった

  • おそらくGGST鯖の中で一番プレマが活発に行われているサーバーで、堂々とプレマ募集ができるようになった(以前は"ニワトリは空気読んであんま部屋立てるんじゃねえぞ!"という雰囲気があった)

もちろん、これらの施策も完璧ではないはずなので、今後また対応を求められる可能性は高いですが、今のところは、ロールに関する不満を目にする回数は著しく減りました。一大決心でしたが、やって良かった。

副管理人制の導入

自分のポリシーとして「初動だけなるべくがんばって、後はなるべくサボる」というのがあります。
初動サボることさえ我慢すれば、後々大きくサボれるようになる。第一印象が良ければ、その後余程やらかさない限り嫌われることは少ない。これが持論です。だから格ゲーも最初だけで上達しない。

そんな訳で、年末年始の時期は、なるべくカロリーのかからない運用スキームを考え、なるべく早くサーバーを安定化させることだけを考えていました。そう、会社の冬休みが終わるまでに!
その為、さまざまな意見に耳を傾けて改善を行ったり、(残り時間が限られているので)寝ないでDiscordの改造をしたりと試行錯誤した結果、現在ほとんど労力をかけずにサーバー運営ができるようになりました。
その頃のイメージで私を見ている方は「寝ないで働いている熱意のある管理人」と思っているかもしれませんが、よく観察してみて下さい。最近の私、サボっています。勝手にまじめなイメージ抱いて勝手に失望しないで

ただ、「サーバー主催のイベント」だけは、人数が増えれば増えるほど、比例してニーズも高まっていきますし、量(回数)も質(熟練度)も求められるようになります。つまりどうしてもカロリーがかかってしまう部分です。
「それなら人にぶん投げてしまおう!」と思って導入したのが、副管理人制度です。副管理人の役割としては2つを想定しています。

  1. なんでも相談に乗ってくれるメンター的存在

  2. サーバー主催イベントの運営

重要なのは、「判断」が問われるような権限は渡さないことです。サーバー参加者からしても誰に要望や文句言えばいいかわかりにくくなりますし、なにより副管理人の負担が激増します。
なので、副管理人にお願いしていることは「月1回サーバー主催のイベントを実施して欲しい(最初は私と一緒にやりつつ)」&「毎日サーバーに来て、宙に浮いた会話とかを拾ってほしい」この2つだけです。

「だけです」と軽く書きましたが、一番労力がかかる部分です。
にも関わらず、サーバー内で副管理人募集をしたところ、軽く二桁以上の方からご連絡を頂きました。ありがたすぎる。

また、副管理人の人数に関しては、最初は多くても4人くらいに絞りたいと思っていました。人数が増えれば増えるほど意見がブレますし、引き継ぎ相手が多すぎると、引き継ぎ自体に時間を取られて私がスタックするという、本末転倒の事態に陥りそうだったからです。ちなみに、副管理人の選定理由についても触れたかったんですが、長くなりそうなので次の機会にします。

「フォーラムチャンネル」機能を使って、スレッドごとに議題を分ける

こーれ「人増える前にやっておいてよかったー」オブ・ザ・イヤーです。
あんまり知られていないんですが、Discordには「フォーラムチャンネル」と呼ばれる、議題ごとにスレッドを作れるチャンネル機能があります。(2chのイメージ)
ある一定以上のメンバー数になった時期から、チャットの会話が流れて、コーチング募集などの「拾わなければならない発言」がスルーされてしまうことが増えてきました。
そこで、このフォーラムチャンネルを使えば、チャットを拾いやすくできるのでは?と考えたワケです。

ただ、少しだけ懸念もあったので、そこは対策とセットで考えました。

  • Discord内に複雑な機能入れてわかりにくくならないか?
    → スレッドが多くても混乱しにくい「キャラクター別攻略」や「コーチング募集」チャンネル限定で試験導入する

  • スレッドが乱立してカオスにならないか?
    → スレッドの作成権限は管理人のみにする。上記チャンネルであれば、キャラクター毎のスレッドだけ作れば事足りるので問題なし

今となっては、「フォーラムチャンネルなかったとき、どう会話していたんだ?」と思い出せないほど快適で、おそらく一番使われているチャット機能になりました。Discord管理者さん、導入オススメです。

フォーラムチャンネルの例

簡易wikiの設置

上記フォーラムチャンネルの導入によって、キャラクター別チャットでのやり取り(特に攻略質問)が加速度的に増えました。
良かった反面、遡って会話を追うことが困難になり、数日空けて似たような会話が繰り返されている光景も、よく目にするようになりました。

「これはwiki的サービスを準備しなければ…」と思い、サービス選定を始めました。が、なかなかシックリくるサービスが見つかりませんでした。

  • 執筆者が同時編集できる機能は有料です!

  • 30日以上遡るには有料です!

  • 無料だけど会員登録がめんどくさくて、直感的に使えないです!

大体この3つのどれかが引っかかって困っていたところ、この記事を見つけて、Googleサイト+スプレッドシートを使って、力技で簡易wikiを作ることに決めました。
これなら大体の人はGoogleアカウント持ってますし、同時編集もできますし、使い方を知っている人も多いです。

wikiの項目としてはこんな感じ。これがキャラクターごとにあります。

突貫で作った感がすごい

一番良かったと思うページが「とりこれコンボ」で、先生がいない時でも、初心者はとりあえずこれを練習すればいい!というのがわかりやすいです。
更にコンボメーカー(GGSTの機能)への登録も推奨しているため、初心者はコンボメーカーを活用して、快適にコンボ練習ができます。

wikiまで必要になるかどうかは、サーバーの人数だったり、教える人のモチベーションによって変わると思いますが、何かのゲームの初心者サーバーを運営されている方であれば、オススメできる方法です。

マメに更新して下さる先生には頭が上がらない

オリジナル絵文字を使ったコミュニケーション

Discordには、オリジナル絵文字を登録できる機能があります。
この機能で、使い勝手のいい絵文字を充実させるだけで、一気にチャット欄が華やかになります。

絵文字の意味はよくわからないが華やか

たぶん一番カンタンに絵文字を作れるサービスはこちら。

作って良かったなーと思った絵文字は「すごい」「がんばってる」のような褒める内容、もしくは「わかる」「草」のような共感系のリアクション絵文字ですかね。これだけでサーバーの雰囲気めっちゃ良くなるのでオススメです。

「対戦」以外で活躍できるフィールドを提供する

人が増えてきて一番意識したのは、この部分です。
人間というのは群れで生活する生物なので、コミュニティにおいて「疎外感」を感じると、怒りや悲しみが湧いてきます。弟が生まれて、構ってもらえなくなったお兄ちゃんが拗ねるやつです。

子供だったら「前は自分だけチヤホヤしてくれてたのに弟ばっかりズルい!」って素直に言えるかもしれないですが、おじさんになると素直に言えなくなります。
どうするかっていうと、本心を胸の奥底にしまったまま、別の問題にすり替えつつ、歪んだ自己主張を始めます。例えば誰かの批判を始めたり、サーバーの機能に問題がある!(例:ロール分けが適正じゃない!)とか言い始めたり‥ですね。

人が急激に増えるということは、今までいたメンバーからこの「疎外感」が生まれやすくなる環境になりかねない懸念がありました。
ただ逆に言うと、「疎外感を感じにくい環境」を作ることさえできれば、サーバーメンバー同士がギスギスしにくく、楽しさを感じてもらいやすいコミュニティを作れる!ということでもあるので、重要課題として施策を考えてみることに決めました。
「疎外感を感じにくい環境」…、つまり「活躍できる場所」「発言しやすい話題」があり、「誰でもヒーローになれる場所」が用意されている環境です。

サーバーの根幹である「プレマ」「コーチング」をバリバリ活用できている人に関しては、既に活躍できるフィールドがあると言っていいでしょう。
なので、「強さだけを求める人"以外"が活躍できるフィールド」という条件でアイデアを出して、いくつかのチャンネルを導入してみました。

  • 怖いからタワー見守って部屋
    ランクマッチ(タワー)の配信を見せながら、皆で応援したりアドバイスをもらいながら遊ぶチャンネル。キラーコンテンツその①

  • 階層上がったときとかにホメてもらう部屋
    「階層上がったよ!」とか「コンボできたよ!」とか投稿すると、皆でホメてくれるチャンネル。筋トレの日課を報告して褒め合うコミュニティの格ゲーバージョン。キラーコンテンツその②

  • おえかきチャット
    サーバにやたら絵師が多かったので作ってみたチャンネル
    毎日すごい勢いでイラスト投稿されては、絵文字乱舞で褒められている

  • キャラ萌え談義
    「萌え」ってなんだよ今は「推し」とかだろおっさん
    ギルティギアはキャラ愛が強い人が多いので作ってみたチャンネル
    一生ポップアップの話とかケイオスの腹チラの話とかしてる

  • おふざけプレマ部屋
    「お嬢様言葉プレマ」「英語禁止プレマ」といった、カジュアルな対戦を目的とするチャンネル。この前は「チンパンプレマ」してた

  • 完全無音プレマ部屋
    VC多めの対戦部屋に入りくさを感じるテキスト勢のため、VCなしでのプレマ募集ができるチャンネル

  • 超カジュアルプレマ部屋
    アドバイス禁止、煽り禁止、ギスギス禁止の健全プレマ募集チャンネル

  • トレモ募集部屋
    トレモ一人でするの寂しいから喋りながらやろうぜ!のチャンネル

特に「怖いからタワー見守って部屋」は異常な人気を誇り、毎日数十人の方が、VCでワイワイしながらランクマしています。人気の理由を聞くと、

  • ランクマッチに苦手意識がある人でも怖さが軽減される。また、褒めてもらえるのでモチベーションも上がる

  • プレイを見ながらアドバイスを貰えるので、普通にめっちゃ上達する

  • 「絶対人の来る配信」みたいなものなので、コミュニティ欲が満たされる

と、楽しさと実用性を兼ね備えており、しかも強さ弱さ関係なく誰でも活躍できるので、とても優れたチャンネルだと思いました。

また、サーバー内イベントに関しても、「誰でもヒーローになれる場所」作りは意識しており、具体例を挙げると、このようなイベントを企画しています。

  • プレマ入っちゃうのびびっちゃう人向けプレマ
    いわゆるサーバー内プレマイベント。特徴としては以下の通り。
    「管理人がしつこく勧誘する」「スイスドロー形式のような部屋割になっている(連勝すると上のプレマ部屋に移動)」「出入り自由、飛び入りOK」「引くほど参加者が多い(前回はのべ120人以上が参加)」

  • 3on3大会
    たまご、ひよこ、ニワトリでチームを作る3on3大会。
    2/4に開催予定なんですが、現時点ですでに22チームのエントリーがあります。

  • ミリしら大会
    「レベル1のキャラクター限定(しかも当日ランダム決定)」「練習禁止」「実況&解説までGGSTミリしらの人(GGSTは知らないけど実況はうまい)」で行う新感覚バトル。ニワトリ以上は参加不可能。

  • ちょもす文学賞
    プロゲーマーのちょもすさんを始め、複数の方から、前回記事に対しておひねりを頂けたので、その資金を使った、サーバー内文豪企画。
    「GGST初心者に役立つ記事」をnoteに投稿して、ハッシュタグ「#ちょもす文学賞」をつけて投稿すれば応募完了。
    最大10,000円の賞金(おひねり)がもらえる、太っ腹企画。(もともと人の金だけど)

  • ギルティギアのストーリー鑑賞会
    ギルティギアのストーリーおもしろいのは知ってるけどさ…長いしさ…あと初心者だとGGXとかクリアできないしさ…ということで、皆でストーリーを鑑賞するイベント。
    勿論アークシステムワークスさんの配信ガイドラインに則っております。

カジュアル層向け、アクティブ率が低い人向けのイベントは、ドンドン試していきたいので、いいアイデアが浮かんだ方は教えてもらえると嬉しいです!

SNSを使ったポジティブ&アクティブな空気作り

ある程度サーバー人数を必要とする施策ではありますが、超オススメ。

自分がサーバー参加者から結構フォローされていることを前提として、

  • サーバーに関してポジティブなツイートを見つけたらリツイートする

  • サーバー内イベントが終わったら、ハッシュタグ付きでの感想ツイートをお願いする(強制ではない)もちろん見つけたらリツイートする

  • サーバー外部の人が驚くような情報を拡散させて「驚きの声」を呟かせる(例:このnote記事)

これらをしつこく(重要)繰り返していると、多くのメリットをサーバーにもたらします。

  • サーバーの認知拡大に繋がり、参加者が増えて活気づく
    フレンドが薦めるサーバーは信用できる、これっす

  • サーバー参加者の発言がポジティブ傾向に変わる
    周囲がこのサーバーを褒めている姿を何度も目にすると、段々マネしたくなってきたり、サーバー自体にも愛着というか誇りを感じてもらえるようになります。結果、「このサーバーすごいんだぜ!」みたいな発言が増えます

  • ネガキャンが超やりにくくなる
    誰が見ても皆が褒めまくっているサーバーにわざわざ噛みつく人は、大体逆張りのひねくれものか、それこそ「疎外感」を感じている人か、別の理由(このサーバーで目立ってる誰かが嫌い!とか)で、そういうムーブをする人は元々周りから煙たがられていることが多いです。そして、この空気感で無理にネガキャンしようとすると、煙たすぎて分煙されます。
    また、ある程度の常識がある人であれば空気が読めるので、ちょっとの不満であれば見えないところで吐き出すようになります。つまりネガキャンが消えます。いわゆる「割れ窓理論」ですかね。

  • アクティブなメンバーが増える
    Discord上で賑わっているのを見ても、毎回同じ常連が屯してるだけなのか、結構初見も混ざっているのかがわかりにくく、初見では入りにくいです。ドアの奥が見えない飲食店は入りにくいですよね。あれです。
    でもSNSの情報であれば、どんな人がイベントやチャンネルに参加していたのか理解しやすく、「自分でも参加できるかも!」という気分になりやすいです。

書いていて思ったのは、結局「サーバーの民度は管理人の行動に影響される(管理人の行動をマネする)」という話なんだろうなぁと思いました。
つまり、私がネガキャン野郎に噛みついているのを見せると、サーバー参加者もマネするので即刻やめるべきでした。反省しましたゴメンナサイ

以上です。
書いていて「これ本当に2週間の出来事なのか?」と目を疑いましたが、これでも相当削ったんです…。
おもしろくするために、「サーバーの秩序を乱す10の性格タイプ」とか考えていたんですが、全然入りませんでした。またの機会ということで…。

最後に「今後のサーバーの戦略」と「嬉しかった出来事」について書いて、今回の記事は締めようと思います。

今後のサーバーの戦略

「戦略」と書くと大げさですが、
「軸」として考えていることが2つあります。

  1. 「唯一無二」を鍛える
    数あるDiscordサーバーの中で、わざわざ自分のサーバーが選ばれる理由。
    言い換えると、サーバーの優先度を上げてもらったり、サーバーを抜けないでいてもらう為、一番シンプルかつ効果的なのは「唯一無二を作る」です。
    そのサーバーにしかない機能だったり、人だったり、イベントだったり、なんでもいいんですが、そこにしかないものがあればとりあえずサーバー抜けないですし、それが魅力的だったら他鯖より参加優先度上がるじゃないですか。

    私がこのサーバーの「唯一無二」であると思っているのは2つ。
    「先生システム」と「プレマの活気」です。

    「先生システム」に関しては、おそらくこのサーバーにしかないもので、サーバーを抜けない大きな動機に繋がります。
    「プレマの活気」に関しては、これほど手軽にそして時間帯を問わず、プレマ参加者を集められるサーバーは、GGST界隈ではウチしか存在しないと思います。(朝5時とかでも普通に集まる)

    この「唯一無二」をより活性化できる施策を考えて、研ぎ澄ましていくことが、サーバーの魅力に繋がり、発展に導けると考えています。例えば先生が活躍できるイベントとか、考えてみたいと思います。先生いつもありがとう。

  2. 「熱」を伝えていく
    Twitterとかでこのサーバーに対する感想を眺めていると、「初心者サーバーの人はいい人しかいない」「あったけぇ」「怖い人がいない」といった声、めちゃくちゃ見かけます。実際マジでそうだと思います。
    でも【【【格闘ゲーム】】】ですよ? アレに惹かれた人たちが900人弱も揃って、「いい人しかいない」ワケないじゃないですか。(偏見)

    じゃあなんでそんな現象が起きているのか、それは、「熱」のおかげだと考えています。
    私のnote記事を読んで下さった人に努力や信念が伝わったり、ポジティブな初心者のモチベに格ゲーおじが浄化されたり、熱心な先生が醸し出す「本当に格ゲーを広めたい」気迫に心動かされたりと、「熱」が伝染していった結果、このサーバー特有の優しい空気感が生まれているんだと思っています。

    そして手前ミソですが、「管理人(私)の熱伝導率の高さ」も大きいと思っています。
    格ゲーというか対人ゲームの上級者って、やたら斜に構えた人多いじゃないですか。周りの上級者を思い浮かべてみて下さい。
    「格ゲーが好き!」とか「初心者増えて欲しい!」とか「俺はすごい!」とか素直に発言している人ってどれくらいいますか?
    大体、カッコつけて「格ゲーはオワコンだから…」とか「この程度の強さで先生やってるとかプークスクス…」とかひねくれたこと空リプで一生呟いています。自分は人生に影響が出るほど格ゲーにハマっていた癖に
    そんな悲しきモンスターが生まれてしまった背景を考えると切ないものがあるのですが、とりあえずそういう人達は、熱伝導率が極めて低い性質を持っています。
    彼らがコミュニティの中核にいるほど「熱」を持った人達が、素直に発言することが難しくなります。冷めます。

    一方、私はわりと自分の能力や人生に自信があるので(格ゲーの腕前には自信がないが)、堂々と前向きなことを言いますし、ネガキャンされたとしても、「コイツ調子に乗ってるな」と思われたとしても、自分のほうが1,000,000倍考えて行動している(私欲ではなくサーバーの為に意味のある行動をしている)自信があるので、その程度では、自分の「熱」を冷まされることが絶対ないです。
    そして、管理人さえブレなければ、shuntaxシェルターの中(つまりサーバー内)で、熱伝導率高めな人が安心して発言できるので、この"聖火ランナー"が成立しているんだと、勝手に思っています。

    長くなりましたが、この「熱」を絶やさないように、そして広げていくことができれば、このサーバーは安泰だと確信しているし、大事にするべき部分だなと感じています。

嬉しかった出来事

前回記事にも書きましたが、元々noteに記事を投稿しようとした理由は、
「自分のTIPSを公開することで、ゲームコミュニティの活性化に繋がるといいな!」でした。

そんな思いで、前回記事を投稿した後、なんと10名以上のコミュニティ管理人の方から「参考にしたいのでサーバーを見学させて欲しい」という申し出を頂きました。「記事書いて良かった~~」と思いましたね。マジで。

更にそれだけではなく、私のnote記事に触発されて、新たにサーバーを立ち上げたという方までチラホラ見かけるようになりました。嬉しすぎる!

リプで「参考になりました!」とコメント頂くことも超多く、格ゲー海外勢の初心者コミュニティや、別ゲームジャンルのサーバー、MMOのクラン、(なぜか)モトジムカーナの団体に到るまで、本当に数多くの方々から感想を頂くことができました。それが一番嬉しかったです。

今回の記事もなにかの参考、もしくはきっかけに繋がってもらえたら最高です。
ここまで読んで頂きありがとうございました。それではまたどこかで!

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