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シティリーグシーズン5前半 674データ徹底分析【シティリーグ分析レポート】

はじめに(時候の挨拶)

レジェンズアルセウスクリアしました。
いつもお世話になっております。ポケカデータラボ(PDL)のぐうぐるいです。

お陰様でTwitterのフォロワー数が500名を突破()しました。
新規に対戦を始められた方も見受けられ、高まるポケカ人気を感じる今日この頃です。活動自体は相変わらずのスローペースですが、引き続きデータを用いてプレイヤーのお役に立てればと思います。
※2022年2月23日時点の数字です。今後減少の恐れがあります。

さてシティリーグシーズン5ですが、今回なんと218大会もの開催。
シーズン4の182大会から約20%も増加しています
データを提供頂いているポケカ飯さんの負担がヤバい。

分析対象のデータ数もおそらく過去最大と予想される為、シーズン半ば、新弾発売を控えたこのタイミングで一度、データをまとめて分析していきたいと思います。対戦よろしくお願い致します。

■レポートページはこちら👇

データ提供:ポケカ飯さん(@pokekameshi)
分析対象期間:2022年1月22日~2022年2月23日
対象データ:各大会ベスト8以上(不明データを除く)

アルセウスのキャラだとヒナツさんが好きです。

分析1.順位別上位デッキ割合

初見の方もいるかもしれないので、簡単に分析の流れを説明します。
まずは順位毎のデッキ割合をチェックしておおまかな傾向や、気になるポイントを整理していきます。

例えばベスト8以上のデータを見るとこんな感じ。

■ベスト8以上のデッキ割合
99大会674データ(不明データ除く)の内訳になります。

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ミュウが堂々シェアトップ。
次いで白馬バドレックス、連撃ウーラオスとなっています。

連撃ウーラオスはミュウに不利な印象ですが、ミュウの増減とウーラオスの増減が気になるところです。ここは後ほど、各デッキの増減推移を追うことで確認したいと思います。

このように全体のデッキ割合から見て気づいたことを、次のステップで掘り下げて分析していくのが本記事の主な流れです。
実際に私が分析しているプロセスをなぞるような形で進めていきますので、一緒に分析しているつもりで楽しんで頂ければと思います。

■アルセウスデッキについて
6番目にアルセウスと書かれたデッキがありますが、このデッキについてはちょっと補足を。
ここで集計しているのは主にアルセウスVSTARのみで戦うデッキや「ガラルファイヤーV」などのたねポケモンのVをアタッカーとして採用したデッキで、バレットタイプのものも含まれます。
はくばアルセウスのように他のVMAX/VSTARをアタッカーとして採用したデッキは含まれていませんのでご注意ください。(イメージ図参照)

■アルセウスデッキ分類のイメージ図

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図作成/引用元:ポケカ飯さん

実際にアルセウスとして分類したデッキの中でどんなデッキタイプが流行しているのかは、【分析4】デッキタイプ分析で紹介したいと思います。


■優勝デッキ割合
閑話休題。ここまでベスト8のデータを確認しましたが、続いては優勝デッキにフォーカスしてデッキ割合を見ていきましょう。

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ミュウが34.3%と実に全体の1/3を占めるという結果に。圧倒的ですね。
シェア率は大きく変化したもののミュウ、白馬バドレックス、連撃ウーラオスのトップ3、ついでに4位のジュラルドンも変わらず。

変化としてはベスト8では7位だった一撃ゲンガーが順位を上げ連撃カラマネロ、アルセウスを追い抜きました。
ベスト8以上の中でも優勝しやすいデッキ、しにくいデッキがありそうです。

■気になることまとめ
上で挙げた気になるポイントをまとめます。
それぞれに対し、次項から深堀分析をしていきます。

①連撃ウーラオスとミュウの増減の関連
 ⇒【分析2.デッキシェア推移分析】

②優勝デッキでの連撃テンタクルの割合減少
 ⇒【分析3.デッキ別の順位比率】
③アルセウスのデッキタイプ流行
 ⇒【分析4.デッキタイプ流行の分析】

分析2.デッキシェア推移分析

分析1で挙げた連撃ウーラオスとミュウの増減に関連はあるのか、デッキシェアの推移を追うことで確認していきたいと思います。

■週次シェア推移
シェア率上位20種のデッキのシェアを週単位でまとめたものです。

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■日次シェア推移
同じくシェア率上位20種のデッキのシェアを日単位でまとめたものです。

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公開しているレポートでは上記「週次シェア推移」と「日次シェア推移」の二つのグラフを用意しています。
ただし、これまでのシティの分析結果から「日次シェア推移」は平日データのばらつきが多く、傾向を読み取るにはあまり適しているとは言えません。

よって今回は「週次シェア推移」のグラフを中心に分析を進めていきたいと思います。
注目デッキには分かりやすくラベルを貼ってみました。

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まず話題に挙げた連撃ウーラオスとミュウの増減についてですが、ミュウのシェア率はじわじわと減少傾向にあります。まだまだ数が多いイメージでしたが、一時期と比べるとブームは収まってきた印象です。
そして、それに乗じて連撃ウーラオスが数を増やしてきています。
2/4W目はまだ週半ばでありデータが少ないのですが、2/3Wまでのデータを見ても2つのデッキの増減は関連していると言えそうです。

因みに白馬バドレックスもシェアが緩やかに増加し、2/3W目にはミュウとシェア率が逆転しています。今後の動向が気になるところですね。

後はちょっとデータが少ないのですが、連撃カラマネロが少し減少気味です。こちらも引き続きウォッチしたいところです。

分析3.デッキ別の順位比率

続いて分析1では一撃ゲンガーがベスト8→優勝で割合が増加している現象にが確認出来ました。どうやら優勝しやすいデッキ/しにくいデッキがありそうです。本項では各デッキの順位毎の比率を比較してみることで、入賞の傾向を整理していきます。

■デッキ別順位比率
上のグラフは順位を色で分け、それぞれの入賞数を表したもの。
下のグラフは割合で表したものです

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いやちょっとミュウ多いな。
あまりにも数が違うと比較するのに適切ではないので、シェアが少ないデッキは分析から外します。
連撃インテレオンとか優勝の比率高くて面白そうだけど泣く泣くカット。

■デッキ別順位比率(シェア率5%以上のデッキのみ)

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というわけでシェア率5%以下のデッキ除外しました。
で、どのデッキが優勝しやすいのかというと・・・パッと見、どのデッキもあんま変わらないですね。

一応、ミュウが22.63%と一番優勝比率が高い=優勝しやすいデッキです。
次いで優勝比率が高いのは一撃ゲンガーで16.67%、これはまあ分析1の結果通りですね。逆に一番優勝比率が低いのは連撃カラマネロの12%でした。

優勝比率が最も高いミュウと最も低い連撃カラマネロの間には10%もの差がありますが、この差が大きいかと言われるとうーんという感じ。従来のシーズンではもう少し分かりやすく傾向が出るのですが・・・。

逆に言えば今環境は、シェア率の高いデッキはいずれも同様に優勝しやすい/しにくい環境だとまとめることが出来ます。

分析4.デッキタイプ流行の分析

本項ではデッキシェアで挙げたデッキをデッキタイプ毎に分類し、その流行を追っていきます。今回は分析1でも話題に挙げたアルセウスのデッキタイプを見てみたいと思います。

こちらもデータについて前置き。
一応、グラフに表示されているように幾つかのデッキタイプに分類はして(してもらって)います。が、実際には明確な定義をもって分類が出来ていない状態です。本グラフは、なんとなく「こんなデッキタイプが多いんだな」くらいのイメージとして捉えて頂ければと思います。

■アルセウスのデッキタイプ流行

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上述の通り、ざっくりとしたイメージで語ります。
やはり多いのはVポケモンのアタッカーを採用したバレットデッキ、ガラルファイヤーVを採用した悪型のデッキです。
ガラルファイヤーVはバレットデッキの大半にも採用されていることもあり、現環境では外せない存在となっています。

最近増加してきているのはうらこうさく型のアルセウスですね。
本デッキタイプでは分類出来ていませんが、非Vのガラルファイヤーと組み合わせたものも確認出来ています。

いずれにしてもアルセウスというデッキ自体がかなり柔軟であり、日々構築が変化しているのがデッキタイプの定義を悩ませる一因となっています。
シーズン5の終わりには、集まったデータを元にポケカ飯さんと協議し各デッキタイプを明確に定義する予定です。
来たるシーズン6にはデッキタイプを用いた分析が出来るように整備していくつもりですので、今しばらくお待ちください。

分析5.地域別上位デッキ割合

ここからは、おまけの分析です。
皆さんの地域はどんなデッキが流行っていますか?

■地域別上位デッキ割合

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だいたいデータ数の多い地域が全体のシェアに与える影響が大きい為、全体シェアに近い形になります。
それを加味した上で面白いところとしては、東京では連撃カラマネロがシェア率2位だったり、大阪では白馬バドレックスがシェア率1位だったりと意外と地域毎の差がある点です。
皆さんも自分の地域をチェックしてみると何か発見があるかもしれません。

■補足
Twitterでは告知したのですが、一度に表示できるグラフの数に限界があり、「東北」など一部都道府県を地域で括って表示する策をとっています。

地域の括り方は色々改善の余地がありまして、例えば「九州」は括りが大き過ぎて東京を超えるデータ数になってしまっています。
改善のアイデアも幾つか頂いており、シーズン5のデータを見て調整をかけていく予定です。何かご意見があれば頂けると嬉しいです。

分析としては以上です。ありがとうございました。


あとがきって?

ああ!

マスターデュエル楽しいですね。熱中し過ぎて紙のカードを触る機会が激減していますが、バトルリージョンでは気になるカードもたくさんあり、環境がどのように変化するかも含め今から楽しみです。

シティリーグ徹底分析シリーズの執筆は久しぶりですが、BATTLE CROSS ROADⅢ(BXR)で3日程に渡り記事を書かせてもらっていたので、筆はそこまで鈍っていないんじゃないかなと手前味噌。
BXRでは普段出来ないレベルの分析までやらせて頂き、非常に良い経験になりました。このあたりの振り返りは別途文章にまとめたいと考えています。

他にもやりたいことは色々あって、自分のリソースと相談しながらちょっとずつやっていけたら良いなと思ってます。
直近やりたいのは分析ユーザーを増やすところ!新規にフォロー頂いた方もいるので、片っ端から分析の沼に沈めたいです。頑張ろう。

タイマーで暖房が切れ、キーボードを打つ手もかじかんできたのでこのへんで失礼します。
皆様体調にはお気をつけて、良いポケカライフを。

パワー!

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