GG上浦の漫才試演会について

「GG上浦の漫才試演会」という僕が9人の相方と漫才をするライブをやった。残念ながら自粛やらなんやらの影響で結果6人の相方になったけれど体力的にこれで良かったと思っている。9人やってたらHPが0だったと思うし。こんなご時世なのに来ていただいたお客様には感謝しかない。なおかつ我ながら良いライブになったと思う。今後もやっていきたいと思っているので備忘録も兼ねてどんな漫才だったかを書き記しておきたい。

①法応理電・倉橋「エクササイズ」

前々から器用な子だなぁとは思っていたけど、やってみて思ったのは「意外とジッパーさんに似てる部分があるな」ということ。練習熱心だし基本ニコニコしてる当たりが特に。ジッパーさんとの違いは演技の濃さかなと思う。倉橋くんは演技が濃くないけど確実に演じ分ける事が出来るのでさらっとしたボケを言うのは向いてる。「肉達磨」のくだりが想像よりウケた。台本としては機械的になりすぎないように1つのボケが次のくだりのフリになるように気を付けた。もっと気を使われちゃうかなと思いきや案外やりやすかったし、普通にどこでもウケるようなネタになったので他の場所でもやってみたいなと思う。

②ピカソ・B.C「好きな芸能人」

ジッパーさんとは絶対やらないネタが書けたので凄く満足している。正直に白状すると浜浜さんの野球のネタに非常に似通ってしまったんだけど多分誰も知らないしいっかなというのと、後半が醍醐味なので別のネタとして見てもらえるかなという言い訳をしておく。後半ピカソの本名を言い切るところは本当ならば一息で言いたかったので残念。いざやってみて思ったのはB.Cのポテンシャルの高さ。もともとピカソではボケ2人に振り回される役が多いけど、やはりリズム感があるので凄く喋りやすかった。ついつい乗せられていく感じ。あれは天性のノリの良さだと思う。チャレンジングなネタが上手く行ったので、僕も凄く勉強になった。

③すっさん「職務質問」

最初、すっさんに台本を書いてもらったが、日本語がほとんど成り立っていないし、ボケ役のセリフに「なんでだよ!」が乱発したりとまぁ散々だったので、そもそも台本を作るという行為は諦める事にした。ネタ合わせ中にわかったのは「意外と人の話を聞けるんだな」「意外とツッコミできるんだな」という事。本質はツッコミの人間でなおかつ独特な言語感覚を持っているのでそれが伝われば面白いんじゃないか?という事であんな形になった。つくづく賞レースには向かない男だし、ダメ人間だし、ピュアそうに見えて性格も悪いしで良い所なんかまるで無いのだけれど、漫才はすこぶる楽しかった。てかさ、俺がつっこんだ所を注意だと受け取って修正すんなよな。せっかくの面白い要素がなくなるじゃねぇか。

④轟ハイラックス・ハリス from USA「外国人教師」

今回唯一ネタを書いてもらった漫才。普段のトリオでは出来ないボケを思う存分やって貰った。ハリス君はやっぱり青い瞳が面白い。グッと見られた時の迫力、馬鹿馬鹿しさは、純アジア人の僕には無い魅力だった。ネタ合わせの段階から結構アドリブも多かったのでツッコミ甲斐があった。ネタの内容は「英語→和訳→ツッコミ」という流れになってしまうのでテンポ良くボケられなかったな、というのがある。展開を減らして遊びを増やすか、そもそもの設定を変えるかなどでもっと良くなる気がした。今度は僕がネタを書いてみたいな。

⑤ウェイウェイズ・伊倉「フレンチレストラン」

いちばん付き合いの長い伊倉君と10年振りに漫才をやった。とにかくお互いに歳をとった。ネタ合わせの初期は感覚を取り戻すので精一杯で苦労したが、台本がある程度固まってからは遊びも多くなって楽しくやれたなと思う。あんだけ支離滅裂な事をやる漫才は少なくとも名古屋には無い。僕が好きなのは「肉、焼きますね〜きゅう〜」「じゅうだよ」のくだり。こんなしょーもない事を嬉々として言えるのが彼のなによりの才能だと思う。もう少しコンパクトにしなきゃなってのはあった。途中のギャグはむしろちゃんとしてる感じになっちゃうので余分だったな、と。

⑥ガーベラガーデン・ジッパー「ゾンビ」「赤ずきんちゃん」

本コンビの漫才を1本にするか2本にするかは迷ったのだが、結果2本で良かった。なんせ2本目の赤ずきんちゃんが凄いギャンブルだったので。先生口調と塾講師口調をキープしたままネタを進めるというのをやってみたが、まだ改良の余地が多くある。もっと他のアプローチも試していきたい。今年はたくさんネタを書きたいなと思っている。RPGの時に感じた「これはイケるかもな」という思いをもう1度。僕の計画ではMー1は2021で準決勝に行くつもりでいる。

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