シティリーグシーズン5後半 691データ徹底分析【シティリーグ分析レポート】
はじめに(ネタ切れ)
いつもお世話になっております。ポケカデータラボ(PDL)のぐうぐるいです。
特に話のネタも思いつかないので進めていきます。
尚、CL愛知は落選してしまったので、今回も家で観戦を楽しむ予定です。
今回はシーズン5後半ということで2/25のバトルリージョン発売以降のデータを中心に分析していきます。前回実施したシーズン5前半(スターバース環境)の分析内容につきましては、以下のリンクからご確認ください。
また、お時間に余裕のある方はハートも押してください。
今回もポケカ飯さんの協力を頂きまして、データをまとめています。
約1か月で691データ。前半のデータと合わせ1,300件を超える結果となりました。いつもありがとうございます。本当に。
■レポートページはこちら👇
データ提供:ポケカ飯さん(@pokekameshi)
分析対象期間:2022年2月25日~2022年3月22日
対象データ:各大会ベスト8以上(不明データを除く)
分析1.順位別上位デッキ割合
早速分析していきます。いつも通り、まずは順位毎のデッキ割合をチェックしておおまかな傾向を見ていきましょう。ベスト8からどうぞ。
■ベスト8以上のデッキ割合
109大会691データ(不明データ除く)の内訳になります。
なんかバランスいいですね。
前回から引き続きシェアトップのミュウ。そのすぐ後ろに迫る連撃ウーラオス。アルセウス、白馬、ジュラルドンと見慣れた顔ぶれが並びます。
バトルリージョン登場デッキとしては、ダイケンキ、WTB(ウォーターツールボックス)、ダークライがランクインしています。特にWTBは表舞台への登場からまだ日が浅く、伸びしろがありそうです。
更にデータを前環境と比較してみてみましょう。
■【参考】シーズン5前半データとの比較
シーズン5前半(スターバース環境)が左側、今回のシーズン5後半(バトルリージョン環境)が右側のグラフです。
前述の通りシェアトップは依然ミュウなのですが、シェア率としては21.2%⇒16.1%と5%以上も低下しており、独走状態にストップがかかりました。
対して連撃ウーラオスのシェア率は9.3%⇒13%へ上がっているあたり、それぞれの増減は関連があるかもしれませんね。(次項、【分析2】で深堀していきます)
シェア率が低下しているデッキとしては白馬バドレックスが12.9%⇒9.3%とちょうど連撃ウーラオスのシェア率と逆転する形で減少しています。
アルセウスの組み合わせ先として主流だった白馬バドレックスですが、バトルリージョン以降アルセウスは特性うらこうさくのインテレオンと組み合わせることが増え、白馬減少の一因となっていそうです。(【分析2】で詳しく見ていきます。)
■優勝デッキ割合
続いて優勝デッキのデータを見ていきましょう。
ミュウ強いですね~。グラフの約1/4をピンク色が占めています。
面白いことにミュウ〜ジュラルドンまでの上位5デッキは大きく順位変わらず、安定感を通り越して貫禄すら感じます。
そしてこれらビッグ5に続くは期待の新星、WTB。
連撃インテレオンはシェア率低いながらも、優勝まで食い込んで来ていますね。優勝比率別にデータを見てみると面白そうです。(【分析3】で実施。)
ゾロアーク、ハピナスVはどのような構築が勝ち上がって来ているのか気になるところです。後ほどデッキタイプ分析で見てみましょう。(【分析4】で実施。)
■【参考】シーズン5前半優勝データとの比較
ついでに優勝結果も前半のデータと比較してみました。
前半と比較すると、これでもだいぶミュウ減ったんだな、と実感します。シェアが拮抗しているという意味では良い環境になりましたね。
一方で白馬バドレックスの失速具合が目立ちます。
周りを囲む他デッキが好調と見るべきか・・・。
取り急ぎ、気になるポイントが出揃ったので一区切りとしたいと思います。
■気になることまとめ
上で挙げた気になるポイントをまとめます。
それぞれに対し、次項から深堀分析をしていきます。
①連撃ウーラオスとミュウ増減の関連&白馬減少の背景
⇒【分析2.デッキシェア推移分析】
②連撃インテレオンがシェア少ないながらも優勝
⇒【分析3.デッキ別の順位比率】
③ゾロアーク、ハピナスV等のデッキタイプ流行
⇒【分析4.デッキタイプ流行の分析】
分析2.デッキシェア推移分析
では第2の分析として時系列でのデッキシェア推移を見ていきます。
分析1で挙げた連撃ウーラオスとミュウの増減に関連はあるのか、白馬バドレックスの減少に影響する要因がないか、の二つが分析のポイントとなります。
■週次シェア推移
シェア率上位20種のデッキのシェアを週単位でまとめたものです。3/4W(3/20~)は集計途中の週であり他週と比べてデータが少ない点にご注意ください。
まずはパッと見て読み取れる傾向として
・増加傾向のデッキ⇒アルセウス、ジュラルドン、WTB
・減少傾向のデッキ⇒連撃ウーラオス
が挙げられます。
ミュウと連撃ウーラオスに関しては前回ほど関連が見られず、一概にミュウの増減が連撃ウーラオスの数に影響を与えているとは言い難いです。
今週末のデータまで揃えば、傾向が掴めそうなんですけどね・・・。
続いて白馬バドレックスのデータに注目していきます。
増減を繰り返しているように見える白馬ですが、その上のアルセウスとセットで見ると、なんと二つのデッキの合計シェアはどの週も一定になっています。
つまりアルセウス+水タイプという括りで見るとシェア率は変わっていない?白馬の減少というより水アルセウスへ分化したと捉えるべき?
ちょっとこじつけ感はありますが、一つの可能性として考えられそうです。本当か?
そもそも「アルセウス」には水アルセウスだけではなくバレット型のデッキなども含まれていたり、色々と粗の多い考察になっています。正直、このあたりは納得のいく説明が出来ていないので何か気づいた方は教えて頂けると嬉しいです。
■日次シェア推移
箸休めにおまけ的なグラフ。
シェア率上位20種のデッキのシェアを日単位でまとめたものです。
カオスですね。
■日次シェア推移(土日祝日のみ)
上記のグラフを土日祝日で絞り込みを行ないました。
平日のばらつきによる影響を抑えた形になります。
当然、週次推移と似通った傾向にはなるのですが(データ数の多い土日祝日データが週次データに与える影響が多い為)、日単位であればミュウも増加傾向と言えそう?若干、週次推移とは違った印象を受けます。
一つの見方に囚われず、色々と切り口を変えてみるのも面白いですね。
分析3.デッキ別の順位比率
では続けてデッキ別の順位比率をチェックしてみます。
入賞デッキの中でも優勝しやすいデッキや優勝しにくいといった傾向を捉えることが目的の分析です。ベスト8シェア少ないながらも一定数優勝している連撃インテレオンが注目ポイントの一つになります。
■デッキ別順位比率
ベスト8のシェア率上位14デッキを対象に、上のグラフは順位を色で分けそれぞれの入賞数を表したもの。下のグラフは割合で表したものです
下のグラフに注目。オレンジ色の幅が最も広いものが、優勝比率の高い=優勝しやすいデッキと言えます。
となると、最も優勝比率の高いデッキはWTB(26.2%)ですね。次いでゾロアーク(25%)、ハピナスV(23.08%)なのですが、いずれのデッキも数が少ないんですよね。
これはこれで事実として捉えておく必要はあるのですが、データ数が4倍以上のミュウと比較するにはあまり適切とは言えないでしょう。
■デッキ別順位比率(ベスト8シェア率5%以上のデッキ)
上記の事情を鑑みて、データ数の少ないデッキを除外。シェア率5%以上のデッキのみに絞って見てみます。
では改めて、優勝比率の高いデッキを見ていくと
ミュウ(22.52%)、アルセウス(19.74%)、連撃ウーラオス(18.89%)の順となりました。うーんあんまりおもしろくないですね。(※個人の感想です)
連撃インテレオンは当初の見解とは異なり、そこまで優勝比率は高くなかったです。かと言って優勝グラフに食い込む程度には優勝比率が悪いわけではなく、むしろシェアも高い上で一定の優勝比率をキープしている上位5デッキが異常な気がします。
重ねて言うと、以前のシティリーグではもっとシェア分散されていたこともあり本分析で大番狂わせがあったりしたのですが、良くも悪くも昨今の環境は上位面子が固定されてしまっている印象がありますね。
それ自体は環境の特色ということで把握しておくと良いかもしれません。
■全体シェアに対しての優勝比率は・・・?
上記分析はあくまでベスト8以上の入賞デッキに対しての優勝比率ですが、シティ全体のシェアに対しての優勝比率はどうでしょうか。
実はシティリーグで使用されているデッキシェア(ツイートされた試合数)に対しての優勝/入賞比率を算出する試みを弊ポケカデータラボ(PDL)おすぎ(@osgggg)さんが実施しています。
実際の集計結果は以下のツイートから、使用しているデータについては同氏の固定ツイートを参照ください。
※今回の分析とは集計期間が異なる点にご注意ください
現在は手動での集計を行なっていますが、いずれは自動集計して公開する形で検討中です。お待ちください。
分析4.デッキタイプ流行の分析
本項ではデッキシェアから更に掘り下げたデッキタイプでの流行を追っていきます。
優勝デッキ分布で挙がったハピナスV、ゾロアークから見ていきましょう。
■ハピナスVのデッキタイプ推移
ミルタンクVとの組み合わせがほとんどですね。ハピナスミュウとは?
■ゾロアークのデッキタイプ推移
入賞しているゾロアークの全てがミノマダムバレットですね。
アタッカーの拡張性が高いデッキなので今後の変化も気になるところです。
その他、面白そうなデッキ
■ダイケンキのデッキタイプ推移
うらこうさく型とビーダル型では、うらこうさく型に軍配が上がる模様。
逆にドガスダイケンキはビーダル型の方が多い。
ダイケンキに限らず、採用システムの選択肢が複数あるデッキタイプはグラフが煩雑になりがちです。
■ミルタンク
上述のハピナスVとの組み合わせを除くデッキタイプ。
面白い。分類する人(ポケカ飯さん)は大変だろうなと思います。
■ダークライ
これまた面白い。複数のデッキタイプが拮抗しています。
他にも面白そうなデッキは幾つかあったのですが、後は各自でご覧ください。以下のリンクから。
また、本集計に利用している各デッキタイプの定義は本シーズンの終わりに見直しをかける予定です。現時点で綺麗に分類出来ていない箇所もございますが、ご了承ください。
分析5.地域別ベスト8シェア
完全におまけです。
個別のコメントも控えますが参考までにご覧ください。
あとがき
どんなに遠くに離れても どんなに隠れても
アマプラで『ピカチュウのドキドキかくれんぼ』観てたら、涙が止まらなくなりました。花粉症のせいかな。
今回、愛知CL目前ということで少し駆け足でまとめた部分もあり、読みづらかったらスミマセン。ただ今シーズンはデータが多いこともあり、それなりに有意義な分析は出来たかなと思います。
環境としては主要なデッキ(Tier表)こそ固まっているものの、対策すべき範囲が広くメタカードの取捨選択が難しい印象を受けますね。
自分が愛知出たらどうするかなあ、とデータを見ながら考えていました。
非Vのデッキも活躍しやすい環境なので、思わぬカードが配信卓に登場して場を沸かせるんじゃないかとも楽しみにしています。
出場される方へ、プレイヤーとして私が言えるようなことは特にありませんが、強いて言うなら二つだけ。「全力で」「楽しんで」ください。
皆様のご活躍を期待しております。
どんなに小さく静かでも キミを見つけ出すよ
キミに会いに行くよ
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