浮腫の診察
浮腫をみたらまず分布 全身性か局所性かを確認
全身性浮腫であれば下肢が主なのか、上肢が主なのかで鑑別を絞る。
圧痕性(pitting)か、非圧痕性(non-pitting)か
圧痕性 Mcgee⇒脛骨を親指で1~2秒押すだけで簡単に穴が開き、親指を離すと2~3秒で回復する浮腫
下腿浮腫の鑑別を考える時、fast edemaとslow edemaの概念が役に立つ時がある。
リンパ浮腫
初期はpitting 慢性期はnon-pitting
Stemmer sign リンパ浮腫を示唆する所見。第2~3趾間が皮膚硬化でつまめない。
薬剤性浮腫
ループ利尿薬で誘発される浮腫。長期服用でビタミンB1排泄が亢進。胃全摘後はビタミンB1吸収率が低下。これらが重複し、慢性心不全でビタミンB1不足に伴う脚気心を併発し心不全が悪化した例がある。