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椎骨動脈解離

疫学
40~50歳代
全例片側性で両側性はなし、疼痛部位は後頭部か頸部を含む

原因
特発性が多い。
頸部外傷、カイロプラクティック-スポーツなどによる物理的な頸部への負荷

治療(脳卒中治療ガイドライン2021)
1-1:内科的治療
推奨1.虚血症状を発症した頭蓋外動脈解離では、急性期に抗血栓療法(抗凝固薬または抗血小板療法)を考慮しても良い(推奨度C エビデンスレベル低)
推奨2.抗凝固療法と抗血小板療法の有効性に差はなく、いずれの選択も妥当である(推奨度B エビデンスレベル中)
推奨3.虚血発症の頭蓋内動脈解離でも、急性期に抗血栓療法(抗凝固療法または抗血小板療法)を考慮しても良い(推奨度C エビデンスレベル低)。しかし、解離部に瘤形成が明らかな場合にはくも膜下出血発症の危険性があり、抗血栓療法は行うべきではない(推奨度E エビデンスレベル低)
推奨4.虚血発症の脳動脈解離における抗血栓療法の継続期間は3-6か月を考慮するが、画像所見を参考として症例ごとに検討することが妥当である(推奨度B エビデンスレベル低)。解離部の所見は時間経過とともに変化するので、可能であれば3か月ごとにCT angiography、MR angiography、脳血管撮影などで経時的に画像観察を行うことが妥当である(推奨度B エビデンスレベル低)


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