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しびれ①

しびれと表現されうる症状:脱力(麻痺)、痛み(疼痛)、狭義のしびれ(感覚障害)、痙攣/ふるえ(運動障害)、その他
➡詳細な病歴聴取・診察でしびれの正体を正しく評価する!

分布のパターン

➡他覚的に所見がとれないものや、一過性の場合は非神経障害性のしびれ。圧迫性、血行性(閉塞性動脈硬化症、うっ滞性皮膚炎、肢端紅痛症)、代謝性(低Ca血症・低Mg血症、過換気)、放散痛、心因性など

分布:顔面含む半身 
部位:大脳 
鑑別疾患:pure sensory storke・手口症候群


分布:交代性(顔面・体部)
部位:脳幹
鑑別疾患:ワレンベルグ症候群など

分布:障害レベル以下
部位:脊髄
鑑別疾患:頚椎症、脊髄炎、血管障害、腫瘍など

分布:一肢
部位:神経根
鑑別診断:神経圧迫疾患(頚椎症性神経根症、腰椎ヘルニアなど)
分布がデルマトームに沿っている➡神経根障害

分布:一肢
部位:単神経
鑑別疾患:絞扼性障害(手根管症候群、橈骨神経麻痺など)


分布:複数肢
部位:多発神経→ポリニューロパチー
鑑別疾患:代謝性疾患・免疫性疾患・薬剤など
糖尿病、ビタミン欠乏、アルコール性、GBSなど
鑑別多い!病歴が大事。


分布:複数肢
部位:多発単神経→マルチプルモノニューロパチー
鑑別疾患:血管炎(ANCA関連血管炎、二次性血管炎)
進行すると多発神経炎と区別困難

診察:腱反射、バビンスキー反射、筋トーヌス、その他神経所見
温痛覚の評価
深部感覚→関節位置覚(母指探し試験など)、振動覚、ロンベルグ徴候、指鼻試験

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