gumi第三四半期決算予想

※個人の考えのまとめであり、投資助言や推奨、勧誘を目的としたものではありません。

今回の決算において重要となるものが、

  • ゲーム事業の赤字縮小

  • 投資事業の評価損

  • gCCの投資倍率

  • メタバース事業の進捗状況

以上の4点になると思う。
それぞれの点から考えをまとめていく。

ゲーム事業

2Qでのgame-iさんにおいての予測との差異がおよそ15億。
今回もほぼ同様として、55億予想。
前期以前の安定している時期で利益率17台%。
開発費、販管費は一服してるはずなので17%で計算して営利8億。

2Q時点で15.7億の赤字なので残りの2Qで黒転させるには必要な数字であり、当然gumiとしてもこの辺りの数字を狙って経費コントロールしているものだと思う。

投資事業

まず、シード投資であるgCCはトークンセールより遥かに低い価格でトークンを与えられており、トークン上場さえされれば損になることは余り無い。
例えば、YGGのIDO価格$0.2に対しシード価格は$0.01である。
もちろん上場まで持っていけなければEXITは不可能となるのだが、現状投資先の目利きは非常に優れており、今後も投資倍率の上昇には期待できるだろう。

3Q決算としては、所持している暗号資産のKLAYにより、評価損約2億は間違いなく発生する。

VRFUNDの変動がTHETAの場合、基準月がgumiの決算月だとすると前QoQでは値上がりしているはずなので、評価損の発生理由は別の要因か、基準月が違っているかだと考えられる。

また、gumiIRによると21年通期における持分法適用会社への投資額は、主にVR Fundの投資先の時価変動に伴う増加となる。とのことなのでここをどのように理解すべきか課題。

gCCの投資倍率は國光氏のnoteによると記述時点で26倍。基準日は恐らく12月末だと思われるがその時に比べて投資先トークン価格はかなり下落している。
だがOpenseaの評価額が10倍になり、複数のトークン上場もあるのでそこまで投資倍率の落ち込みはないと思う。

3月8日の記事でgCCの資産が4億ドル以上とされており、前述のOpenseaや各トークンの上場により下落相場でも高い倍率を維持していると思われる。
決算において発表されるだろう投資倍率は460億~600億の間で、それなりのインパクトを持つ数字では無いだろうか。

材料の期待値

前回決算でメタバース事業の本格化について言及しており、今回どの程度進捗があるかが鍵になると思う。
現在IRが出たものは、OASYSバリデータノードへの参画のみだ。
詳細が語られない可能性もあるが、この参画は本格的なBCG参入への布石であると思う。
現に、gumiの新規求人としてBCGディレクターとコミュニティ運営の2つが2月28日に新しく登場した。
決算直前に今まで明言されなかったBCG開発の求人を出したということは、今回決算で明確なBCGの詳細が出る可能性は高いのではないか。

また、gumi広報が以前Twitter上で、メタバース広報という呟きをしたことがある。
何を持ってメタバース広報と言うのかは定かではないが、メタバースについて広報できる材料があることは間違いなだろう。

その他にも、川本社長が一度言及したHP改修や國光氏が1月に出ると言ったままの2号ファンドもある。

これまでのゲーム開発会社のイメージから脱却し、メタバース会社へと転換を計るのなら会社の顔であるHP改修や、具体的なメタバース事業内容が必要である。
これは予想になるが、BCGを始めとした複数の材料が出てくる可能性は少なくないと見ている。

悪材料としては、まずブレフロシリーズ終了に伴う特損があるが、既にソフトウェア仮勘定は1,791百万円、ソフトウェアは563百万円とかなり低い水準である。大規模な特損は出し様が無い。
また、ラグナドールのバグなどによる運営費の高騰も可能性があるが、ゲーム事業の黒字化を掲げた以上調整しているはずだと思う。

前述のKLAY評価損に加え、VRFUNDの評価損の可能性もあるが、そもそもが前期の経常利益の目減りであり株価に評価されておらず、キャッシュフロー上の問題も無いことから見映えが悪いことを除けば気にする必要はないと思う。


以上のことから、今回の決算は悪材料の可能性以上に材料や業績の期待値が高いものと思う。
後は川本社長の経営手腕を信じて待つだけである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?